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いよいよ夏休み!

先週から子供達は夏休みに入り、ラスト一週間のバタバタも乗り越えました。
そこから数日はクラスの整理をしたり、他の学年の先生達とミーティング。

主に今年はトランスジェンダー、ゲイカップルからスウィングカップル、などなど新しい時代で子供達が生きていく中で、教師がどの様に対応していくか。
この多様な考え方の時代の中に、多様な宗教が混ざり合っている国で
次から次へと今までの私達大人の普通が覆されている時代です。


① 名前を変えた1年生。

クラスにジェームスと言うブロンドで長髪の男の子がいます。
彼はユニコーンが大好きで髪の毛にユニコーンのバレットを付けて
オシャレをしてきたり、ユニコーンのスパンコールがついている可愛い洋服を着てきたり。

モンテッソリースクールの教育の一つに、自主性を育てる。
と言う教育信念があります。
実際この学校では沢山の場面において、自分の気持ちに従がいつつも
共同生活を送る中でのさまざまな選択を自分達でしていきます。

勉強も基本的に各自で進めていくスタイルなため、進み方も様々です。
そんな中で、ジェームスは正直人一倍の時間がかかり、
時にはつきっきりでないと、まるで進まないことも多々ありました。

そんなある日、突然「今日からサラと呼んで欲しい」と。
でもサラはあなたのお母さんの名前じゃない?と聞くと彼は
彼女は世界で最も美しくて優しい人だから」と。

そんな風に子供に言ってもらえる親はなんとも素敵!
と思いつつも、他の子供達の頭の中のは????マークが
パタパタと飛んでいるのが目に見えました。

そこで、ジェームスのご両親と連絡とって今日学校でこんな事がありました。と話すと、お母さんは「サラは私の名前。だから名前を変えたいなら別のあなたが心地の良い名前を一緒に探しましょう。」と
家族でジェームスが好きな戦士の本の中からルイースと言う名前を選びました。
そして次の日、みんなの前で新しい名前を発表する?と聞くと
する。とのことだったので、朝みんなの前で「今日からルイースになりました!」と言うと子供達はあっさりオッケー!その日からみんなは自然とルイース!と呼んでいたのですがもちろん疑問を持つ子供もいる訳で。

3年生の男の子が「He?She?」とジェームスに。
するとジェームはどー言うこと????
他の先生が、「例えば友達が他の友達にルイースはどこ?って聞くでしょ?そしたらその友達はHe is overthere or She is overther! どっちで答えたらいい?ってことよ。」と。
するとルイースは即座にそりゃあSheに決まってるじゃない!と。

で、名前はルイース。呼び方は彼女になりました。
またまた子供達はすんなり受け入れたのですか…

ここからはキリスト教を信仰する外科医のお父さんとお母さんが困惑して連絡をしてきました。

お母さんはひっきりなしにルイースのことをなんて可愛そうな子なの。
とことある毎に。そしてお父さんは性別を変えるなんで医学的には…
みたいな感じて医者をアピール。

そこで一人の先生が我慢できなくなり、冷静に「ルイースを可愛そうな子。と呼ぶのはやめて下さい。」と。

この多様な時代、同じ人間として最も大切なことは見た目でもなく多様な家族の形でもない。人間性の中身が最も大切で、どの様にしてお互いを思いやり、共存して生活できるかだと私は思う訳で、そのような子供むけの素敵な本も沢山出版されています。

一人の先生が素敵な多様な家族の形を絵本にした本を学校に持ってきてくれたのですが、一人の先生が苦い顔をし、「私が学んできた家族の形とは違うから受け入れられない。」と。
うううう… 私が思っていた以上にむずがしい。

この多様な時代に全てをオッケーと受け入れるにはやはり宗教問題がどうしてもででくるのは仕方がない。

でも時代は変わってきていて、この新しい時代で子供達は生きていき、
小学生の期間は将来の子供達を作り上げていく大切な期間だと実感している。

私達教師はどの様に教師自身も新しい時代の教養を得ていくか。
来年度もまだまだミーティングは続くであろう。
そして話し合いをし、私達教師が専門家から学び続けることもとても大切な教師としての務めだと実感しました。


話はガラッと、今日から日本へ遊びに行きまーす!
楽しみ!
毎回日本へ行くと日本のよさと違和感を感じまくりで、
新しい発見をしつつ家族と友人への感謝が止まらない旅になります。

今回は何を感じ、得ることができる帰国になるかな〜
日本大好き💕





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