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【レポート】#DesignShip2018 Day2

こんにちは、ひのふ(@pinopo_)です!
皆さま…DesignShip2018、二日間お疲れ様でした〜!🎉🎉🎉

一日目のレポートはこちらです!

本当に濃厚な二日間でした!動画のアーカイブもあるそうですが、この場に参加して登壇者の皆さまの熱いプレゼンを目の前で聞くことができて良かったです。
二日目は朝10時からのスタートだったので(人少なかったぞ!)一日目よりもかなり大量の情報を吸収しました…。Twitterの方でほぼ全セッションについて実況していますので、全部が気になる方はこちらへどうぞ!👇

noteの方では、私自身が印象に残った点・気になった点をかいつまんで、まとめていきたいと思います〜!


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■目次
1. ロンドン歴18年の日本人が学んだ欧米のデジタルデザイン - フリーランスクリエイティブディレクター 難波 謙太さん
2. 変身歌舞伎の体験設計 ―「観る」から「体験する」へ。歌舞伎の魅力を世界に発信― - NTTサービスエボリューション研究所 橋口 恭子さん
3. 平成の終わりに、デザイナーが医療に携わること - Ubie株式会社 畠山 糧与さん
4. 「日本型サービスデザイン・プロジェクト」の成功の秘訣 - 株式会社アイ・エム・ジェイ Service Design lab. 太田 文明さん
5. デザインコンフィデンス - これからのデザイナーに求められるもの - 株式会社コンセント 代表取締役社長/インフォメーションアーキテクト 長谷川 敦士さん
6. まとめ


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1. ロンドン歴18年の日本人が学んだ欧米のデジタルデザイン - フリーランスクリエイティブディレクター 難波 謙太さん


ロンドン歴18年の難波さんは、「デザイナーやデザインマネージャーの飛躍のキッカケになりたい」ことが自分のテーマなのだそうです。
というのも、日本では海外とは違い、デザイナーの役割はただビジュアルを作る人と思われがちだからです。

海外の中でのデザイナーの役割
・戦略から携わる人
・企画を考える人
・企画を売る人
・カタチにする人

え、海外ってデザイナーのこと、こんなふうに最初から思ってくれてるの…?😇と衝撃を受けました。デザイナーは企画も考えるべきだし、企画とデザインを分けるのではなく、全員で考えて全員で良いものをつくるべきなはずです。難波さんのお話を聞いて、私達日本人は、もっと企業に対してデザイナーの良さ・価値を伝えていく必要があるのだと強く感じました。

日本でのデザイナーのキャリアパス👇


欧米でのデザイナーのキャリアパス👇

こんなに違う…!!海外では、私達が自らデザイナーの価値を伝えなくても、当たり前に価値を理解してくれているそうです。そこがもう圧倒的に日本と違いますよね💔
なので私達は自分で世の中にデザインの価値を伝えていかなくてはいけなく、言葉で伝えるトレーニングが必要だと難波さんは仰っていました。

デザインは作ることではなく、作って売って世の中に出すことが仕事なので、自分自身で作ったものについて世の中に説明していかなきゃいけない。それがデザイナーしかできない仕事であるとお話されていました。

私も言語化が苦手なので、考えていることや伝えたいことがちゃんと言語化できるようにするためにnoteを始めたので…言語化って大事だよなと思いました。
そりゃ説明できないと、伝わるものも相手に伝わらないですよね!日本のデザインに対する価値はまだまだなので、世の中に価値を伝えてからデザインを作るというステップが必要で、コミュニケーションはすごく大事なことともお話されていました。伝えるのを諦めずに頑張りたいです…。


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2. 変身歌舞伎の体験設計 ―「観る」から「体験する」へ。歌舞伎の魅力を世界に発信― - NTTサービスエボリューション研究所 橋口 恭子さん


橋口さんは、アートやデザインに感動を生み出すことを目指していて、その取り組みの一つに変身歌舞伎という体験イベントを考えました。かなりUXを重視しているお話でした!
変身歌舞伎というのは、歌舞伎独特の間や表情を活かした体験デザインで、外人に馴染みのない日本の文化を鑑賞させるのはいきなりハードルが高いので、体験型の展示にしたそうです。

