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逆境をバネにして高みを目指すには

昨日かなりバズっていたnoteを見つけた。
このnoteのことだ。

読めばわかるが、かなり壮絶な人生を送っていると思う。
それでもたくましく生きている。
そして昨日こういう事件があった。

様々な反響があった。

中には面白いニュースとして消費している人がいて悲しい気持ちになった。
詐欺で人に迷惑をかけているので、この人を擁護する気はない。
だが、なぜこのような事件が起きるか?
少し立ち止まって社会の構造的な問題を把握して考えること。
これこそが自分達にできる社会を少し良くする事ではないだろうか。

※上記の逮捕された男性の犯罪に至る経緯や過去の事情は完全に憶測である。事実はまだ出ていない。そのことをあらかじめご理解いただきたい。

仮に、上記の男性が小学校教育や中学校教育をまともに受けられなかったとする。そして順番は前後するが、一番最初に取り上げたnoteの女性も家庭環境がよかったとは言えないと僕は思う。共通して家庭環境は良くない。
この両者を分けた要因はなんだろう?と気になりました。
そのため、このnoteを書いています。
それでは、本文スタートです。

■逆境をバネにする

自分は家庭環境がとても悪い状態を逆境にいると解釈した。

◎そもそも逆境とは

毎度の辞書になるが、辞書を引いてみた。

苦労の多い境遇。不運な境遇。「逆境にめげない」⇔順境。

とあった。
おそらく逆境と聞くと、
・お金がないこと
・いじめを受けていること
・受験で落ちたこと
・就活で失敗したこと
・恋人に振られたこと
・仕事で全く結果が出ないこと

などを思い浮かべる人は多いのではないか。スランプともいうかも。
僕はここでの逆境を、
「当人が目の前の起きている事実に対し、とても辛い苦しいどうしようもないと解釈していること」と定義します。

◎生まれ育った環境

①家庭環境と犯罪率
②東大生の親はお金持ち

教育と犯罪と聞くと僕はこの2つが思い浮かんだ。
あくまでデータを元にこういう事実がありますよということを示したい。

①家庭環境が劣悪であることと犯罪率の相関関係
あまり良いデータがなかったが、科学警察研究所の「少年の再非行化とその家庭的背景」という調査データを引用する。
科学警察研究所とは、日本の官公庁の一。国家公安委員会の特別の機関たる警察庁の附属機関である。
何が書いてあるか簡単にいうと、初犯は中流階級の人が大半だが、再非行をしてしまう人は、両親のどちらかがいないことや貧困状態にあったことが多い。確かに家庭環境が劣悪であることと犯罪率の相関関係はありそうだ。

②東大生の親はお金持ちなのか?
東京大学の学内広報によると、
東大生の親の62.7%は年収950万円以上。40.4%は年収1,050万円以上。
だそうだ。
お金持ちだと教育に十分お金をかけることができる。
親の収入と子供の学歴の相関関係もありそうだ。
優秀な家庭教師を雇ったり、予備校に行くことで誰もが東大にいける訳ではないように、本人の努力は必要だ。
それ以前に、一番重要な要因として遺伝で学力が大きく決まっていることもあるかもしれない。それはどうしようもない。測りようも自分にはない。

生まれや育ちなどの先天的な環境は自分では変えられない。
これらのデータを示した上で、このnoteのタイトルでもある後天的に「逆境を乗り越えるには何が必要か」自分が考えたものを示していく。

この事件を犯した男性は、以下3つの内どれかまたは全てがなかったのではないかと思った。

◎逆境を乗り越える解決策

・考え方(事実と解釈を分けること)
・強烈な目的意識を持つこと
・良い人に出会うこと

以下順に見ていく。

①考え方(事実と解釈を分けること)

例えば、恋人に振られたとする。
ある人は、「この人は合わなかったんだ、これから良い人に出会えるといいな」とポジティブに解釈する。
ある人は、「だめだ今回もうまくいかなかった。もう自分はダメなんだ。
あいつが悪くて俺は振られたんだ。」とネガティブに解釈する。
その恋人に振られた事実に対して、人は違った解釈をする。

「家庭環境が悪かったから自分は今不幸だ。」
「家庭環境が悪かったかもしれないが、今後自分は幸せになる。」
過去の事実は変えられないが、過去の事実に対する意味づけ(解釈)を変えることはできる。目の前の結果(事実)ではなく、将来必ず良くなるであろう未来に対して希望を抱く。今は辛いかもしれないが、この経験があったから今があると良く耳にするのはこのことではないか。
起きていることに対して事実と解釈を分けて考えると、少しは楽になるかもしれない。少なくとも自分は楽になった。
自責思考や他責思考、またアドラーの目的論なども近い考えかもしれない。

②強烈な目的意識を持つこと

一番わかりやすいのは何か夢やワクワクするものを見つけることかもしれない。お金持ちになりたい、海外で活躍したい、なんでもいい。
自分の理想に対して現状を把握し、そのギャップを埋めるために行動する。
※お金持ちになる目的に対して、手段である詐欺をしては元も子もないが

その夢ややりたいことの実現に関してどうやるか学ぶ必要がある。
受動的な教育だけではなく、能動的な勉強も必要だ。
そう考えていると自分の人生でやるべきことだけにフォーカスし、非行により他人を陥れる暇などない。ここが努力に当たると思う。
※夢中なら努力という概念はないかもしれないが。

