イギリスで救急車搬送された話
はじめに
今年3月に、まさかのイギリスで救急車で搬送されました。幸い数時間で退院する程度のものだったので、現在は全く問題ありません。
貴重な経験(?)なのと、軽く済んで完全にネタなので、ここにあげて昇華しようと思います。
前日までにあったこと
私のコースでは動物を扱うため、狂犬病の予防接種を受ける必要がありました。(※なので、このような特別な事情がない限り、基本的にはイギリスの留学でこの予防接種は求められないと思います、かなり特殊な状況です)
イギリスでの医者のかかり方ですが、全員GP(かかりつけ医)に登録し、公立の病院は、まずこのGPにかかることになっています。
しかし、私のGPはなかなか予約が取れず、やっと取れても、在庫の確認やらプランやら何やらで、二ヶ月以上経っても話が全く進まず。コースの定めた期限に迫っていたことから、ドラッグストアのBootsのトラベルワクチン制度を利用して、予防接種を受けることにしました。
(Bootsは比較的予約が取りやすく、ネットでフォーム入力することで空いてる時間で予約取れます。トラベルワクチンは、事情説明したら海外に渡航する、とういう名目で登録し、打ってくれました。トラベルワクチンは狂犬病や三種混合、肝炎等の珍しいワクチンを扱ってます、おすすめです。値段もGPで想定していたのと変わりませんでした。詳しくは以下↓リンクから)
私が打った狂犬病ワクチンは、3回打つ必要があります。
一回目はなんともありませんでしたが、2回目のとき、蕁麻疹とお腹を下してしまうという副作用がでました。あらかじめ看護師(イギリスでは看護師が注射打ってくれます)に相談し、当日は花粉症のために常用している抗ヒスタミン薬を飲んで行きました。
(2回目の副作用の時、最初はワクチンのせいだとわからず、家に帰って二時間以上してから症状出たこともあり、しばらくしてから副作用だったのかも、と気づきました。なんなら最初、前日食べた鶏肉が中たったと思ってました。皆さんもワクチン打つ時は、どんなものでも何か異常がないか注意しとくべきだと思います。)
当日
朝8時にキングス・クロスのブーツへ。レジ横の小部屋で軽い問診のあと、ワクチン接種。
あらかじめ相談していたため、いつもは接種後15分間、店内で副作用がないか待っていなければならないところ、今回は30分待つようにと言われました。
打ち終わって、外の椅子のところで待っていると、接種後5分くらいで突然の腹痛が!あまりの痛みで、スタッフに伝える間もなく、ダッシュでトイレに駆け込みました。
トイレに入るも、腹痛は増してくるし、吐き気も出てきました。結局リバース等はなかったんですが、とにかく痛くて脂汗がだらだら、なんなら痛みで気絶しそうになって目が見えなくなってきました。
やばいと思ってBootsの店舗に電話しようとするも、おそらく「御用の方は、#と何番を…」がうまく聞き取れずに繋がらない。で気絶しそう、やばい。
ということで、荷物を漁って、抗ヒスタミン薬をもう一粒飲みました。
そしたらそのあとは少しずつ楽になって、なんとか20分後にはトイレから脱出できました。
ただ、出れたとはいえ、気絶する寸前、顔真っ青で手足ブルブルです。なんとかBootsに戻って事情説明すると、もう私の顔一目みて「やばい!!」となったらしく、救急車を呼んで病院に行くになりました。
体感10分以内ですぐ救急隊員3人が来てくれました。とりあえず心電図測ったり、血圧確認しながら問診され、救急車へ。低血圧のショックとか気してたのかな?幸い呼吸器への問題はなく息は普通に吸えたのでよかったです。
なんとかその頃には歩けたので、自力で救急車までは歩き、近くのUniversity College Hospitalに搬送されました。たぶん緊張しないように、私に気を使って救急隊員の人たちが話しかけてくれましたが、一人マンチェスター出身のお兄さんが本当聞き取れなくて、もう一人にずっと通訳してもらいました。お兄さん、ごめんなさい。副作用ではなく私の耳の問題です。
病院の入り口に止まった救急車内で15分くらい待ってから(たぶんベッドの空き待ち?)、病院へ。入り口で救急隊員の人たちが、お大事に〜って手を振ってバイバイしてから、院内の看護師の方に引き渡してくれました。
名前とGPの登録番号確認されてからベッドへ。一時間くらい血圧確認とかされながら寝てました。看護師さんがしょっちゅう様子見に来てくれました。
一時間して、顔色も回復してきた、とのことで、強めの抗ヒスタミン薬処方されて帰宅。かかったお金は、薬代約10ポンド、以上!
歩いて20分ぐらいしかかからなかったので、そのまま帰宅。帰ったらお昼近くになってました。
今回の教訓
ワクチン受ける前に…
1. あらかじめ副作用出たときは相談しとく
2. なるべく早い時間に予約入れる(病院にかかりやすいので)
3. できるだけ予定は空けておく、重要な用事はワクチン前に
(いつ体調急変するかわからないので)
4. 緊急連絡先とその方法の確認(音声案内も含めて)
5. 緊急事態に備えて近くの公衆トイレの確認
6.緊急時でも自分の体調伝えられるように最低限の医療英語は覚えておく!
ワクチンするときの持ち物
水、お手拭き(アルコール消毒)、常備薬 (以上薬とか咄嗟に飲めるように)、ワクチン接種記録、留学用で個人的に保険入ってたらそのコピー
※私は自己診断でトイレで薬飲みましたが、本来はよくないです。かならず医師(看護師)の指示にしたがってください
※その後友達にこの話をしたら、狂犬病の予防接種で体調崩した人、意外と多かったです。もし打たれる方がいたら覚悟してもいいかと思います。
おまけ
この話を、夕方になって寮の友達に笑い話として話したら、「なんで言ってくれなかったの!?迎えに行ったのに!!」「心配させてよ、友達じゃん」と逆に心配させる事態になってしまったので、皆さんも報連相ちゃんとしましょう。いい友達を持ちました…
余談ですが、この事件(?)きっかけで、保護者の緊急連絡先や、お互いの位置情報がわかるアプリをフラットメイトと入れました。信頼できるお友達や、女の子同士だったら万が一の時のために検討してもいいかと思います。
あと「体調悪くても1人で英語で症状伝えられて退院までできた」ことが少し自信になって生きやすくなったので、不幸中の幸いでした(笑)
(ご存知の方もいると思いますが、当時私は英語コンプレックスで大変なことになっておりました、HAHA 詳しくは以下参照↓)
(追記)
トプ画はロンドン動物園のミーアキャット。この時はだらだらしてたけど、普段はキリッとして子もいます。皆さんぜひロンドン動物園行ってください!(謎のアピール)
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