【じーじは見た!】 後編:こども環境白書は次いつ出るの?
心はZ世代! 身体は還暦過ぎた昭和人! Z世代応援団のじーじです。
こども環境白書の最新版を探してみたものの予算が付かずに2019年版からの更新はされていませんでした。
こんなところで予算をケチられているとは思いませんでした。
本編は後編です。前編を読んでいただいてから先に進んでいただけたらと思います。
さて、こども環境白書は更新されていませんでしたが、子供たちに「こども環境白書」で学んでほしいことをじーじなりに記してみました。
1️⃣環境負荷を最小化するには全体最適が重要⁉
まず、じーじは、子供たちに「我さえ良かったらいい」と考えたら地球環境は決してよくならないということを学んでほしいです。
SDGsの理念にでてくる単語に「Inclusive(インクルージブ)」があります。
これを「包摂的」と訳して「誰一人取り残さない」という理念がSDGsです。
似たような英単語に「Exclusive(エクスクルーシブ)」があります。
これは「(特定の仲間だけで)他人を入れない、排他的な、閉鎖的な、高級な、上流の、特定の人とだけ交際する」と訳されます。
私たち昭和のビジネスマン、昭和人は契約なら「Exclusive」で自社だけが独占できる契約を目指し、ビジネスモデルが目指す姿は「Exclusive」なマーケット占有にありました。
戦後の日本の復興では、GHQという外圧によって既得権益が破壊され、若い人に大いなるチャンスが訪れ、米国の先進的なマネジメントを素直に学び、「Exclusive」で家族のような会社づくりによって見事な復興を遂げました。
しかし「Exclusive」な世界は、環境に負荷を掛けてでも「自社が儲かれば良い」との発想につながり、「人を安く使う」ことを会社の正義にしてしまい「安売り」だけが顧客満足だという日本を作ってしまいました。
これは、決して私たちが望んだ世界ではありません。
こども環境白書では「世界の国々が力を合わせ、危機に立ち向かう」を第一に示して「日本だけが良ければいい」と考えずに世界中で手を取り合って協力することの大切さを教えています。
米国には「我さえ良かったらいいと全員が考えましょう。もしもそれで不都合なことが出てくれば神の手が出てきてガラガラポンと最適な世界にしてくれます。」という考えが根本にあります。
しかし、地球温暖化という不都合な真実がどんどん明らかになって神の手のガラガラポンが必要になってくると米国人は率先して環境に対する考え方や行動を変えて全体最適を考え始めます。
この問題は、インクルーシブでなければ解決できないことを米国人も気が付き始めていると信じたいです。
そのことを世界中のこどもたちに、まずは第一に学んでほしいとじーじは思いました。
2️⃣データで検証することが重要⁉
こども環境白書と「こども向け」でありながらグラフや表でデータの裏付けを示してくれています。
子供たちには、データを読み解く大切を学んでほしいです。
ひろゆきさんの口真似だけする若者が増えて職場で困っているそうです。
「それってデータありますか?」「データの裏付けがないのならあなたの感想ですよね」そんな言葉を職場で不用意に上司や先輩に投げて論破に燃えたらだめですよ。
そんなことをしていいかどうかの判断能力はビジネスで成功するか、つまはじきに合うかの分岐点ですよ。
だけどデータ分析力は、身に付けなくてはならない重要なスキルです。
コロナワクチンは国民の78.7%(2022年1月21日発表)が2回接種を終えるレベルまで行きわたりました。
いったい何人の方が副反応でお亡くなりになり、重度の後遺症が残ったのでしょうか?
それに対してコロナ感染でお亡くなりになった方、後遺症に苦しまれている方が何人おられるのでしょうか?
データに基づかない聞きかじりの情報を拡散して恐怖心をことさら煽ったり陰謀説をまき散らしてワクチン接種を否定する方が一定数おられます。
陰謀説やワクチンが不妊になるといったデマを吹聴してワクチン接種に対する不安を煽り情報を垂れ流しされる方です。
じーじは「ワクチン接種が正しくて」「接種しないのは間違いだ」と言っているのではありません。
個々人の事情がありますので副反応のことをよく理解してどういった方が注意しなくてはいけないかを理解して、打つのも打たないのも個人の選択に任せたらいいと思っています。
ただ、データを分析したら明らかにデマであることが分かることをデマを信じて打たない人が出てこないように、こどもたちにはデータ分析力を身に着けてもらいたいのです。
3️⃣バックキャスティングという行動目標が重要⁉
昨年の自民党総裁選挙において年金の構造改革に関して河野さんだけが浮いた意見を発し他の3名から攻撃されました。
政界では河野さん、ビジネス界ではソフトバンクの孫さん、お二人のように「既に見えている未来」からの逆算で目標設定(バックキャスティング)ができる人は最初は批判に晒されます。
河野さんは、今の問題ではなく、未来の問題を予見して制度を変える必要があると言われていました。
今からやり始めたら10年後には良い制度に変えられるかもしれませんが、10年後に立ち行かなくなってから議論していたのでは、傷口が広がっていて、結局、手術できない延命(問題先送り)を選択せざるを得なくなり、困るのは国民です。
ちょうど今の脱炭素の流れと一緒です。追い詰められてから大慌てで対応を考えていたのでは日本の競争力を削ぐことはあっても高めるのは大変です。
正に人口減少や30年以上に及ぶGDP無成長社会の今と同じことの繰り返しです。
ところが河野さんの意見に対して他の3候補は「税でやるなら12兆円をどうするのか?」「生活保護費は3.5兆円なのでわりにあわない」と現在の数字で論戦をはります。
こども達には、未来を想像する力を付けて、その未来を良くするためのバックキャスティングの目標設定ができるようになってほしいです。
1997年のCOP3(京都会議)では先進国が対象国ではありましたが温室効果ガス排出削減に関する世界の目標が出来ました。
この時、四半世紀後には結局「石炭・石油」を燃やさない社会を目指さなくてはならなくなることを予見できる政治家がいたならば、日本の現在は違っていたでしょう。
今こうやって世界中が脱炭素に動き出すことになった訳ですが、1997年の時点から世界に先駆けてバックキャスティングで電源構成にメスを入れていたら福島原発事故すら防げたかもしれません?<たらればの結果論ですが>
「できない」理由をあげてバックキャスティング指向を阻止する既得権益者が今の日本を作ってしまいました。
未来のありたい姿(目標)を描いてバックキャスティングで行動を変えていかなかったら、どんなに残念な結果になるかをこどもたちには学んでほしいと思いました。
次のこども環境白書がいつ発行されるのかじーじは知りません。
次の白書も楽しみです!
今回はこども環境白書の過去分を見てじーじが感じたことをnoteしました。
お付き合いありがとうございました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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