③良い人に出会うこと

おそらくはこれが一番大きい要因になると思う。
いじめられていた時に先生、上司、友達が助けてくれた。
ある本に救われた。映画に救われた。など色々あるかもしれない。

僕の場合
僕が尊敬している人に前田裕二さんがいる。
かなり有名な人なので知らない人はいないかもしれない。

簡単な経歴
1987年、東京生まれ。2010年に早稲田大学政治経済学部を卒業後、UBS証券に入社。11年からニューヨークに移り、北米の機関投資家を対象とするエクイティセールス業務に従事。2013年、DeNAに入社。同年11月に仮想ライブ空間「SHOWROOM」を立ち上げる。15年に当該事業をスピンオフ、SHOWROOMを設立。同月末にソニー・ミュージックエンタテインメントからの出資を受け、合弁会社化。
出典:【前田裕二】22歳だったら、“好き”を見つける旅に出る

華々しいキャリアを歩んでいるスーパーエリートだと思うかもしれない。
確かにその通りではあるが、彼は幼い頃にご両親を亡くされている。
彼は10歳離れたお兄さんがいて、お兄さんが生活費や学費を工面してくれたという。そのお兄さんが無償の愛を注いでくれてお兄さんを喜ばせようと思って努力したそうだ。

僕もお金がなくて不遇を嘆いていたことがあった。
自分が逆境にいた時、前田裕二さんの著書である「人生の勝算」を読んで救われた。彼の努力に感服した。
(英語は留学せずに語学学校でアルバイトをしタダで身につけた。
新卒で超難関のUBS証券に入社し、異例の2年目でNY本社に勤務するなど。)自分は言い訳ばかりしているのは超ダサいなと思えた。
生まれつきお金持ちの人や親の都合で海外に住んだことがあり帰国子女になり英語が話せる人などなど、、他人を比較するとキリがない。
前田さんの言葉を借りると、

先天的な条件に恵まれて能力が高い人に負けたくない

僕も本当にそう思った。今逆境にいて悩んでいる人は前田さんの本を読んでほしい。心からオススメする。
そういう人に会えるかどうか、自分の認知(知らない世界)を広げてくれる人や出来事に巡り会うかどうかが重要だと思う。

◎人生の幸福度とお金の関係

これは少し余談。橘玲さんの著書で拝見した。
人生の幸福度が高かったのは、
「裕福でない家に生まれ、自分のちからで成功したひと」だったとのこと。

人生をロールプレイングだとすると、最初がレベル1で、どんなに頑張ってもレベル1から変わらなければぜんぜん面白くないだろう。でも最初からレベル100で、おまけにモンスターも出てこなくて、どんどん進んでいったらクリアできるゲームはどうだろう。同じくらいつまらないのではないだろうか。
 じつは、みんなが憧(あこが)れる大富豪の子どもの人生はこれにものすごく近いらしい(体験したことがないのでわからないが)。それに対して、レベル1からだんだん強くなっていくような人生ゲームは面白いし、幸福度も高いのだ。
 これを見える化すると、図2になる(下の図2を参照)。点線が不幸な人生、太い線が幸福な人生だ。
 ①は、最初からマイナスでずっとマイナスの人生だ。これはものすごくつらいだろうし、残念なことに、世界にはこういう人たちがまだたくさんいる。それに対して②は、最初からプラスで、そのあともずっとプラスの人生だ。
 ①と②の境遇はぜんぜんちがうけど、よく見ると共通点があることがわかる。どちらも「変化がない」のだ。それに対して③は、変化はあるものの、プラスからマイナスにどんどん落ちていく。これが不幸なのは誰でもわかるだろう。
 一方、幸福な人生はというと、④は最初のマイナスからどんどんプラスに駆け上がっていくロールプレイングゲーム型で、⑤はプラスからいったんマイナスに落ちたあとに挽回(ばんかい)する「再起・復活型」だ。この2つに共通するのは、「マイナスからプラスに変化すること」と、「最後がプラスで終わっていること」だ。
 ここから、幸福な人生の重要な条件がわかる。
 ひとつは、いろんな障害を乗り越えながら、よい方に「変化」していくこと。それに比べて、なんの変化もない人生や、マイナス方向に変化する人生は幸福度は低い。
出典:『人生は攻略できる』(橘玲)

また前田さんの言葉を拝借するが、

人生のマイナスの絶対値が大きければ大きいほど、幸福の総和が大きくなる

本当にその通りだと思う。逆境からスタートしても努力で覆せる。
そのことを前田裕二さんが証明してくれている。
自分で努力して豊かになると最高の人生が送れるはず。

◎結局何が言いたいか?

だらだらと述べたが、言いたいことは2つ。
①相手に対して想像力を働かせる事
②言い訳にせず努力し続けること

①相手に対して想像力を働かせること
社会的に恵まれた人が、恵まれていない人や今辛そうにしている人に対して背景や事情を考えず表面的なことだけで嘲笑することはしないでほしい。
目の前にそういう人がいても注意はしない。人を変えるのは難しいし、自分も人生に精一杯だから。少し残念だなくらいにしか思わない。
このツイートの人のような人は素敵だなと思った。

②言い訳せずに努力すること
どんな状況に置かれていても、この世で起きることは全て自己責任だと「自分が思うこと」は大事だと思う。他人がそう言って見捨てるのは悲しい。
自分がただ嘆いていても現実は変わらない。コツコツ頑張るだけ。
だが、困っている人がいたら助けてあげたいとは思う。
自分もまだ学生で精神的にも経済的にも自立した人間とは到底言えない。
金銭的に支援することはまだできないけれど、どうやったら良い生活ができるようになるか情報を提供すること(相手の認知を広げること)はできそうだ。

これらは常に意識しているし、これからも大事にしたい。


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