見出し画像

それでも”つくる”にこだわる

正月飾り・・手作りです。

あけましておめでとうございます。
本年もどうかよろしくお願いいたします。

僕はずっと製造業で働いています。
製造業の中でも製造部など生産ラインで作業を行うわけではなく、設計や品質が担当です。設計は4年ほどで、あとは品質です。

品質の仕事はとても幅広く、例えば設計部門と一緒にどういうものを作るか、どのように作るか決めていきます。どのように作るかというところでは生産技術部門と一緒になって設備をどうするか、工程をどうするか決めていきます。工程を決めながら材料の流れを決めていくことになるので、材料メーカーやアウトソースの品質も見ないといけません。そして作るというところでは製造部門の管理が必要になります。それらすべてを管理して、お客様相手に品質の保証を行う。クレームがあれば最前列で対応するのがざっくりとした仕事内容です。

僕自身は不器用なので、工場で働く人たちを尊敬しています。
今では派遣さんやパート、外国人労働者が多くなっています。
一般的にはお給料が安いと言われています。

僕はこの”作る”ということは尊いことだと思っていますし、資源のない日本はやっぱり作ることで発展してきたと思っています。でもきっとどこかで、作るよりも売る人の方が稼げる仕事になって、売る人ほど仕事が出来る人と思われるようになった印象です。

製造業の多くは作るけど売るのが苦手で、うまく商売が出来ていない会社が多く存在するのかなって思っています。
だからメーカーの立場が弱くて安く買いたたかれる。売ることをビジネスにしている側は、安く買い高く売ることで利益を得ている。
つまりそれって高く買わされているということに気づいてほしいなって思います。
作っている人たちの努力が消費者には見えにくいなって感じています。

安かろう悪かろうと言われていた日本製の品質が、先人の努力によって世界で認められて良かった時代はたったの50年ほど。それももう20年以上前の話。それからはどんどん悪化していると僕は感じていて、その理由として伝えたいことはいろいろありますが、作ることへの興味が薄くなっているのではないかなって思うんです。

きっとみなさんが子供のころ、何かを作って感動したと思うんです。
どうやったらもっと上手く作れるか?どういう仕組みで出来ているのか?
こんなのがあったら便利だなって思いからいろんなものが開発されました。
そこには想像できないくらいの失敗があったはずです。

作るって面白い。
「高品質」ってただの言葉で、あちこち不正のニュースばかりで、
給料が安くたって、興味を持ってもらえなくたって、
製造現場では作っている人たちが毎日一生懸命に働いている。
僕はそうやって頑張っている人たちが働きやすくなるようにするのが務め。

日本の品質は悪い。
そんなことを言っているから抵抗勢力は多いんです。
でもみなさんが使う製品に嘘はつけない。
今はまだまだ微力な存在ですけどね。
作る素晴らしさをたくさんの人に知ってもらおうなんて考えてます。

是非ぜひこれからもよろしくお願いいたします。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?