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「ただ遊ばせてるだけ」と思っていない?ホントはすごい学童保育士の遊び術

学童保育から教育・福祉について考える!いわたつです。
6年間の小学校教員経験
放課後子ども教室の運営室長を経て、
2021年から学童クラブの現場推進リーダーに着任。
現在は学童クラブの運営に関わりながら、発信を続けています!

今日は、学童での遊びに関する記事を書きたいと思います!身近にいる子どもが遊んでいるのを見て、どんなことをお感じになりますか?

もしかしたら「ただ遊んでいるな」と感じる方もいるかも知れません。
学童って「あるのが当たり前・事故なく子どもが過ごせば十分」という存在かもしれません。

しかしボクは

保育の目標である「子どもの健全な成長保障」に到達しようとしている保育者の努力にもっと注目してほしい!

そんな願いを持っています。昨年度から放課後の現場で仕事をするようになってから、こんな願いを心の中でメラメラと燃やしています!

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遊びにおける保育者の役割は
①子どもと一緒に遊ぶ
②子どもと遊びをつなぐ
③遊びの中で人とつなぐ
④遊びにある育ちを見つける

ことだと考えています。ここからは、これらの役割について詳しく見ていきましょう!

子どもと遊ぶ大人

①子どもは全力で遊べる大人を求めている

学童にいる大人は、よく子どもと遊びます。
小学校の先生なんかは「週に1回は休み時間に子どもと一緒に遊ぶといい」とよく言われるものです。

それは一体なぜでしょうか?

子どもは「全力で一緒に遊べる人」を常に求めているからです。

大人と子どもの関係って、普段だと

大人  = 子どもに何かさせる人
子ども = 大人に言われて何かする人

なんですよね。これだと対等な関係とは言えないですよね。

遊びの中だったらこの関係が崩せるんです。

大人  = 全力で遊びに参加する人
子ども = 全力で遊びに参加する人

一緒に遊ぶということは、「遊んであげる」のではなく「遊びという輪の一員になる」ということなんです。


②子どもと遊びをつなぐことで探究心を加速させる

学童での子どもは、多くの時間を遊んで過ごします。ですが、子どもの知っている遊びのレパートリーって意外と少なかったり、今あるもので十分遊べるのに自分の知っている世界の遊びしか求めなかったりするのです。

そういったときに、子どもと遊びをつなぐことが保育者の役割として求められます。どのように子どもと遊びをつなぐかというと

・子どもに遊び方を教える
・子どもの目線に遊べるものを並べておく
・子どもの遊びの延長線上に遊びを発展させるものを設置する
・子どもを遊びに誘う
・遊びたくなるような遊具の置き方を工夫する

基本的には、幼児教育や保育・生活科でいう「環境構成」の考え方に近いです!

子どもは自分に合った遊びを見つけたり、自分の気の合う仲間が遊んでいる様子に巻き込まれたりすると、遊び探究心の回転を加速させます。そんな「心の火付け役」になっていきましょう!


③子どもは遊びを通して何かとつながりたがっている

1人で遊んでいる様子を見て「1人で遊ぶのが好きなんだね」とか「あっちで〇〇しているから一緒にやろうよ、楽しいよ」と言わないようにしています。その子が1人で遊んでいる理由は、決して「1人で遊ぶのが好き」という理由わけでもないし、かといって「1人で遊ぶのが嫌い」というわけでもない。

こんな心情が考えられます。

・今はただ1人で過ごしていただけ
・他の人を遊びに誘いたいけど誘えずにいる
・本当は声をかけてほしくて待っている

いじける

上に書いた3パターンそれぞれに対する声のかけ方って、全く違ってくると思いませんか?

こんなときボクなら

「今〇〇しているんだね。これから△△するんだけど、今どんな気分?」
「もしかして一緒にやりたいなって思ったら、いつでも言ってね!」

と声をかけます。何よりその子の意思や決断を大事にして、どんなタイミングで気持ちが動いたとしても、必ず受け止める気持ちがあることを伝えておきたいんですよね‼️

大人って意外と「なんでも口だけで済まそうとする」ところがあるんですよね。

目の前の子どもが少しでも「他の人と繋がりたい」と考えたのなら、自分が身をもって「子どもの安全基地」になり「子どもをつなぐハブ」になりたいものです。

子ども同士は繋がり違っているけど、大人に繋げてもらってずっと頼りたいとはあんまり思っていない。クールに手を差し伸べて、自分の出番がなくなったらそっと手をひきましょう(笑)

④遊びの中に学びがあるっていうけれど…

「遊びは学びだ」
保育・幼児教育・生活科といった未就学から低学年への教育の場面でよく耳にする言葉です。

学びは変化です。できるようになったこと、仕草、発言、表情、心の向き、意欲…遊びの中で、一人一人の姿や内面にどんな変化を感じたのか、日々の中で見つけていきたいです。

「遊びの中に育ちを見出す」と書きましたが、目の前で起きている遊びから学びが見つかるのではなく、自分の中にある一人一人の子どもの姿をストーリーとしてつなげていくことで、「保育者の内面に、子どもの育ちが見出される」のだと思います!

まとめにかえて

学童は、「ただ遊ばせている場所」「とりあえず遊ばせておこう」と思っている人がいたら教えてください!ボクがアツく学童の面白さを語りにいきます!

いずれは、もっと学童の社会的地位が上がり、専門性が認められることを目指して発信を続けていきます!ここでぼくが最近見つけた大好きなツイート。一緒に頑張りたい人でもあります


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