114 / 写経
好きな曲の歌詞をただ紙に書き写すということをやっている。いわゆる写経というやつだ。仏教の修行でもやるらしい。小説家を目指す人もやったりするらしい。写経は精神的にいいことだと精神科の人がYouTubeで言っていた。
ただ書き写すことに何の意味があるのかと思いきや、やってみると面白かった。まず、書き写すということに集中することで余計な事を考えなくてよくなる。そして、普段はなんとなく聞いている曲の歌詞を改めて自分の手で書くことで、少なからず気づきがある。
この曲同じ言葉こんなに繰り返してたのか。おお、これってこういう意味だったのか。といった具合でいろんな発見をしながら、ただ、歌詞を紙に書き写す。
小説家が写経をするというのも納得した。好きな小説の文章をひたすら書き写すことで、少しずつその小説家の癖や、思考回路が自分のものになっていくのだと思う。初めての土地で最初は迷っても、何度か通れば道を覚えるように。
じゃあ作曲も同じことが起こるのではないか。何度も歌詞を書いているうちに、脳がいろんな歌詞に触れ、少しずつ売れている曲の歌詞の共通点を見出し、自分でもそれなりのものが書けるようになるのではないか。
なんてことを思ったわけだ。
そんなこんなで好きな曲を5曲ほど書き写し、改めて自分で書いた歌詞を見ながら音楽を聴いた。その時間に不安や焦りは入り込む隙もなく、夜中に4時間程音楽に浸った。
おかげで今日は少しだけ気分がいいので、引き続き写経を続けてみます。
早く元気になーれじぶん。
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