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日乃爽
2020年8月8日 20:53
あの夏、私は二十歳になった。そしてそんな私を、父は回らない寿司屋に連れて行ってくれた。 回転寿司にしか行ったことのない私は、最初のネタに「サーモン」と注文した。するとそこの大将に「ないです」と鼻で笑われた。せっかく父がいいところに連れて来てくれたのに、とんでもない恥をかかせてしまった、と私は俯いた。その後、何を頼んで何を食べ、何を飲んだのか、全く覚えていない。 寿司屋を出ると、今度は行き