やまこし

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🦕人生はきょうりゅうに生まれ変わるための修行🦕🌱26さい 社会人 gender fluid | she/her ✒️エッセイ 日記 掌編 ジェンダーのこと 📮ご連絡: dinosaur.gaoo.0120@gmail.com

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  • にじいろのきょうりゅう

    LGBTQIA+イシューや、広く”性”のことについて書いたものたち。

  • きょうりゅうの戯言

    つれづれぐさ。エンタメのことなど。

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    Instagram @earringsnstory でお届けしている、画像一枚で読めるピアスにまつわる掌編をまとめました。

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    つくったものをあげます。 著作権はやまこしに帰属します。無断使用はお控えください。何かあればメールをください。フリー台本については、フリー台本使用ルールに従ってください。

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    フリー台本として放流したものたち。使用の際はルールをお守りください!でもいっぱい使ってくれたらうれしいです!

最近の記事

おなじような性のお悩みが「発見」されるとめちゃくちゃ安心するよね

ある日の別に深くもない夜、 とあるクリップがインターネット上を飛び回った。 長時間配信なのでちょっと脈絡はわからないのだけれど、いかにも装備見てます、みたいな画面なので待ち時間とかなのだろう。タイミングはよくわからないが、この切り抜かれたものだけを見てとりあえず「かなかな?!」にはなった(別視点をみていた) ただ、ぼくはこれにめちゃくちゃ救われてしまった。 ぼくがまさにこれだからだ。 これはインターネットでもしている話なのだけれど、ぼくはとにかく疲れると ▶︎食欲:0

    • 根性論の果てにあるのは根性論の再生産だけ

      根性論がこの世からなくなることは、たぶんない。 なぜなら、根性論でうまくいってしまう悲しきモンスターが一定数いるからだ。 実は、ぼくはけっこう大きくなるまで「根性論」の存在を信じていた。この世の中は、運・体調・世間の流れ・風・そして実力と努力が複雑にからみあってできているというのに、根性で続けていたら、根性で無理をしたらいつかどうにかなるだろうと思っていた。 なぜならどうにかなってきたからだ。 ふと、自分がただ恵まれていただけということに気づいて、自分の中の「根性」という

      • ピアスとものがたりep. 141-150

        インスタグラムの画像1枚分で読める、 ピアスにまつわる掌編や会話劇。 141話目から150話目までのまとめです。 ぼくはピアスが好きです。 穴はファッションピアス用の穴しかあいていません。 なのにピアスを500個くらい持っています。 そんな、だいすきな、毎日味方になってくれている、 お守りみたいなピアスたちにおはなしをつけることにしました。 フィクションだったり、エッセイのようなものだったり。 よかったらインスタもフォローしてください。 ヘッダー写真:カザイイ優利 ▼い

        • フリー台本『遠距離恋愛』

          あらすじ きょうは彼が月に出向に行ってから三回目の十五夜。 中秋の名月を見上げながら、友だちのうさぎと電話をする… (約1500字、1人称変更可) もしもし?はいはい、ちょっと待ってね、今スピーカーに切り替えるから。そうなんだよね、イヤホンどっかいっちゃったんだよ。そう、片方だけ。ご飯買いに行った時に、たぶんお金と一緒に渡しちゃったんじゃないかと思って。いや、あたしならやるね。やりかねないね。ポケット?ポケットある服着ないじゃん、あたし。ミイちゃんは着る?ポケット重いじゃん

        おなじような性のお悩みが「発見」されるとめちゃくちゃ安心するよね

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          すきなこと500 vol.8 たばこの香り

          10年前、学校帰りに寄ったライブハウスから帰ってきてからやることは、制服にファブリーズをかけることだった。大人になったいまでも自分でタバコを吸うことはないが、受動喫煙歴で言ったらけっこう長い。 そんなぼくは、特に紙のタバコの香りが好きだ。 自社ビルのオフィスの中で引越しが行われて、いままで喫煙所から一番遠かったのに今度は一番近いフロアになった。エレベーターホールに出ると、ほんのりとたばこの香りがする。しかも、日によってその香りやニオイはけっこうちがう。 ある日は電子タバ

