「弱い私」で生きていく|適応障害休職記
「強さを内に持つんだけど、表面は弱い・儚いイメージを与えられるようなスタイルがひなさんにはオススメ」
「その“弱さ・儚さ”というのは病的な弱さでもいい」
少し前、かつての上司に言われた言葉。
言われた時には全然腑に落ちなかったけど、飲み会明けのぼろぼろの身体で今日、少し腑に落ちた気がする。
そんなお話。
”エネルギッシュで無理が効く”セルフイメージ
運動部と演劇サークルを兼ねて活動週8だった大学1年生。
21時まで部活をやって、22時から演劇の舞台設営、1時2時に終わって、始発が動き始めるまで冷たい床で寝たこともあった。
圧倒的に仕事に傾倒した社会人1年目。
もちろん平日は朝から晩まで仕事。平均してたぶん21時退勤くらいで、遅い日は朝4時まで働いていたこともあった。
土曜は朝好きなだけ寝て、14時から22時までスタバでMacをカタカタ。
日曜は朝からスタバで、昼ごはん食べてカフェはしごして仕事。
そんな日々だったし。
水分は普段あまりとらないし。
朝昼抜いて、晩御飯しか食べずに仕事してても苦痛に感じなかったし。
トレンチコートを脱ぐ間もなく寝落ちとか、してたし。
自分は無理が効く身体だと思っていた。
だから…
「ひなさんって病弱なイメージがありました」
そう言われた時には驚いた。
誰に言われたかは覚えていないけど。
実は、前職の社会人1年目の時に1週間連続で吐いていた時期があって。
前職の社会人3~4年目にかけて何回か吐いていて。
現職でも結局、吐くようになって。
だから私は“よく吐く人”というイメージがあったらしい。
そのときは「なるほど」と思いつつ、「それは偏ったサンプリングだ」と思っていた。
実際、社会人になるまでほとんど吐いたことはなかったし。
でも、よく考えたら。
大学生のころは、よく熱を出していた。
39度を超えるような高熱を年に3~4回。
「4年間で」ではなく、「年間」だ。
逆に、社会人になってからは数えるほどしか熱は出していない。
その理由は「吐いていても働けるけど、熱を出すと働けないことを体は知っているから」だと思っている。
そうやって、自分の身体的な弱さを、気付かないふりをして。
寝なくても食べなくても。休みなんかなくても。
自分は動けるんだって信じようとしていた。けど。
その強がりに意味はあるのか
昨日は飲み会で、帰宅は1時。就寝は3時。起床は9時半。
6時間半、寝たはずなのに今日は体が重くて。
そんな中、グループLINEで1人が煽った。
「みんな鍛え方足らんやない?」
彼は今日3時就寝、5時起床、7時活動開始だという。
はた、と気づいた。
「若いころの、お酒飲める自慢のようだ」と。
どれだけ量を飲めるだとか。
あるいは逆に、飲みすぎて吐いた経験だとか。
そういう青さをはらんだ、不毛なガマン比べ。
お酒は、本人が楽しんで飲んでいればそれでよくて。
多く飲めるから偉いだとか、限界まで飲んだのが偉いだとかそういうことではない。
それと同じように。
別に、寝なくても動けるから偉いとか。
そういうことじゃない。
1日8時間は寝ないとダメなんです…
遅くとも24時には寝たくて、それまでにお風呂も入りたいから、23時までにおうちに帰らなきゃダメなんです…
それでいいじゃん。
それを発信し続ければ、きっと周りもわかってくれる。
「僕らはまだ遊ぶけど、ひなさんは早く帰るのね」かもしれないし。
「じゃあ早めの時間の開催にしようか」かもしれないし。
「夜の飲みじゃなくて、昼のカフェにしよう」かもしれない。
抱えているものは熱い。
目いっぱいやりたい気持ちはある。
でも、身体はついてこない。
これを、私自身が受け入れて。
さらに自分のイメージとして発信して。
それでも生きていける環境を作る。
それが私に必要なことなんだと思うから。
今日から「弱い私」で生きていく。
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