ハイモジモジ10周年ふり返り(4期目の後半)
ハイモジモジ代表の松岡です。
2010年4月28日に創業し、間もなく10周年を迎えます。そこで、この10年の歩みをふり返っていきます。今回は4期目(2013年)の後半をお伝えしていきます。
「Deng On DINOSAUR」発売
10月。
パソコンのキーボードに立てる伝言メモ「Deng On」の恐竜版をリリースしました。
実はずっと恐竜シリーズを発売したいと切望していたものの、弊社デザイナーが「恐竜のデザインはできない(≒あんまり乗り気じゃない)」と言うので、ずっと先送りされてきた企画でした。
それでも、どうしても発売したかったので、以前から古い付き合いのあった友人デザイナーに依頼して、ようやく陽の目を浴びることができました。
この商品、ちょっと面白い売り方にトライしました。特別につくった「化石バージョン」を1枚、ランダムで入れたのです。つまり「アタリ」の出る文具。
お菓子を買ってアタリが出たときのように、ちょっとラッキーな気持ちになってもらえたらと考えました。ちなみに当選確率は10%くらいでした。ちょっとシビアすぎたかな。
▲化石1枚でもちゃんと立ちます
インテリアライフスタイル展に出展
11月。
とある新商品を引っさげて、東京ビッグサイトで開催された「interiorlifstyle living 2013」に出展しました。
同展ではすでに販売中のアイテムから試作中のものまで、あれこれ出品したのですが、中でも写真右手に見える建物風のモノは翌月にリリースされる目玉商品でした。
ちなみに私、松岡がシルクハットをかぶっているのは「アムステルダムにあるアパートの管理人」をイメージしたからなのですが、いま考えるとなぜ管理人がシルクハットなのか謎です。
でも当時、ひどい腰痛に悩まされていたので、このステッキが杖の代わりになって大変役立ちました。この格好は腰痛隠しの意味もあったのですね。展示会って3日間ずっと立ちっぱなしですから、ふだんデスクワークの身体にはこたえるのです。
「HAT APARTMENT」発売
私たちハイモジモジのふたりは無類の帽子好きなのですが、困るのは収納する場所です。かさばるし、重ねると型崩れするし、無造作に放置しちゃうと埃もかぶってしまうしで、なかなか「これ!」という収納方法が見つからないでいました。
そこで、とくに型崩れが気になるハット専用の収納ケースをつくろうと考えて、帽子(=住人)が入居するアムステルダムのアパート風のボックスを作りました。
それがこの「HAT APARTMENT」です。
ラーメン屋さんが出前をするときに使うオカモチにヒントを得た収納方法で、帽子同士を直接重ねず、それでいて全体のかさを抑えられる作り。帽子を取り出す動作も棚を持ち上げるというユニークなものでした。
ちなみにアパートの外観をプリントしていない、まっさらな無地のバージョンも販売したのですが、アートやデザインでコラボレーションしてくださる方をサイトで呼びかけたところ、プロのアーティストの方々がさまざま参加してくださいました。
文房具の無人販売を実験
12月。
オフィスの前の道路に面したところで「文房具の無人販売は成立するか」という実験を1か月ほど行いました。
無人販売はSNSとすこぶる相性がよく、Twitterなどで存在を知った方々がわざわざ足を運んでくださる人気企画になりました。もちろん、近隣にお住まいの方々にも。
今でも運送会社のドライバーさんが集荷に来られる際に「あの企画またやってくださいよ、また買いますから」とリクエストをいただいたりします。
当時のことは、こちらのnoteに詳しく書いています。
アパレルショップに導入
年が明けて、2014年。
中目黒の目黒川沿いにあった某アパレルブランドの直営店(現在は閉店)に「HAT APARTMENT」が導入されました。これは嬉しかったですねえ。
もともと文房具から商品開発をスタートして、自分たちのことを「文具メーカー」と規定していたのですが、そもそもは「膝を打つようなニーポンなアイデア」を形にするのが私たちのミッション。
なにも文房具だけにこだわる必要はないと、このころ痛感しました。結果的にはその後もリリースした商品は文具のほうが多いんですけどね。
FM FUJIのラジオ番組に出演
2月。
山梨県向けの短波放送「FM FUJI」の番組にゲスト出演しました。当時の音源がオンラインでも聞けたはずだったのですが、どうやらアーカイブがなくなってしまった様子。
今となっては、どんなお話をさせていただいたのか1ミリも記憶が残っていません。ただ、インテリアライフスタイル展以降、シルクハットのスタイルにハマっていたことだけがサムネイル画像からうかがい知れます。
雑誌「spoon.」で大特集
学生のころに創刊されて、その後もよく読んでいたカルチャー誌「spoon.」の2014年4月号で、なんと10ページにも渡るハイモジモジの大特集を組んでいただきました。
この本は自分たちでもたくさん買って、親戚中に配りました。読めばわかる「壮大な自己紹介」のような特集でしたので、何をやっているのか伝わりにくい自分たちの活動を理解してもらいやすいのではと思ったのでした。
何より嬉しかったのは、うちの看板ネコ「ニーポン」についても、ちゃんとメンバーの一員として誌面で紹介してくださったことでしょうか。カメラマンにも物怖じせず、きっちりと「看板」の役目をはたしてくれました。
当時の貴重なオフショットを貼っておきますね。
4期目後半は「文具」と「アパレル」を行き来しながら、その活動領域を自分たちで狭めることなく広げていった躍進のシーズンとなったのでした。
ハイモジモジ10周年まで、あと12日。
(つづく)
【ハイモジモジ PROFILE】
2010年創業。「Kneepon from Nippon!」を合言葉に、思わず膝を打つアイデア・プロダクトを日本から発信している。キーボードに立てる伝言メモ「Deng On」、耐洗紙のメモ「TAGGED MEMO PAD」でグッドデザイン賞を受賞。人気シリーズ「WORKERS'BOX」好評発売中。
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