          すきなこと500 vol.8 たばこの香り

          個展が終わった日記2024

          うつわとおはなしのふたりぐみ、 てくてくぺこぺこの第3回個展が終わりました。 まずはお越しくださった方、そして気にかけてくださった方、ほんとうに、本当にありがとうございました! おかげさまでとてもたのしく、充実した3日間を送ることができました。 いくつか印象的だったことや、考えたことなどを日記として記しておきます。 まず今年一番印象的だったのは、 「陶器を見てお話をかく、もしくはお話を読んで陶器を作るというフェーズで、思っていたのと違うものが出てくることってありますか?」

          個展が終わった日記2024

          【第21回】毎月300字小説企画参加作品『アンサー・チェック』

          「人生には三つの坂があります。上り坂、下り坂、」 またか、結婚式のスピーチといえば、坂か袋の話ばかりだ。ほかにあるだろう、大事なものが。 「まさか。ではそのうちで一番多いものはどれでしょう?レディ・ゴー!」 話が変わってきた。 席次の名札の裏にはQRコードが印刷されており、読み込むとアンケートフォームにつながった。 ほとんど運動神経で「下り坂」を選ぶ。まさかと思ったあとには大体下り坂が待っているから。 「アンサー・チェック!」 リアルタイムで映し出された他の列席者の回答は、ま

          【第21回】毎月300字小説企画参加作品『アンサー・チェック』

          個展前日の日記2024

          これは個人的な日記で、ユニットの総意ではありません。 小学校2年生で出会った私たちは、 息を吸うように創作ユニットを始めました。 気づけば、会って最初にする話は体のことや病院のことばかり。俗にいうアラサーというやつです。それはそう。 相方は一ヶ月前に首をやり(ほとんど治ったそうです)、ぼくはいま謎の不整脈を見守っています(病院に通っているのでご心配なく) ぼくらが一緒に何かをすることは、何も特別なことはないと、まあぼくは思っていました。隣にいることがほんとうに、当たり前

          個展前日の日記2024

          アングラのない世界に殺されるな

          この世において「認められていない表現」とは、悪意をもって、あるいは悪意なくだれかを直接傷つけるものだけであり、それ以外のことはたいてい認められている。言うのに場と言葉を選ぶ必要があるだけで、放ってはならない言葉というのはあまりない。 ただ、ほんとうに最近のインターネットはその寛容性に全く欠けるような気がする。 サブカルチャーの不在が、大きい。 ぽっかり空いた穴が、大きい。 一人一人が表現する装置を持ち、一人一人が神をもち、またひとりひとりが誰かの神になれる時代に、サブカ

          アングラのない世界に殺されるな

          オリジナル掌編小説『きみの心が見えない夜』

          一ヶ月くらい前から、君は持ち物を箱の中に入れ始めた。部屋の中のものを、少しずつ。しかも全部じゃない。中に入れるものを選んで、たまに古いものは捨てて、気づいたら部屋からほとんどものがなくなって、代わりに箱がいくつか積み上がっていた。箱の側面には、見慣れた君の字で「本」「学校関係」「冬服」「推し」などと書かれている。君はこの前、友だちとの電話の中で「来週引っ越す」と言っていた。引っ越しというやつだ。ぼくは知っている。ここではない家に住み始める、ということだ。 君は枕元に並べら

