それぞれの猫
私の人生の半分は、金魚とか蚕とか以外ではお世話をする生き物がいないものだった。後半は猫との暮らし。
代々保護猫で現在3匹目。3匹三様な理由で我が家にやってきた。それぞれが何を思い過ごしてきたのかは、ただ想像とそうあって欲しいという希望ということになるのだけれど。
現猫もそうだが、彼らの行動に対してアフレコをしてしまう。代弁または都合のいい口パク。声色や選ぶ言葉もその顔や態度に合わせているつもりだ。
本当はどう思っているか知りたいと常に感じている。時々真顔で面と向かって聞いてみるけれど、答えがもらえたことはない。
グリグリした時の目を細めて気持ちよさそうにする顔や、鳥に向かってカッカッと挑んでいる時のカッコよさとか、たまらなく愛おしいと感じる瞬間は、私たち人間へ幸せを与えてくれている瞬間だ。
私の場合、娘へは赤ちゃん言葉を使わずかわいがったという過去あり、歴代猫、とりわけ赤ちゃんでやってきた現猫には、
「ごはん食べまちゅか~」
などと、グチョングチョンの赤ちゃん言葉を使って周りを驚かせている。
それぞれの猫の時、それぞれの良いばかりではない家族、人生の思い出もあり、その都度巻き込んでしまったことを写真に向かって詫びることもある。
いくつかの場所でぱらっと猫日記を書いたりしていたけれど、なんとなくまとめるには良い機会なのではないかと思い、ここに綴ろうと思う。
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