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田中泰延 第25回六本木未来大学(2020.02.03)

※毎度ですが言葉の言い回し等そのままでない部分もありますがご了承ください
※はメモ者のコメントです
※3/18ころに今日の主催のHPでも内容が掲載されるそうです


<オープニングトーク>

マイクはたたくなってPAさんにも言われるが…(ドンドンドン)
よろしくお願いします(頭をマイクにゴツン)
キャスティングがおかしいことに主催者も徐々に気づくであろう
※スライドとりそびれましたが
「本日はお足元の悪い中…」→「年末のお忙しい中…」のスライド(以下たくさんスライドの写真ありますがこれでも撮っているの半分以下です)
今日は節分 本当は季節の変わり目として大晦日
調べれば何か出てくる そういう話を今日はしていく

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※自己紹介では、編集者の今野さんに明治神宮前駅で撮ってもらった腕組み写真が早速コラージュされたもの、漢字をこれだけ出しても3人に4人は名前を書いてもらえない、毎度参加している方にはおなじみの「仮想通貨話」を展開(生で聞けて感動!)
ここまでで30分話していますが(笑)うまく空気感がこうしたメモだと伝わりにくいので本題部分のメモへ。

<今日のテーマ>

1.何を書くのか
2.誰に書くのか
3.どう書くのか
4.なぜ書くのか

<1.何を書くのか>
発信発信言われるがなんでそんなに発信しなきゃいけないのか
せんでもええんちゃうのか

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我々が書くほとんどは「随筆」
事象と心象が交わるところ
事象=外にあるものすべて 心象=心の中
エッセイ・コラムとも(厳密には違うという人もいるがそういう人はツイッターで罵り合っていればよい)
ブログ・Twitter・インスタのストーリーズも随筆
「趣味」の定義:手段が目的とすり替わったこと
ネット上ではペットボトル5000本集めた人を見たことがある
事象よりならジャーナリスト 心象よりなら小説家・詩人
それは専門職
どっちでもないあたりを書いている
ビジネス書もわりと随筆である

<2.誰に書くのか>

何がではなく誰が書いたかが重要
その逆境の中で書いていく

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「私はこう思いました」と書いても読んでもらえない
読んでもらうための武器が

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節分についてもちょっとググって出てきた
ちょっとの突破口ができる

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他人はわからない
「読者は誰かを想定して」「ペルソナをはっきりさせよう」
そんなのはわからない
「たったひとりの誰かに向けて書く」
←LINEしてください 既読もつきますから

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最初の読み手は自分 自分が面白いと思うことが大事
それを1人くらいは面白いと思ってくれるかもしれない

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言い表されているものがあればもう書かなくてよい
それがいないときが随筆を書く出発点

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「書きたい」ではだめ

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「読みたい」は究極の不自由
まずいラーメン屋はうまいラーメンを食べたことがない
「書く前に読め」食べる前に飲む、といっしょ

<3.どう書くのか>

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自分が面白かったのは自分が知っている
「というわけで面白かった」の「というわけで」を書く
音楽、芸術の授業で「はい、では感じたことを書いてみましょう」という教育が最低

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そこにたどりつかないと「面白かった」で終わってしまう

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「そういう人は歩道橋で詩集を売りましょう」

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つまらない人間は内面を語る人
書かずにそれが伝われば読む人が同じ気持ちになる

具体的な調べ方

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エビデンス(証拠・形跡・証言)が大事
※その後カワウソ~ラッコ~ビーバーを使ってこのエビデンスの話を展開
自分からエビデンスありますよ~という感じで行かない
その点NHKスペシャルはよくできている
9割9分5厘6毛は調べる 自分の考えは1%以下でいい 1次資料にあたる

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自分が納得しないと面白いわけがない
第九のことを素人だがいまでは好きすぎて2時間話をする機会にまで呼んでもらえるようになった

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<4.なぜ書くのか>

事象に触れて心象が生まれたから
書くことがないなら書かなければいい
炊飯器の5合炊きといっしょ 買って炊かなきゃ…でなく炊かなければよい

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感動したときだけ書けばよい
ピンポイント
ではどこを削るか
「朝起きてから何をしたか」に「食事」と答える人は割と賢い人 それが編集 

ピンポイント 書くとは生きる幅を狭めること
穴を掘るように 途中に旗を立てられるように

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<Q&A>

・クリエイティブディレクターの仕事とコピーライターの違い
後者はどうやって売れるかという目標がある
自分はそれをやってきてやめたわけで、今は収入は電通のころほどではないが楽しく過ごせている

・話を聞いてみたい人
先ほど出てきた「歩道橋で詩を売っている人、それが成功した人」
マキシマム・ザ・ホルモンのマキシマムザ亮に記事を書いてくれと言われてコンサート等にもかかわるように

・ご家族との言葉で思い出に残っているもの
兄:亡くなる2日前に本が出てもっていった
「もう思い残すことはない」と言った数分後に「三ツ矢サイダー栓しめといて~」

父:毛虫が嫌いだった父が「この毛虫かわいい」と言ったこと
自分の中の古い記憶も事象

・アイデアを形にして言語化する方法は
そんなものはない!

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※最後はこの本の編集者今野良介さん登場。

<今野さんの話>
編集者も結構な文章量を書いている
そうした中で自分が心がけているのは
「自分の心象にうそはつかない」こと
2年前には何の接点もなかった うそを言ったらそうした縁は切れると思っている
こうしたことが書く基礎の基礎としてもっておく

田中泰延さんのTwitter

今野良介さんのTwitter

今日のもととなった『読みたいことを、書けばいい。』


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