なかでも、お客様の気持ちを動かす体験設計のお話がとても魅力的でした。私もぜひ参考にしたい!!と思いました。

「転」「隙」「論理と直感」という3つのポイントがあります。

「転」
・お客様の体験の流れを線で意識し、どこが転になるのか考えながらデザインを進める
・ずっとピークを維持させると疲れてしまうので、ゆるやかに転を導入する

「隙」
・デザインの中に欠点をあえて残し、そこでひっかかりや親しみを与える
・欠点があるからこそユーザーは体験に感情移入することができる
 ・気付いた人のみ気付く体験も用意し、隙を使ってユーザーとの心の距離を埋める
「論理と直感」
・論理型(左脳)や直感型(右脳)がいるメンバーの思考パターンを考えて、チーム作りをする

隙をあえて作ってユーザーと心の距離を縮める…!確かに、人付き合いでも完璧すぎる人って、ちょっと恐れ多い…という状況になっちゃいますよね…。でも完璧な人でも少し隙があると(たまにドジしちゃったり、適当なところがあったり)一気に親しみやすさが増しますよね!
それは体験を提供するときも同じなんだな〜と感じました!自分も仕事でこの点をうまく取り入れていきたいですね…!(完璧に見せがちマン)


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3. 平成の終わりに、デザイナーが医療に携わること - Ubie株式会社 畠山 糧与さん


こちらの登壇を聞いて、医療デザインってかなり面白い!!と感じました。私達が当たり前に使っている、お世話になっている病院ですが、使ってる身としては「待ち時間長いなー」とか文句垂れているだけだったのですが😇、病院にはこんなに深刻な課題があったとは…と、医療をデザインで解決する未来を応援したくなりました。

まず、今デジタルが進みに進みまくっているこの平成30年間で、医療のデジタル化は進んでいない状況です。なんと電子カルテが導入された医療機関はたったの3割だそうです…!

病院のあるあるな課題で、

①待合室の待ち時間が長い
②病院のたらい回し

が例に出されていてわかる〜と思っていたのですが、お医者さんの事務作業が本当に忙しいという課題が目に付きました👀
なんと受ける診察時間を増やすと、それ以上に事務作業が増えてしまうんだそうです。し、知らなかった…。

しかもそのお医者さんが使っているツールというのが、まあ使いづらそうなこと…👇

しかしお医者さんはかしこいので、こんな複雑で使いづらいツールも慣れてしまうそうです。それは果たしていいのだろうか…いや、よくないよな…?!😇

また、私達が病院に行く時によく書く問診票ですが、老若男女誰でも答えられそうなぐらいの質問内容でしかないので、情報量としては薄いものなんだそうです…(なんだって〜?!)なので結局診察のときに、お医者さんが改めて患者さんに問診を聞いたりするんですね。そんなの余計時間がかかっちゃいますね…。そこでUbieさんは、患者さんに適した問診票が作れるような仕組みを考え、電子カルテを制作したそうです👇

私の父も台湾で医者をしているのですが、台湾も同じ状況なのかな…どうなのかな…と気になりました。お医者さんのお仕事って気になることなんでなかったのですが(自分の父が医者にも関わらず)今回のお話を聞いて、父の仕事内容に興味がわいてきました。

Ubieさんは「世の中の人々を適切な医療を案内すること」がミッションだそうで、とても素敵なミッションだと感じました…!


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4. 「日本型サービスデザイン・プロジェクト」の成功の秘訣 - 株式会社アイ・エム・ジェイ Service Design lab. 太田 文明さん


太田さんは、サービスデザインについてお話してくださいました。
UXデザインは単一のタッチポイントに対して素晴らしい体験をデザイン、サービスデザインは多数のタッチポイントをカバーする根本的な体験をデザイン、とのことだそうです。

お客様の欲求が複雑さを増し、何考えてるか見えなくなってきてる時代だそうです。暗黙的欲求(インサイト)を見つけ出すのに、デザイン思考がぴったりではないかとお話していました。

とくに聞いてて「うわ〜〜私もそう考えちゃってるかも〜〜😇」と思う日本のサービスデザイン、アンチパターンあるあるがすごくグサッと来ました…。こちらのツイートにスライドの写真が綺麗にまとめられています!✨👇

私は今新規事業に取り組んでいて、まさに調査や共感をするフェーズだったので、「自分たちが知らないこと」ではなく「知りたいこと」に足を取られる「この人ならどう考える?」ではなくに「自分はこう考える」に陥る、という点がすごくグサッときました…!

共感同感にならないように意識していたつもりではあるのですが、サービス作りに没頭しているとつい忘れてしまいます…。同感になってしまうと、ユーザー寄りではなく、ただの自分寄りのサービスになってしまうと太田さんも仰っていました。
お客様にちゃんと寄り添えば解決することなので、ユーザーに寄り添うことを忘れないようにデザインしたいと、改めて思いました…!


