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日野あべし
2022年6月13日 19:28
その青年は、遥か彼方にあるとされる理想郷に向かっていた。その理想郷では温かな光が満ち溢れていると聞いていた。そこでは穏やかで満ち足りた生活をおくれるのだと。その青年はその理想郷を目指し、険しい道を進んでいった。道中青年は何度もその志を挫かれそうになった。ある時は醜い現実を見せつけられ。ある時は己のふがいなさに打ちひしがれ。ある時は理想郷にたどりつけないのではないかと、不