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頭の中のストーリー

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物語、小説、散文、自由詩
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#男女

カウンター側からの景色

そんなメッセージをカウンター内でそっと送って、ちょっと胸をなでおろす。 しかし、なんで俺…

一人で好きでいた方が...

「マスター!もう一杯ください!」 「え〜、大丈夫?結構酔ってるんじゃない?」 「酔いたく…

「雨に降られる星の人?」

「ごめん!待った?」 「ううん、大丈夫。っていうか、すごい濡れてるよ?傘は?」 「急に降…

春の気まぐれな天気と、気まぐれな彼女の嘘。

日中はあんなにいい天気だったのに、夜から急に降り出した雨は、段々と雨足が激しくなってきた…

振り向かれない恋

「ねぇ、俺のこと、考えてくれた?」 「え?んーん。考えてない。」 彼女はちょっと意地悪そ…

「...わたしはちゃんと、好きだよ。」

わたしには、憧れの人がいる。 わたしにはできないことができて、他のどんな人よりも、何百倍…

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行方知れずの交差

彼女と肌を合わせたのはこれで4回目だ。 最初は2年前の冬。 もう何十年も前から知っていたけれど連絡を取ることはなく、毎日顔を合わせていた昔を、定期的に懐かしむ間柄でもなかった。 "ごめん、電話取れなかった。久しぶり。何かあった?" 唐突に送られてきたそのメッセージを見て動悸が走った。 いつ登録したかすら覚えていない、それでもはっきりと見覚えのある名前。全身の毛が逆立ったような、ぶわっとした感覚が体を巡る。 たまたまなんの偶然か、いたずらか。 昨日の夜、胸ポケットに入って

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