認めなよ

さんざん恋の詩を書いておきながら
いざ恋の話をしようとなるとやたら
抵抗があって恋愛感情を否定したら

それはもう恋愛でいいんじゃないんですか
恋愛でも何も問題ないことじゃないですか

相談相手があっさりと肯定するから
余計に気恥ずかしくなってきたから
平静を装ったのに顔が紅潮したから

“恋愛だけど認めたくない”
もしこれを本心だとするなら

この中にいくつ彼のことを書いた詩があると思う?
「最後から二番目の恋」は誰とのことを思ったの?
彼との関係の発展を夢見たことがないと言えるの?
彼の挙動ひとつひとつに優しさを見出してたよね?
初めてした会話らしき会話をなぜ今も覚えてるの?
ほんとはもうあのときから始まっていたんだよね?

“恋愛だけど認めたくない”
本心はつまりそうなのだから

言い訳なんてもうやめて素直に
それでいいと認めなよ わたし
ただ純粋にこれは恋愛感情だと
それでいいと認めなよ わたし

それはもう恋愛でいいんだから
恋愛でも何も問題ないんだから
何よりわたしが彼を好きだから
それでいいと認めなよ わたし