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4年前の話
娘のお誕生日会の片付けも、そこそこの翌日
月一の外来日だった

CTで異常を発見され、緊急入院!
「えっ、運転して来てるのに?」
外科的処置をされ、そのまま、ベッドの患者へ

大学病院の看護師さん達は、
タメ口なんて言わないし、油も売らなかった
いつもキビキビ、動いていた
そんな人達に、身体を拭くタオルをもらうだけで
シャンプーを頼むなんて、とても、出来なかった

そんな時、一人の看護師さんが、声をかけてくれた
「シャンプーやりましょうか? さっぱりするだけでなく、気持ちも、晴れ晴れしますよ!」

彼女は、毎日声をかけてくれた
そして、時間のゆるす限り、いつもやってくれた

シャンプーの間も、いろんな話を聞いてくれた
ほんとに、頭がさっぱりするだけでなく、
いつ退院出来るのだろうという不安な気持ちや
肉体的な痛みを和らげてくれた

彼女は、以前はこの病院で
昼夜問わず、バリバリ働いていた看護師さんだったようだ
出産後も、子育てをしながら、先頭に立って、忙しく働いていた

毎日、午後4時には帰ってしまう看護師さん
彼女が捧げるすべての時間は
きっと家族にも、仕事にも、沢山の愛がつまっているんだろうな

                              こもれ美

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