幸せな休日
秋の柔らかな陽の光が、
窓から伸びてベッドに注ぐ。
お気に入りの毛布たちが
あまりに気持ち良さそうで、
引き寄せられるように潜り込んで。
お日さまに当たった毛布は
優しい暖かさを帯びていて、
縋り付くように、ぎゅっと抱きしめた。
気を失うように寝付く普段では
味わえない毛布の肌触りに
「気持ちいいなぁ」なんて時を忘れて、
気づけば意識がほどけていった…
あまり長く寝すぎても、
夜に響いてはいけないからと
セットしたアラームを止めては鳴らし、
鳴らしては止めを繰り返し…
やっとの思いで起きだしたら、
眠い目をこすって
眠気覚ましの散歩に繰り出した。
かつては
タイムを計りながら走った道を、
ぽてぽてとのんびり歩く。
走る人とすれ違って、
「あぁ今は、そういう時期なのかもな」
なんて、感傷的になってみたりもして。
帰り道、
コンビニで買って帰ったスイーツは
思った通り甘かった。
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