          オリジナル掌編小説『きみの心が見えない夜』

          【贖罪】ぼくがきみを信じないで、だれがきみを信じてあげられるんだって話

          ぬいぐるみと生活している。 うまれてこのかた、ずっとぬいぐるみがそばにいる。 一人っ子の自分にとって、ぬいぐるみはきょうだいで、大切なともだちで、唯一無二の存在で、ほかの言葉には言い換えられないような存在だ。 一人暮らしの家でも何匹かのぬいぐるみと生活をしているが、いちばん大切で人生の相棒と言える存在がいる。 旅行に行くのも、留学に行くのも合宿に行くのも一緒。冬にこころの具合を悪くして一人でお出かけするのが不安な時は、かばんに入ってもらって一緒に会社にも行ってもらう。きみ

          【贖罪】ぼくがきみを信じないで、だれがきみを信じてあげられるんだって話

          学校は行かなくていいけど、それとは別に学校に行ってくれた自分には感謝している

          学校なんて、いかなくていいとおもう。 ぼくはうつ気味になって学校に行けなくなったことがあるけれど、親や学校、友人にめぐまれて「あれはあって良かった時間だな」と思えている。 おかげで微分積分のことはよくわからないが、微積より重たいものを得た数ヶ月間だった。 いじめられているとか、病気だとか、うつ気味だとか、いけない理由があってかつ、いかなくても身の安全が守られる環境なのであれば「行かない」という選択肢もある。全然ある。教育課程を大学4年間受け切ってもなおそう思う。 ただし

          学校は行かなくていいけど、それとは別に学校に行ってくれた自分には感謝している

          1000万円をうみだすために

          0を1にしたり、1を100にするのは面白いと思うし、どちらかというと0を100にする全ての過程を「できるほう」だと思っている。けれど、27年も生きているのに1を1000万円にすることがどうしてもできない。やろうとおもえばできるのだけれど、苦痛を伴う。 これをぼくは単純に「こどもだから」「苦手だから」という言葉で誤魔化して逃げてきたのだが、どうやら一つの答えのようなものが見つかった。 一般化したくないだけだった。 商品を企画→開発→制作→流通→販売という流れの中ではかなら

          1000万円をうみだすために

          ピアスとものがたり ep.131-140

          インスタグラムの画像1枚分で読める、 ピアスにまつわる掌編や会話劇。 131話目から140話目までのまとめです。 ぼくはピアスが好きです。 穴はファッションピアス用の穴しかあいていません。 なのにピアスを500個くらい持っています。 そんな、だいすきな、毎日味方になってくれている、 お守りみたいなピアスたちにおはなしをつけることにしました。 フィクションだったり、エッセイのようなものだったり。 よかったらインスタもフォローしてください。 ヘッダー写真:カザイイ優利 ▼い

          ピアスとものがたり ep.131-140

          衆人環視の場で仕事すると笑えるくらいはかどる

          会社の中で引っ越しをした。 いままで同フロアで仕事をしている人がいない環境だったのだが、急にいわゆる「オフィス」で働くことになった。そして常に周りに人がいる環境になった。 いや〜〜〜〜〜〜〜〜〜 仕事が捗る捗る!!!!!!!!!!!! うるせえのなんの。ざわっざわしてる。人も忙しくなく動き回っている。 いや〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 めっちゃくちゃいいね!びっくりするくらい仕事が捗るし、集中力が段違いである。段違いとはまさにこのことだというくらい集中できる。 引っ越し

          衆人環視の場で仕事すると笑えるくらいはかどる

          ”だれでもない”ぼくのことばで

          数日前の記事を書くにあたり、FPSについて集中的に調べ物をしていた。 タイトルのいくつかはすでにサービス終了をしていて、公式ページなどが削除されているものもあった。 映画や本のような作品と違って、作った人の思いが伝わるものがデジタルの世界からパキっと消されてしまう切なさがあった。 公式大会の記録やレポートのようなもののリンクが切れていると、そこで鎬を削った選手たちの汗と涙もなかったことになっているような気がしてそれもなんだか悲しかった。 一方で、いくつかの野良ブログや準

          ”だれでもない”ぼくのことばで