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76座登頂

 日本百名山の登頂を目指している医療系のコンサルタントです。登山は趣味と言うより、人生訓や仕事に近いと思います。今までの経験を踏まえブログを書かせていただきます。
写真は飯豊連峰大日岳を最高峰にして山形・福島(会津)・新潟にまたがる大山。
登頂日:8月26日(11:30)〜27日(14:00)
気温:35℃(11時30分)御沢野営場
装備
登山靴:SCARPAリベレHD 
ザック:カリマー/リッジ40+ 
レインウエア:ミレーティフォン5000 モンベルコンバーチブルレインパンツ
isukaライトスパッツ
サーマル:モンベルトレールアクション  
パンツ:パタゴニアテルボンヌ・ショーツ 
インナー:ミレーアンダーウエアードライナミックメッシュボクサー 
ヘッドランプ:ペルツアクティックコア 
シュラフ:モンベルアルパインダウンハガー800  
スリーピングマット:シートゥサミット/イーサーライト
バーナー:ジェットボイル 時計:ガーミンInstict2 
食料
セブンイレブン🍙2個 アルファ米100g  新潟バスセンターカレールー・柿の種・サラミ・セブンイレブン羊羹3個 塩分チャージタブレット5個 カロリーメイト1箱 VAAMを溶かした水筒1.8L ペットボトル2L
備品
マムートランボルハット カリマーレインハット finetrackメリノスピングローブ  モンベルウインドシェルグローブ(雨用) 
モンベルULモノポーチS(GoPro・地図) 
カリマーtrek carry snack pouch (手拭い・歯ブラシ・ティッシュ・靴擦れ保護・ライター・アミノプロテイン5本・アミノバイタル5本・アミノバリューBACC2袋・お手拭き・ロキソニン10 錠)
カリマーボトルホルダー(水筒入れ)・モンベルモバイルギアポーチ(小物入れ)・ライトマイファイヤー(スプーン)・モンベルプロテクションアクアペル10L (衣類が濡れないように衣類を入れる) プラティパス2Lボトル(水入れ用)・フラスコスキットル(ウイスキーが約100ml)熊よけ🛎️
総量は約15kg
26日大崎駅を6:10に出発し11:30に喜多方市川入登山口に到着。御沢野営場から出発35℃の中を昼間から出発する。人は誰もいなく、寡黙に歩き蒸し暑が体力を消耗する。出発より60分が経過し上十五里についた時には身体中から汗が吹き出し始めた。いつもなら水分摂取は8時間歩くと1.5Lくらいだが、猛暑の中でいつもの倍以上のスピードで水分がなくなり700mlの水分は無くなった。やばい水がなくなるとドキドキし水分摂取は少し我慢する。全身の服はぐしゃぐしゃになり帽子のつばからも汗が滴り、手の指からも汗が垂れる始末、ここはサウナなのか・・・

上十五里

上十五里を過ぎた所から下山者と会うようになり水源は枯れていないかを聞いてみたところ’三国岳に向かう途中の水場しか水は出ないよ、本山の小屋の近くは出ると聞いたけど定かではないので三国岳の水場で多めに持っていた方が良いよ、気をつけて’(会津弁で)と説明をしてくれた。話をしてくれた女性は70歳は優に超えていました。声に覇気があり会津弁が朗らかな気持ちになりました。
辛い時や苦しい時に些細な言葉にいつも助けらます。
水源に着く頃には水筒の水は殆どなく水源地には4〜5名の人が並んでいました。

水量が少ない

水量が少ないので1L汲むのに5分位掛かります。冷たく甘く下界では感じられない水のありがたみを感じました。これぞ五臓六腑に染み渡ると言うことでしょう。あまりにも美味いので汲んだ後に一気に700ml飲み干してしまい、再度並んで汲み直しました。
ここからは本日宿泊する三国小屋まで急峻だが、岩場は得意なので45分程度で到着。

三国小屋
寝ぐら

今までの登山の中でもこれほど水を欲したのは初めてで水筒の水を気にしながら登ったのも初めて、異常気象を実感します。
避難小屋には3名の方がいらっしゃいました。各々ネグラを決めて寝袋をしき、着替えを済ませ食事の準備
水は4Lあったので明日のために水を残すために、夕食では800ml使用して沸かしアルファ米に入れたら、残り湯にレトルトカレーを入れて温め、ぶっかけて胃に流し込み余ったお湯を水分として補給しながら持ってきたウイスキーをストレートで飲み干した。
山小屋には60代過ぎのご夫婦がいらして、仕事をリタイアし今月は福島県の山を20座登頂したとのこと。
2日間で平均1.5座登頂ですか?とお聞きすると
’やることが無いからね’と笑いながら答えてくださった。いくらやる事が無くても、2日間で1.5の登頂は尋常ではない、只々驚かされました。
本来なら色々とお話を聞いたいのですが猛暑の登山で眠くなり17時30分に就寝
1日目
登山時間:4時間20分 休憩24分 距離5km
2日目は4時に起床しコンビニで買ってきた握りましを頬張り4時30分に出発
1600mlの標高でも山小屋は暑かったが、10時間近く眠ることができるのは下界では先ずあり得ない。スッキリして筋肉痛もなかった。

朝方の会津盆地

本日は飯豊山を登頂しピストンで戻り下山の工程。
コースタイム9時間10分
15時までには下山したいので時間的に余裕はないのでギアを入れる事にしました。
朝の4時に起床して4時30分に出発。三石岳から本山(飯豊山)までは軽度なアップダウンが続く4時間30分のコース。
水を4L山小屋まで運んだが食事と夜中の水分補給により2Lまでに減り少し不安でしたがこの山小屋までに戻ってくるには問題の無い量。

朝ぼらけ

登山は実は好きとは言い切れない(笑)ただし好きな時間帯がある暁から朝ぼらけの時間帯に歩く事で、暁は暗い中ヘッドランプをつけて歩くが空には星と月が遠い山は少し明るくなり始める、言葉にできないコントラスト。
朝ぼらけにかけて徐々に全体の事象が現れる瞬間も言葉にできない。
朝の3時に起きて4時には歩き始めないといけないのでいつも直前は躊躇するが、その瞬間に立ち会うと全ての事が忘れられるのがたまらない。
仕事はONとOFFが大切でOFFが無ければ良い発想が生まれないし続かない。


稜線には秋が来ています

前日とは打って変わって歩きやすい気温になっていた。稜線には蜻蛉が多く発生し最近見ることが少なくなった鬼ヤンマを見る事ができた。(写真には収められなかった)子供の頃は田舎育ちの私は(神奈川県綾瀬市)赤とんぼ・鬼ヤンマはいつも身近にいてよく追いかけて取ったもの。指をぐるぐる回してトンボの目を回してもよく取りました。東京では全く見なくなってしまった、、、。
4時間半のコースを少し涼しくなったので3時間半で登頂。

山頂

2日目
タイム:9時間26分 距離:16.4km 登り2215m 下り2215m 
76座目の登頂が終了。20代から登頂しはじめて30座まで登頂、40代は仕事にかこつけてサボり。独立後に46座登頂しました。
下山していつも思うことは人の温かみ。
街中で知らない人に話しかけられたら引いてしまうが、山中だと’今日は’と親しく声をかけ、’お気をつけて’気遣って別れる。
街中でもそんな思いやりがあると住みやすい。

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