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【お蔵出し】YOASOBIは、文章書きに勇気を与えてくれる


※これは2021年07月05日に書いた文章です。

1巻しか読んでないし、アニメも見てないけど『推しの子』人気はすごいなぁ。



今時の若者に伝わる文章がどういうものかと迷いつつ、言葉が出てこなくなる日々を過ごしている。


YOASOBIの唱う言葉と旋律は美しい。

文語的表現豊かなYOASOBIがこれだけ若者に支持されているならば、まだこの老いぼれが綴る言葉が届くのではないかと、少しばかりの勇気がもらえる。


思春期の頃、他人と話すことが怖かった。

自分の思いが相手に伝わらず、誤解され、トラブルになった。


今ならわかる。

相手は私を理解しようと最初から考えていなかった。

ただ、そのお陰で私は文章にのめり込んだ。


語る代わりに、誤解のないように時間をかけて文章を書いた。

脳内で文章を起こし、その言葉を話した。
口語体ではなく、文語体で喋るので、少し話し方がおかしかったと自分でも思う。新井素子デビュー以前の話だから相当だっただろう。

受験を経て環境が変わることで私も少しずつ「普通の装い」を覚え、インターネットの発達のお陰で世界は広がった。私も年を取り、世代間格差を感じることが増えた。


悲しい。


中学生の時から考えているライフワークとも言える小説では、主人公のうちの一人は
「絵本」で次世代に伝えるべきことを残したいと願う。情報統制にしばられて、それでも仲間が成し遂げようとしていたことを次世代に遺したいと願い、物資の少ない中、「絵本」という形で子どもたちに願いと希望を遺す。


その小説はそこがラストシーンだ。絵本がどうなったか、その後の世界はどうなったかは曖昧なまま。我ながら老成していた中学生だった。結論は読み手の心に任せたいと思っていた。


今は全てに説明が必要らしい。『シン・ゴジラ』のように。

ライフワークと考えている小説のうちのひとつだが、組み立てを一から考え直した方がよさそうだ。


▪️追記
設定や名付けも含めて、今風に手直しを進めているけども、迷走に迷走を重ねている。思いが強すぎて色々詰め込みすぎて、もう少し他の話に設定を分けた方がいいようにも思う。主人公たちが願ったように、私もこの小説が書き上がるまでは死ねないと感じているので、なんとかしたいところだ。

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