新垣氷魚

たまに短歌を書く人の、人生を記録する場所。

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最近の記事

日曜午後、独白

何がしたいかもわからないまま、ODをした。 ちょっとよく寝れるぐらいの量しか飲まず、ただ記憶の混濁と行き場のない憔悴が収まることを願ってお茶で流し込んだ。 耐えきれずに、煙草も吸った。5ミリのタールが血管を収縮させて軽い酩酊を覚える。ぐらついた頭のまま布団に倒れ込んだ。 日曜日の午後、親も出かけていて、死ぬには絶好のチャンスだけれど、実行に移すほど絶望しているかと言われるとそうでもない。 ただ、どこから湧いてくるかも知れない憔悴と虚脱が、私を満たしていて、何かをすることもまま

    • 作り物みたいだと自分で思う

      Twitterの広告に挟まるレディコミみたいな恋をしている。 体から始まって、友達でいられなくなって。 元彼と付き合っている時から趣味が合うとは常々思っていた。本の趣味が合うのは同年代にしては本当に珍しくて、本と音楽の話をしてると元彼といるより楽しかった。それでもまだ、向こうにも大切な彼女がいたし私も元彼が一番大切だったから、「異性の仲のいい友達」どまりだった。 きっと、絶対、それがちょうどいい場所だった。 依存が苦しい元彼から離れて、向こうも大切なまま彼女と別れて、お互いフ

      • 私にかけられた呪いについて

        誰しも成長してきた中で親から言われ続けてきたことや、周りの環境による刷り込みがあると思う。 大抵は大人になるにつれ自分でその刷り込みが「おかしい」と気付いて乗り越えていくものだろうが、あまりに強烈に染みついたそれを自力で乗り越えるのは非常に難しい。 私はそれを呪いと呼んでいる。デバフと呼び変えてもいいかもしれない。 経験上、呪いを解呪するにはまず自分が呪いをかけられている自覚を持たなければならない。それが呪いであると自覚しなければ、解呪という選択肢を取ることすらできない。次に

        • 奪われたもの、得られたもの

          アテンション これから書くことは非常に陰鬱で、気分の良い話ではない。これは、私の人生における絶望とわずかな希望のはなしである。つまり、壮大な自分語りだ。嫌な予感がした方は大正解なので、ブラウザバックを推奨する。 目次 ・アテンション ・この記事を書くきっかけ ・この記事の目的 奪われた人生 ・ep1.希死念慮の始まり ・ep2.母 ・ep3.自傷行為 ・ep4.いじめ ・ep5.爆発、分裂、アイデンティティ 得た結論 ・死にたい≠生きたくない ・生死は強制されるものじゃない

        日曜午後、独白