アグリサポート事業
こんにちは。CTCひなり公式noteです。
今回は都会を離れ、これまでと少し毛色が違うアグリサポート事業について紹介したいと思います。
CTCひなりがなぜ農作業を?
静岡県の浜松オフィスでは地元の農家さんと連携し、農作業に取り組んでいます。
なぜ、東京で産声をあげたCTCひなりが浜松で農作業を!?と不思議に思われる方もいるかもしれません。
それは、CTCの強みである「先見性」と「つなぎ、組み合わせる力」をCTCひなりも受け継いでいるからなのです。
オフィスの仕事以外にもスタッフの可能性を広げたいと想いをめぐらせる中、様々な分野の調査を行った結果、農業現場は労働力確保の課題を抱えており、福祉分野は就労先確保の課題を抱えていることがわかりました。
両分野の課題を補い合うことで社会参画の機会を生み出す農福連携事業に着目し、スタッフの将来を見据えた新たな挑戦が始まりました!
浜松との出会い
様々な候補地を検討する中、多種多様な農作物が育てられ、年間を通じて農作業に取り組むことができる浜松の地にオフィスを構えることになりました。
◆浜松の特徴◆
①山間地・平野・台地、そして浜名湖から太平洋の沿岸部によって形成される多様な地形と土壌
②豊富な日照量
③通年で何かしらの農作業が可能
④物流の好立地
わたしたちの強み「ひなりモデル」
現在、わたしたちは8つの農家さんと「業務委託契約」を結び、スタッフ3~5名とジョブサポーター1名がチームとなって農家さんにうかがい、日々汗を流しています。
浜松で活動を始めた当初は業務委託契約を結び、スタッフとジョブサポーターが一体となって作業に取り組む活動が珍しかったこともあり、わたしたちの活動を「ひなりモデル」と呼んでいただく機会が増えていきました。
チームの成長
「ひなりモデル」が農家さんから信頼されるまでは試行錯誤の連続でした。業務を請け負うということは、農家さんから作業品質やスピードを求められます。
業務の立ち上げ当初は、草むしり・肥料運び・ポット洗いなどの単純作業から始めました。
徐々にチームの頑張りが認められ、今では苗の定植、農作物の収穫といった出荷品質に関わる作業まで任せてもらえるようになりました。
チームとして活動することで、ジョブサポーターは作業の全体像を理解すると共に、スタッフの性格や体力、手先の器用さなどを把握します。その結果として、スタッフが自主的に働ける安全・安心な環境を作り上げることができます。
スタッフ一人一人と向き合いながら、作業工程を整理・分解し、手順書や治具(作業の均質化や効率化を図るための補助具)を用いてスタッフの能力を引き出していくことで、農家さんから必要とされる存在になることができたのです。
成長を支える治具
農作物を出荷する際には、農作物の価格下落の防止や、産地のイメージを守るために、長さや大きさといった出荷規格が定められています。その為、出荷規格から外れないよう農作物を収穫し、収穫後には形を整えるなどの調整作業が必要です。
収穫・調整作業を始めた当初は規格値通りに収穫・調整をすることが難しいスタッフが多く、農家さんから指摘を受けることも数多くありました。
スタッフとの日々の振り返りの中で、どうすれば農家さんが求める出荷品質・収量を確保できるか意見を交わし、規格値の判断に悩む理由を整理しました。そして、課題を取り除く手段の一つとして様々な治具を生み出しました。
治具のおかげでスタッフが自信をもって作業に取り組めるようになり、出荷品質・収量の向上を図ることができました。