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麻雀卓を始めて触った日のこと

(ヘッダー写真は家でやった麻雀)

友だちが見ていたMリーグを一緒に見始めたことをきっかけに麻雀を好きになってから、もう4年くらい経つ。初めてMリーグを見たのは、KADOKAWAサクラナイツ参入初年度のファイナルシリーズで、サクラナイツが優勝の望み薄になったあたりだった。
(西振り込みはとうに過ぎている。かなり後からそのことについては知った)

戦っている人たちの中に目無しがいる状態の麻雀は異常なので、よくそれを見ながら「麻雀面白え」と思ったものだ。

ぼくはサクラナイツを好きになったから、ここまで麻雀にハマったと思っている。

そんなぼくの麻雀卓初体験も、サクラナイツにまつわるものだった。

サクラナイツを好きになるずっと前から、
まともに毎日動画を見ていたユーチューバーが一組だけいる。
それが東海オンエアで、ぼくは虫眼鏡さんが大好きだ。

サクラナイツの内川プロはどうやら東海オンエアのファンらしく、
どうやら虫眼鏡さんと共著で本を出すらしい(?!)
そしてリアルイベントをするらしい(?!?!?!?)と聞いたのは2022年の6月より前のことだった。

人気麻雀プロと人気ユーチューバーのリアルイベントの倍率なんて読めたものじゃないが、
買わないと宝くじが当たらないように、
打席に立たないとホームランが打てないように、
リーチをしないと裏ドラが見られないように、
申し込まないとイベントには当たらない。

ダメ元で申し込んだイベントは無事当選(?!)
晴れて、大好きな人たちのイベントに行けることになったのだ。

麻雀のルールは大体わかっていたし、確かその時点で牌には触ったことがあったのだが、いわゆる全自動麻雀卓に触ったことがなかった。

会場は初心者の殿堂ベルバード。
スタッフも部屋も明るくて清潔な雀荘で、これが雀荘なのか…と驚いた。
割り振られた席にはサクラナイツファンのお姉さんお二人。
始まる時間になっても埋まらなかった上家にはなんと、森井監督が座られたのだった…

点棒に磁石が仕込まれていて、点棒をしまうだけで点が計算されることに驚き、配牌を開く動作で「それっぽい!」と興奮し、第一打目に西を打つだけでなんか盛り上がった。
でもぼくはとにかく、粗相がないか不安だった。
麻雀は四人でやるゲームで且つ、自分の粗相は他の三人の迷惑になることを知っていた。頭でっかち芸人ゆえの怯え。

一緒に当選した友人は虫眼鏡ファン卓で、スタッフによるサポート付き初心者卓で楽しそうに麻雀を打っていた。
一方ぼくの卓は内川ファン卓だったので、みんな経験者、そして上家は森井監督である。意味がわからない。「鳴かせてくれない監督さん」である(麻雀の内容はよく覚えていない)

結果的にはすごく負けてしまったけれど、ぼくの中の初リア麻の記憶は「楽しい」で終われた。
「ルールはわかるけれど点数計算ができないし、何よりリアルでほとんど麻雀をしたことがないから不安です…」と最初にお伝えしたら、
「笑顔でお礼と挨拶がちゃんとできればなんの問題もないです!」と力強く言ってくれた。途中でも「やまこしさん楽しそうだから大丈夫です!変なことしてないし!」と言っていただいた。

イベント自体が初心者OKだったので、森井監督がオープンリーチをさせられたり、内川プロが一緒に手を考えたりしてくれた。もうけっこう前のことだけれど、いろいろなことをはっきりと覚えていて、とにかく、とにかく楽しかった。

最初のちゃんとした麻雀体験が、サクラナイツのイベントじゃなかったら。
最初の同卓者があのお姉さんたちと森井監督じゃなかったら。
ベルバードじゃなかったら。
優しい人じゃなかったら。
好きになった麻雀のチームがサクラナイツじゃなかったら。
麻雀の入り口がMリーグじゃなかったら、

ぼくは麻雀を好きになっていなかったと思う。
麻雀のない人生は考えられないし、麻雀を知らなかったら仲良くならなかった人がたくさんいる。

麻雀を介してできた新しい友達は、同人誌イベントでアドバイスをもらうようになったりした。めちゃくちゃ楽しい時間を提供してくれた。
会社の同期と麻雀を通してより仲良くなった。
麻雀例えが会社で妙にウケて、麻雀知ってる子だよね?と言ってもらえたりした。

何より、負けたら辛いけど、
生活の中に「勝負事の応援」があるのはいい。
心が動かされる。勝負事を応援するというのは、本当にいい。

昨今、いろいろなコミュニティで話題になる「心無い言葉」。
選手本人はもちろんのこと、それを見ているファンも、
辛いと思っている人を見るのも辛い。
でも、まともな言葉は心無い言葉を投げる人には届かない。それもまた、本当につらい。

だから、ぼくはそういう人にかまっていないで、
自分の「すき」を何度も、大きな声で叫ぶことで「応援」にしたい。

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