見出し画像

仕事終わりに

仕事終わりに、思い立って球場に足を向けました。野球には興味がありません。猛暑日にドームでもない球場で観戦する意味が自分でもあまり理解できません。

それでも、真っ赤に染まったスタンドに紛れて白シャツの私が所在なく座っています。「取りあえず、ビール」と、サーバーを背負ったお姉さんに合図します。

端の席から私へビールがリレーされ、千円札を彼等に託し、お釣りも折り返されます。私は、「ああ、このスタンドは、善意であふれている」と確信します。

「かっ飛ばせー」とか「いいぞいいぞ〇〇」とか、善意の人人から小太りのおじさん達に声が飛びます。ビールの酔いのためか、この場所は、居心地がよい。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。何らか反響をいただければ、次の記事への糧になります。