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個展を始めて10年たって。その2(はじまりのこと)

個展10周年記念の展示が
来月1/19〜24日、5月から延期になっていた個展を
日本橋のアートモールというギャラリーで開催します。
(〒103-0022 東京都中央区日本橋室町1丁目13−10)
タイトルは「KAWAII」。

先日、その1
https://note.com/hinatajunko/n/n0c13b80a106d?nt=like_2258733
をアップしましたが、抽象画のクレヨンアートを作りはじめて
一回目の展示が2011年でした。

そもそも、なんで抽象画を描き始めたのか?というと・・・

そのころわたしは、デザインとイラストの仕事をしながら、
粘土のワークショップ教室を定期的に開いていた。
お話を朗読して、そのあと、粘土キャラクターなどを作るもの、
今の形の原型になったようなイベントでした。

大きなお子様たちは、見本からはいって、
思い思いのものを作っていましたが、
3歳以下の子供たちは、作るけど壊し・・・を繰り返しました。
「作品をとっておく、飾る、あとで見せる」という観念がないのでしょう。
作って「〇〇!!」って見せにきて、「〇〇できたね〜!」というと
満足そうに笑って、ぐしゃって作品を壊します。

はじめのころは「あああ!!!」っておもいましたが、
彼らは平気で、新しい創造物に向かうのでした。
彼らには作っている「今」が連なっているだけで、
それを見せてコミュニケーションが取れた瞬間次に向かうのでした。

そうして出来上がる最終形態は・・・大きなきたない粘土のだんごです。
(その中には、飾りのビーズや目玉やモールも埋め込まれています、笑)
だれも、それを褒めるものがいなくとも彼らは大事そうにそれを
袋につめて持ってかえりました。


わたしは、そういう姿に衝撃をうけました。
人に見せることしかもう考えていなかったから、
わたしは、うまいけど、
その大きな粘土だんごを手に取りながら
多分これとそっくりな粘土だんごを作ることはできるけど、

「こんなすごいエネルギーは作り出せない」
と感じて、

打ちのめされるような気持ちになったのでした。

そして、2009年の末に出会ったのでした。

続く

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