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雇われる人も持っててほしい 『開業者マインド』 〝人との関わり方3つ〟

~鍼灸学校での講義~

前回に続き、「雇われてる人も持っててほしい『開業者マインド』」の話。

今回は「〝人との関わり方3つ〟」 です。

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仕事をする上で、意識しててほしい〝人との関わり方〟は以下の3つ☟

✔give(ギブ)する
(被雇用者マインド ⇒ take(テイク)する)
✔長期的思考
(被雇用者マインド ⇒ 短期的思考)
✔まず自分が動く
(被雇用者マインド ⇒ 人にお願いをする)

ぼくは一般企業に勤めていた時、「この3つを意識して仕事をしていくといいよ」と、常務に言われました。
このマインドは、独立開業してからも、ぼくの行動指針に大きく影響しています。

では1つずつ深堀りしていきます。


【1】〝人との関わり方〟1つ目
✔give(ギブ)する
(被雇用者マインド ⇒ take(テイク)する)

開業者・被雇用者にかかわらず、仕事をする上で大切なのは、
まずこちらが相手に〝giveする〟こと。
(〝give=与える〟/〝take=取る・もらう〟)

これは前回の投稿「『開業マインド』〝仕事の向き合い方4つ〟」で話した相手のニーズを考える〟の項目と重なります。

「まずこちらが相手に〝giveする〟」 ・・・

そんなこと言われても、
何を〝give〟したらいいのか?
自分には〝give〟できるものなんて無いよ⁉
と思う方もいると思いますが、そんな大それた事じゃなくていいんです。
今回はその事例をお話していきますね。


~開業当初の営業周りの話~

開業当初、高齢者施設に営業周りをしていたのですが、その際ぼくがとっていた行動は、

チラシを見せて、「体調で困っている人がいたら施術できますので連絡してください。保険も使えます。」

と言って〝お願い〟していました。
つまり✔take(テイク)していたんですね。

施設側の対応は十人十色。
「わかりました」と言ってチラシをもらってくれた所もあれば、「うちの利用者さんは、保険を使って施術するという段階じゃない」と、あまり話を聞いてくれなかったり様々でした。

ただ、施設側の反応で共通して言えることは、、、

〝施設からの連絡は無かった・・・〟(( ;∀;))

この経験を踏まえ、次にぼくがとった行動は、
高齢者施設に了承を得たうえで、ボランティアで施設に出向する時間を作りました。
(開業当初は時間が余ってたので・・・(;^_^A)
出向いた施設で何をしていたかというと、

・入居者(利用者)の話を訊く
・職員と話をする(手伝える事があれば手伝う)
・職員が催し物(レクリエーション)をしている時に一緒になって楽しむ

この3つです。
そこで行った〝give〟は、大それた事じゃなくて、

『入居者と職員に楽しんでもらう』

ということを意識しました。
つまり、「日野が来る日はなんだか楽しいな」
と思ってもらえるよう、努めたんです。

そうすると今度は、入居者から「あの兄ちゃん今度いつ来るん?」という嬉しい言葉が聞けたり、
職員からは「身体の相談」を受けたりしだします。

『鍼灸師としての自分をアピールできる環境ができた』

ということです。
その結果、3つの施設と繋がりができました。

今回の〝giveする〟事例は、あくまで例の1つで、コロナ禍では難しいところもあるかもしれませんが、

〝まずは自分がgiveする〟ことで環境ができ、〝自分の目的達成〟に繋がっていく。
という本質を覚えていて欲しいと思います。


【2】〝人との関わり方〟2つ目
✔長期的思考
(被雇用者マインド ⇒ 短期的思考)

次は、
長期的思考 です。
〝長期的思考〟
は言い換えると、、

〝信頼関係の構築〟

パートやアルバイトだと、どうしても ✔短期的思考になりがち…
でも、〝短期的思考〟だと先述した ✔take(テイク)する に仕事意識が陥ってしまい、人間関係も〝短期的〟な関係になってしまいます。

ぼくたちのような業種は、単に人の痛みを取るだけでなく、関わった人の健康をトータルでサポートできる仕事です。
それには、

〝長期的思考〟⇒〝信頼関係〟⇒〝長期的関係〟

が必要であり重要ですよね。

ではどのように〝長期的思考〟⇒〝信頼関係〟⇒〝長期的関係〟にしていくのか、
また事例を挙げてお話していきます。


~障がい福祉施設での話~

ぼくは鍼灸院経営とともに、「機能訓練指導員」として障がい福祉施設へ週に1日、出向しています。
(これはボランティアでなく、非常勤として出向しています)

現在はそこで、利用者に向けてリハビリ指導や手技を行っているのですが、出向当初は、送迎・トイレ介助・食事介助と、入浴介助以外の業務をすべて行いながら時間を見つけて、リハビリ指導等をしていました。

業務に取り組みながら、利用者や職員との〝信頼関係〟を築いていったんですね。

リハビリ指導だけを行うのではなく、先述した業務に取り組んでいたからこそ〝信頼関係〟を築いていけたのだと思います。

その甲斐あってか、利用者から「施術も受けたい」との要望をいただくようになりました。

今では、利用者・職員・その家族・送迎の運転手(シルバーさん)などが患者となって施術を受けてくれています。

そこに至るまでに2~3年かかりましたが、長期で関係を築いてきたので、より確かな〝信頼関係〟となることができました。

昨今のコロナ禍においても、そこで築いてきた〝信頼関係〟にたくさん助けられています。


【3】〝人との関わり方〟3つ目
✔まず自分が動く
(被雇用者マインド ⇒ 人にお願いをする)

開業者はもちろん、被雇用者にも持っててほしい仕事をする上での〝人との関わり方〟3つ目は、✔まず自分が動く です。

これは、
give(ギブ)する
長期的思考
の項目で話してきたように、何かしてほしい事があれば、人にお願いをする のではなく、逆に まず自分が動くことが大切ですね。

言い方をかえると、

『相手のニーズに応えながら、自分の目的を叶えられる環境を作る』

〝相手のニーズに応える〟も、難しく考えなくて大丈夫。
「相手を楽しませる」から始めてもいいし、「相手が求める仕事に応える」でもいいと思います。

それらに取り組み〝信頼関係〟を築いてから、自分の目的を叶えやすい環境を作り上げることが、長期的にみて双方に〝win-win〟の関係になっていきます。


まとめ

雇われてる人も持っててほしい『開業マインド』
〝人との関り方3つ〟

✔give(ギブ)する
(被雇用者マインド ⇒ take(テイク)する)
✔長期的思考
(被雇用者マインド ⇒ 短期的思考)
✔まず自分が動く
(被雇用者マインド ⇒ 人にお願いをする)

今回は具体例を交えて話してきましたが、ぜひ、上記3つのマインドについて、あなたなりに考え行動してみてください!

なにかの参考になれば幸いです。
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