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能が語源になった言葉たち(3)

他にも能が元になった言葉があります!


前回の記事はこちら!


能が語源になった言葉たち(1):「ノリがいい」のノリは能から生まれた言葉
能が語源になった言葉たち(2):芝居・脇役・番組は能が語源!?


●現代人が知っている能が元になった言葉

【五人囃子(ごにんばやし)】

お雛様の歌で歌われる「ごーにんばやしの笛たいこ〜」の五人囃子です。
こちらはお能のお囃子の楽器「笛(能管)」「大鼓」「小鼓」「太鼓」の4つ+謡(歌)で5人になります。
時期は過ぎましたが、また来年雛人形をご覧になる時はぜひご確認くださいね。

おひなさま

こちらの写真は、能の「鶴亀」を舞っている雛人形です。
(この写真だと左端の「謡」と右端の「太鼓」の位置が逆ですが…笑)


【檜舞台(ひのきぶたい)】

「檜舞台を踏む」といい「晴れ舞台に立つ」意味で使われますね。(最近はあまり聞きませんが…)
檜舞台とはもちろん能舞台のことであり、すべて檜で作られた舞台です。
劇場の舞台はもともと檜で作られていましたが、檜は高価であるため大きな劇場しか檜舞台を作ることができませんでした。
そのため大きな舞台に立つことを檜舞台を踏むといい、転じて檜舞台は一流の場所や晴れ舞台、名誉の場所の意味となりました。


【三拍子揃う】
必要な要素を兼ね備えていることを意味します。某牛丼屋さんだと「うまい、安い、早い」ですね笑。
この三拍子とは、能楽のお囃子である小鼓、大鼓、太鼓(もしくは笛)の事であり、揃うとは調和がとれていることを指します
そのため、条件が整うことの意味として使われるようになりました。


3回にわたってお能が元になった言葉をご紹介致しました!

「諸説あり」の内容にはなりますが、このように能が語源であり現代でも使われている言葉はたくさんあります。
上のような言葉を聞いたり使ったりするときは、能の言葉としてちょっとだけ思い出してくださるとうれしいです!

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