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【アーユルヴェーディックな暮らしのすゝめ】Vol.18ドーシャとは?/ピッタ編

おはようございます。Hinakoです。

前々回からドーシャについてお話しています。ドーシャと聞いてピンとこない方は、こちらの記事をご覧ください。ざっくり概要を書きました。

今回は「ピッタ」。ピッタは性質的にあまりいい印象を持たない人が多いのですが、実はとっても大事であり、とっても繊細で付き合っていくことが1番難しいドーシャだと感じています。いったいどんなドーシャなのか見ていきましょう。

ピッタとは?(絵の解釈)

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ピッタとは何なのか?一言で言うとこうなります。

火×水
行動の源、着火剤的存在
消化代謝を司る

そしてこのピッタのイラストはこちら。こちらも見事に絵を見ただけでこの性質を説明してくれています。
合わせてこのイラストの作者である友人の解釈をそのまま載せます。

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強さと繊細さを併せ持つ危うさを表現。真ん中で煌々と燃えつつ、少し動けば両サイドの水ですぐ消えてしまう一触即発さを視覚化。頭の良さやストイックさはキリッとした表情に、デリケートさは両腕で自分を覆い込んでいるポーズや、タトゥー・アクセサリーの派手さ(=見た目で相手を威圧する)部分に表現。
狼=取っ付きにくさ・カリスマ性・心細さ

この説明パーフェクトなので、私いうことない(笑)と思うレベルです。本当に感謝。一言添えると、各ドーシャごとに象徴となる動物を載せてくれているのですが、その動物がぴったりすぎて驚きました。今回のピッタは「狼」。うわ~ぴったりやわ~と。狼って、群れるの苦手ですが、一人で行動するからこその強さや威厳がありますよね。そして意外と打ち解けると仲良くできるというイメージです。まさにピッタ…!

ちなみに他のドーシャは、ヴァータは鳥、カファは象。その通りすぎて私びっくり仰天。アーユルヴェーダの教科書に載ってそうですもんね。

体質

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ピッタの体質はこの通り。きっと人間でありすべてのドーシャを持つ我々としては、何か一つは思い当たる性質があると思います。もしその症状が不快なのであれば、そのドーシャが乱れている(過剰である)ことに繋がります。そんなことを考えながら見てみるとカテゴライズするとはまた違う見方が出来ます。

中肉中背、華奢
食欲旺盛(消化が早い)
頭の熱が上がりやすい(頭痛につながる)
とてもデリケートなので身体を壊しやすい
汗っかき、暑がり、暑さに弱い
目が充血しやすい
肌の湿疹が出やすい

消化についてはこれまでの食事編で散々”消化が大事”と言ってきました。その時に必要なドーシャがまさにピッタなのです。
ピッタが下がると消化が落ちる→循環が滞る→アーマ(毒素)が溜まり深いな症状に繋がる。
こんな感じで、意外と深いな症状の根源だったりします。

性格

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性格ですね。これは先ほどお話した狼を想像しみてください。

頭の回転が速く、鋭い。
決めたことはやり通す
論理的思考(曖昧が苦手)
リーダータイプ(社長、弁護士、医者に多い)
無駄な行動、時間を作りたくない
完璧主義
見た目重視(世間体を気にする、高価なものが好き)
顔や態度に出やすい
ストイック(他人にも厳しい傾向にある)

リーダタイプの方、社長やお医者さんにこのタイプは多いといわれています。人を引っ張る立場にある人は、他の人よりも行動力や判断力が必要になります。その行動力や判断力を司るドーシャがこのピッタなのです。一方、意外と繊細で折れやすいので、このタイプ寄りだなあって方は心のケアを日ごろから行うことがとっても大事です。

バランスが乱れるとどうなる?

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異様に汗をかく、赤い湿疹や蕁麻疹
肝臓や胆嚢、胃腸の病気、目の充血
口臭や体臭、若禿、白髪
肝疾患、胃・十二指腸妖怪、心疾患、アルコール依存症、皮膚病

身体の火が上がると出やすい症状ばかりです。何となく想像できませんか?異様に汗をかくというのも、身体の中の熱が上がっているから下げようとして汗を出していますもんね。とても分かりやすいです。

ピッタが優勢な季節は「夏」

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季節は「夏」です。1年で1番少ない季節。そしてこの夏は、ピッタが上がるため、人間が1番活動的になる季節です。夏休みが1番長いのも、ピッタが上がって活動的になるからと合点が。一方、外が熱いため、身体の体内は常に熱を逃がそうと熱を出す行為ばかりします。代表的な症状は汗。だからこそ体内のアグニ(熱)が少なくなり、1年で1番消化力が落ちる季節でもあります。
身体はちゃんと環境に適用して、ドーシャのバランスを保てるようにしてくれているんです。私たち、すごい機能を持っていますよね。

時間帯は10時~14時(AM/PM)

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この時間帯についても、食事編で何回かお話しました。ここでは昼間のピッタ時間と、夜間のピッタ時間がどう違うのか説明します。

昼間のピッタ時間は、1日で一番アグニ(熱)が上がっているため、主に「食事の消化」を行うといい時間です。
1日1番の食事をピッタ時間にしましょうというのは、ここからきています。
また、食事以外にも集中力や交渉が必要な会議や営業等、行動に移すといい時間ともいわれています。身体のエネルギーが1番みなぎっていますので、この貴重なピッタ時間を有効に使ってみてください。

夜間のピッタ時間は、「身体の修復」を行っている時間帯です。なので、この時間に1時間でも長く睡眠をとっていることが大切です。
人は寝ている間に1日の疲労調整を行い、疲れを癒します。また、脳も1日の整理を行っているので、自分は意識として眠っていますが、体内はものすごい勢いでメンテナンスを行っているのです。このメンテナンスも、アグニ(熱)を使って動きますので、すべてのエネルギーをそのメンテナンスに割くことで疲労が完全に癒されます。
逆にこの時間に起きてしまうと、メンテナンスのために使うはずのエネルギーを起きることに使ってしまうため、寝る頃にはエネルギー切れとなってしまうこともしばしば。だから夜遅く寝ると、次の日睡眠時間は同じでも疲労感が抜けてなかったりするのです。しかし、ピッタ時間だからこそこの時間に目も覚めてしまいやすいんですよね…。なぜか夜中に掃除がはかどってしまったなど、経験ありませんでしょうか?これ、ピッタのせいです。(笑)

いかがでしたでしょうか?このように、ピッタは人間が動くための原動力となるとても大切なドーシャです。そして火の扱いが難しいように、このドーシャとの付き合い方もとっても難しいです。私は20代なので、周りの人も同じ年代ですが、人生で1番ピッタが旺盛と言われている年代であっても、このピッタとバランスよく付き合えている人はあまりいないと感じます。ピッタが多すぎるか、少なすぎるかのどっちかです。私もピッタが少ない方なので、日々適度にピッタが出てくるようヨガで調整して頑張ってます。。。

それでは今日はこの辺で。
最後までお読みいただきありがとうございました。


Om
Hinako

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