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今年の21本目

今年の21本目、Serial Mam、観ました。

「善魔」とは、遠藤周作さんの造語です。自分以外の世界を認めない。他人を裁く。一方的な「善」を他人に押し付ける。これは、「善魔」の映画です。

主人公は、平凡な主婦です。でも、その内面では、自分自身の正義を絶対視し、自分の価値観に合わない人間に私刑を課し、その行為を「善」と信じています。

見渡せば、今のこのネットの世界にも、匿名性を隠れみのに、好き嫌いという感情を善悪にすり替えて他人を裁く「善魔」が氾濫しています。

悪魔は、その悪意を隠しません。でも、「善魔」は、自分の行為を善と信じ込んでいて、その中にある悪意に気付きません。「善魔」は、悪魔より厄介です。

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