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5. デザインコンフィデンス - これからのデザイナーに求められるもの - 株式会社コンセント 代表取締役社長/インフォメーションアーキテクト 長谷川 敦士さん


最後の発表でした!前半がかなり難しい内容だと感じましたが、他のサービスの例えなどとてもわかりやすく、デザイナーがなぜ経営に必要とされるのかを理解することができました。

Uberのサービスがなぜ成功したのかという話がすごくわかりやすく、印象的でした。なぜUberが人気が出たかというと、最終的なエンドユーザーの体験価値が良かったからなのです。
日本だとタクシーの体験というのはかなり良い方なので、(手を挙げたらちゃんとタクシーが捕まる、優秀)このUberはそんなに人気は出ていませんが、なかなかタクシーを捕まえることができない海外のタクシー文化からすると、Uberを使うとかなり良い体験を得られるのだそうです。

また、Uberにとっては乗客だけがターゲットユーザーなのではなく、ドライバーもユーザーなのだという話に驚きました。(Uberはドライバーも募集しているため)
しかもレーティング機能をすごくうまく利用していて、ドライバーのレートが低いとお客様にキャンセルされてしまうので、良いレートをつけてもらうためにドライバーも乗客に対して良いサービスをするように考えるようになったのです。お客様とドライバー、winwinの関係です🌈
このお話から、ユーザーが主体性を持って質をあげていくサービスになっているということがわかります。

iPhoneケースのお話もすごく勉強になりました。
こんなに完璧にデザインされたiPhoneなのに、ケースをつけてない人というのはほとんどいません👀多くのユーザーは元のデザインを気にせず、自分でカスタマイズできると思い、ケースをつけています。
また、外だけでなくiPhoneの中のフォルダ作りや、アイコンの位置、壁紙などもユーザーが自分自身でカスタマイズできます。
つまり、ユーザー自身が自分で見た目の部分のデザインを施して、自分のものだと感じるようにしているのです。
デザインは完成形を届けるのではなく、途中のものをあえて提供しているということなのです。

そして、デザイン思考が本当に大事だというのは別の所に理由がある、と長谷川さんは仰っていました。
問題が起こったときにそれをどう解決していくか…それは、プロトタイピングを作り続けることです。

私達デザイナーは当たり前にプロトタイピングを作成していますが、そもそもプロトタイピングというのは、解決策が見えてるからやるのではなく、どう解決したらいいかわからないから形にしてみるものです。
プロトタイピングは、やってみることによって仮設を導く思考方法だと長谷川さんはお話されていました。それを理解してきちんと使っていくことが重要になります。

・プロトタイピングの思考方法はデザイナーしか知らないこと
・このプロジェクトがどれぐらいのプロトタイピングをしたらいいかは、デザイナー以外の人はわからない

プロトタイピングについて知っているのはデザイナーだけなのです。なので、自分のプロトタイピングによって未来がひらかれるということを確信を持ってやらなければいけません。
そして、思いつきを確信にしていくには、自分が試して自分が新しいプロダクト自体を信じれるようにならなければいけないのです。
なので、自分の経験に基づいて自信を持って、プロトタイピングをたくさん作っていきましょう、というのが長谷川さんのメッセージでした…!

デザイナーだけが知ってることなんだから、デザイナーが引っ張っていくしかないとな、勇気を持って…!と思いました…!😌プロトタイピング、頑張ってたくさん作っていきたいです。


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6. まとめ


最後にまとめですが、この二日間本当に濃厚でとても楽しかったです!

こちらのnoteには書ききれないほど、たくさんのデザイナーさんから刺激をもらいました。日本のデザイナーってすごい!こんないろんな職種のデザイナーが集まる場、そして話が聞ける場はなかなかありません。そしてデザイナーの職種は違えど、デザインの基本的な考え方は一緒なのです。デザイナーが上流から関わっていく必要があり、それは日本でデザイナーの価値を広める手段でもあるなと考えました。
この二日間で一気に視野が広くなった気がします…!運営の皆さん、お疲れ様でした!ありがとうございました!!🙇✨

本日のグラレコもとっても素敵でした!一人はメモ、一人は描く、と二人ペアで描いてるそうです👀頭の回転が早くなりそう…。
自分もせっかくiPadを持っているのでチャレンジしてみようかなと思いました!

怒涛のレポート週間でしたが、これにて終了です。次はまた自分の仕事について書こうかな〜と考えています。(ゆるゆると…)
それでは!


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