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ひの自然学校流 アウトドアのすゝめ【ハイキング活動準備編②】

前回は「ハイキング活動準備編①」ということで、事前の“計画”に焦点を当ててお話させていただきました。今回は実際に行く山が決まった後、「何を着ていくのか?何を持っていくのか?」といった、ハイキング活動時の“服装”や“装備”についてお伝えできればと思います!

服装の合言葉は”WISE(ワイズ)”

 皆さんにお伝えしたい服装のキーワードは“WISE(ワイズ)”です。
“WISE(ワイズ)”とは、ハイキングや登山などアウトドア活動を行う際のレイヤリング(服装)に必要な要素を表す言葉の頭文字をとって名付けられました。服装をそろえる際の参考にしてください。

Wick(芯/アンダー)レイヤー

直接肌に接するウェアです。発汗による汗や水蒸気を適切に処理してくれるウェアであることが大切です。そのため、吸水性、速乾性、透湿性(通気性)に優れている必要があります。肌に接する服であるため、肌触りも重要なポイントですね。
【アンダーレイヤー例】
≪上肢≫https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1107486
≪下肢≫https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1107493
≪足元≫https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1118208

Insulation(隔離/ミドル)レイヤー

環境と人体の間に、空気の層を作ったり、体を保護したりするためのウェアです。そのため、保温性、保湿性、透湿性、保護に優れている必要があります。運動や気温に合わせて、重ね着する枚数を調整することにより、快適なウェア内の環境を作ることができます。
【ミドルレイヤー例】
≪上肢Tシャツ≫https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1114448
≪下肢パンツ≫https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1105664
≪上肢フリース≫https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1114432
≪上肢ダウン≫https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1101466

Shell(殻/アウター)レイヤー

一番外側に身につけるウェアです。主に雨や雪といった天候時や秋冬シーズンの気温の低いシーズンに重要なウェアになります。特に雨や雪の天候時は、ミドル・アンダーレイヤーが濡れてしまうと低体温症の可能性を高めてしまいます。そのため、防水性、防風性、防塵性に優れている必要があります。ベンチレーターがあると、ウェア内の温度・湿度をコントロールしやすくなります。また、靴に関しては雨に備えて防水性の高い登山靴を推奨していますが、登山靴がない場合は、スニーカー等は避け履きなれた運動靴を履くようにしましょう。
【雨天時アウターレイヤー例】
≪雨具≫https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1128635
【秋冬シーズンアウターレイヤー例】
≪上肢ウィンドブレーカー≫https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1103245
≪上肢ソフトシェル≫https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1106645

Extra(特別装備)

特別な活動に必要な専用装備になります。(危険箇所でのヘルメットなど)今回はハイキング活動での服装となるため、この説明は割愛させていただきます。


必要最低限の装備はこれだ!

今回はハイキング活動に必要な最低限の装備をご紹介!
装備を考える時に大切な視点なのが「食事・活動・衣類・緊急時」という視点です。

”食事”という視点

◎ごはん
 日帰りハイキングの行程の中で一番の醍醐味といえば、山頂の景色を眺めながらのお昼ごはんでしょうか。頑張った自分へのご褒美として好きなおかずやごはんを持っていきましょう!

◎おやつ・行動食
 
日帰りハイキング活動では、約5時間の行程であれば約2000kcal近くのカロリーを消費すると言われています。これは成人がフルマラソンを走って消費するカロリーに匹敵!?そんなわけで、昼食だけでは到底カロリーが足りませんので、途中の休憩で食べるおやつ・行動食が大切です。糖分や塩分はもちろん、なるべくカロリーを摂取できる行動食を用意しておきましょう。

◎水分
 
登山で消費する水分量は「登山中に必要な水分量(ml)=(体重+荷物)× 5 × 行動時間」で求めることができます。つまり体重50kgの人が5kgの荷物を持って5時間の日帰り登山をしたとすると、およそ1.5Lが必要な水分量の目安となります。あくまでも目安になりますので、汗をよくかく夏場等は少し多めに用意すると良いでしょう。

”活動”という視点

◎リュックサック(ザック)
 日帰りのハイキング活動であれば20L~30Lのザックが目安となります。通常の肩がけのみのザックでも悪くはないですが、登山中荷物に揺られることを防ぐチェストストラップやウエストベルトが付いているザックを使うと、安全性が高まるのと同時に疲れを軽減してくれます。また、雨天時に備えザックカバーがあると良いでしょう。
 【ザック例】
 https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1133127

◎地図・コンパス・ガイドブック
 地図・コンパスの使用にはある程度知識が必要になります。コンパスが使えない場合でも、地図やガイドブック(ガイドブックを持ち歩くのは重いので、該当のページをコピーを)は必携しましょう。紙類が濡れないようジップロックなどに入れておくと良いですね。

”衣類”という視点

◎防寒具・雨具
 服装については上記をご覧ください。それぞれ季節やその日の気温に応じて持っていくものを考えましょう。夏場でも標高が高い山では、平地よりも気温が低くなるうえ、風が強まることで体感温度はググっと下がります。また、雨具について、雨の予報がない場合でも必ず持っていくようにしましょう。山の天気は刻一刻と変化し、急激に悪化することがあります。

◎着替え
 もしもの時に備え、着替えを持っておくと良いでしょう。また、下山後に温泉に入るというオプションをつけるのもいいですね。

”緊急時”という視点

◎ファーストエイドキット
 もしもの怪我に備えて必要最低限の救急道具を持っておきましょう。常に飲んでいる薬や常備薬がある場合はファーストエイドキットに加えておきましょう。

◎ヘッドランプ
 万が一山で遭難した場合、夜は街灯などあるわけではありませんので、当たり前ですが辺りは真っ暗になります。真っ暗闇になった場合、自由自在に動くことは困難になります。そんなもしもに備えてヘッドランプを忍ばせておきましょう。助けを呼ぶための道具にもなります。


今回はここまで!「ハイキング活動準備編」ということで、”計画”と”準備”という2つの回に分けて紹介させていただきました。これからいよいよグリーンシーズン本番!今回の記事が皆さまのアウトドア活動の一助になれば幸いです。

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記事:わか(若泉)

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