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自分のことは自分で決めるしかない

こんにちは。Hinaです。
みなさんは、オシャレが好きですか?
私の知人に、洋服がとても好きな人がいます。
バイトで月に稼いだお金の全てを、数万円のシャツに費やす人でした。
私はどうしてもその感覚に共感できず「シンプルで身近な服をサラッと着れればそれでいいのに」と思っていました。

そんな私がずっと観たいと思っていた映画があります。
それはこちらの映画です。

この映画に出てくるアンディ(アン・ハサウェイ)は、おしゃれに全く興味がありません。
コレクションのランウェイを歩く女性たちを理解できない彼女ですが
ひょんなことからファッション雑誌の編集長アシスタントとして働くことになります。

そこから彼女は「価値観」を変えるほどの大きな人との出会い、経験をします。

不要だと思っていたオシャレを生業にしている人がいる。
価値なんてないと思っていた洋服に、全てを捧げている人がいる。

そんな真逆の世界を見るだけではなく、その渦の中に入って体験したアンディは、次第にその世界の魅力に気づき始めるのです。

◇その世界に入ってみないと見えない世界


私はアンディの価値観が変わっていく姿を見て
「新しい世界に触れること」以上に
「新しい世界に入ること」の方が
人生において重要なのだと気づきました。

新しい世界に出会ったとき、私たちはつい
「私にはわからん!合わない!やめてやる!」
と遠ざけてしまいます。
そうでなくとも「あんな世界もあるんだ。ふんふん」と知った気になるだけ。

その段階も乗り越え、一度そっちの世界に入ってみようと思ったアンディだからこそ、その世界の魅力や本質に触れることができたのです。

「箱の中身はなんだろな?」というゲームを知っていますか?
バラエティ番組などで時々見る、中身の見えない箱の中に手を入れて中身を当てるゲームです。
そのゲームをクリアするためには、一生懸命箱の外から考えたり、中身に少しだけ触れるのでは不十分。
思い切ってがっつり掴み取る勇気がクリアの秘訣です。

「それが何か?」と本質を知るためには、自分から入り込むことも必要なのです。

◇良し悪しは自分にしか決められない

編集長のアシスタントとして働き始めたアンディは、働く前のアンディが持つ価値観とは180度異なった価値観を基準に生きるようになります。
すると当然、周りの友人やパートナーもそれに気づき
「前のアンディの方が好きだった」という人も出てきます。

人が変わる時、周りの人間関係も変わるのは必然です。
私は「人はいつでも変わる可能性を秘めている」と改めて思い知らされました。
長く一緒にいた家族も、共に働く同僚も
突然今まで全く価値を感じていなかったことに人生を捧げたくなる時が来るかもしれない。

人の思考や価値観に、絶対はないのです。

自分以外の人に対して「この人はこういう人だから」と決めつけることは、その人に対して「こういう人であってほしい」という期待でもあります。
大切な人の変化を、自分の期待と異なるからと言って、足を引っ張るような真似だけはしたくないですね。


◇自他の変化を受け入れること

洋服マニアを馬鹿にしていたアンディが、編集長アシスタントとして煌びやかな服に身を包むようになったように
今までの自分が持つ価値観とは矛盾している感覚に従って生きると、自然と周囲の人間関係も入れ替わります。

映画の中でアンディの周りでは、今までの友人やパートナーが離れ始めるのと同時に、新しい華やかな人間関係が舞い降りてきました。
その旧友たちは、アンディの変化を「自分たちから離れていく」という感覚で捉えていたのです。

この映画を観るまでの私は、私が変化するたびに「一緒に変化を楽しめる人」に魅力を感じていました。
私が変化してもそこに引き戻そうとする人ではなく、同じスピード感で変化し、それを楽しんでくれる人。
そんな人と人間関係を築き、成長していきたい。
そんなふうに思っていました。

しかし今は、私が変化した時
「一緒に変われなくても、それに寂しさを感じず私の変化を見守れる人」
と一緒にいたいと感じています。
映画を見て、人の価値観が変化することに柔軟でありたいと思ったからです。

ある人の価値観が変わりそうな時、その人の感覚を否定する資格を持つ人などいません。
例えその人が「パチプロで生きていく!」と決めても、その人の感覚が本当にそこに向いているのなら、その判断の良し悪しを決めるための材料を私は持ち合わせていません。

「継続してお金を稼ぐが難しいかも」「私はその生き方に賛同できない」など、個人的な意見を言うことはできます。
しかし、根本的に「それは良くない判断だ」と言うことはできないのです。

◇自分基準

アンディの生き方から得たもう一つの学びは、「これ!」と決めた道から揺らいでも構わないということです。

「これ!」と道を決めていても、その道の途中で「あれもいいな」と直感で感じとることもあるでしょう。
その時「決めた道と異なる」は、やらない理由にはなりません。
自分が直感としてやってみたいと思ったのなら、「これ!」のほかに「あれ」もやってみる。
それが、自分に従うということなのです。

ただ大切なのは、その道中で感じる違和感に敏感になることです。
「あれ?」「なんか違う…?」と、小さな違和感を無視せずに
常に「これは従ってもいい直感かどうか」の判断は自分で下すことが大切なのです。

ググっても、Yahoo知恵袋で質問しても、Chat GPTに聞いても
「このままこの直感に従ってもいいの?」の答えはありません。
面倒で、決めるのが不安だったとしても、それは自分で感じて決断するしかないのです。


思いの外、学び多き映画でした。
ファッションに興味の薄い私も、アンディやその周辺の人たちの働きぶりや立ち居振る舞いには背筋が伸びる思いです。

お時間あれば、Amazon Primeで観ることができますのでぜひ🌸

では、また🌻



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