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思い出の檸檬タルト

私にはお題の通り思い出のタルトがある。思い出といっても、つい先週食べたばっかり故、思い出になるであろうタルトの方が今はしっくりくるかもしれないな。

先週の月曜日、さ〜仕事始まったわ〜な朝一でちょっぴり心折れかける出来事勃発。ちょいとリカバリーに時間ください感否めず、大学長期お休み中の彼に一本電話を。その日は家にお篭りして朝から晩ごはん用の牛肉のブリスケットを仕込むよって事だった故、とりあえず外には出ていないはずと思い、御免!と一本。

サクッと起きた事を伝えたら、いつものように彼の優しい言葉を交えてサクッと一喝。ってな感じで一日が始まり、その日はササっと家に帰ってのんびりしたい欲が頭の中を占めつつ仕事に励み。

帰るよ〜の連絡を入れると、家路を急ぐ道半ば、彼からトルティーヤ一緒に作ってみる?とのオファー。とうもろこし粉とお塩とお水だけで作る本格派。トルティーヤの生地をエイヤっ!って押す道具と、専用のフライパンで焼く本格スタイルだった故、二つ返事でウルウル目をした絵文字を送信。

このトルティーヤセットは、彼のお兄さんがメキシコ料理にドハマリしていた時に使っていたもので、最近では日の目を見ることの無く、戸棚の片隅で仙人化。

毎年クリスマスはプレゼントを贈り合うのがTrigg家の慣わしで、ちょっぴり頭を悩ます出来事でもあったりするのだけれど、2021年はそのトルティーヤセットをリクエスト。だってだって使われずに置いてあって、私は欲しい!でマッチングしてるんだもん。聞いてみるしかないじゃない?

で、彼兄から引き継いだトルティーヤセット。この日はお休み中の彼が腕を振りに振るって晩ごはんは手作りトルティーヤ。ブリスケットはスパイスを馴染ませ、そこからオーブンで5時間加熱。

粉から作るトルティーヤはとうもろこしの香りが格別

家に到着、早速二人で仕込んであったトルティーヤ生地を焼き、遂に待ちに待った晩ごはん。一日かけて作ってくれた晩ごはんは美味しさは勿論のこと、感謝で週の初っ端から胸いっぱい。


彼特製トルティーヤ

あれ?思い出になる予定のタルトの話が出てこないけれど。

と思ったはず。お腹も心も満たされた後に、デザートがあるよって耳打ち。ハグ。

彼が大学の休暇期間中に作って欲しいとリクエストしていたレモンタルト。まさかこのタイミングだとは露程にも思わずウルッとしながらココロオドッタ。ハグ。

電話の後に作ろって決めたんだよって、優しさ溢れる髭の生えた天使。ハグ。

ハグせずにはいられないポイント連発。

心折れかけ、心躍って、心満たされるってなんだか心ぶるぶる揺さぶられた一日のレモンタルト、この先檸檬の季節を迎える度に思い出すにちがいないな。

月曜日のココロオドル檸檬タルト

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