Chapter 1
物語には必ず主人公がいる。
単独主人公の場合も有れば、主人公が2人いる様な物語もある。
子供の頃は、誰もが主人公になりたがったと思う。
キラキラしていて、みんなを惹きつける魅力があって、そして何だかんだ強い。
少し年齢が上がると、戦隊もので言うホワイトの様な、物語の初めからではなく途中から出てくるクールなキャラに惹かれたりもする。
少年時代は成り切ることが好きだったなぁ。
今、自分は主人公になれているだろうか。
自分の人生は、自分が主演だと言うが本当にそうなっているのか。
皆、主人公になるために刺激を求めてやってくる「東京」。
僕もその1人で数ヶ月前まで東京にいた。
自分が納得のいく前に、その舞台に幕を下ろしたのだが。
東京はとにかく時の流れが早い。
大概の人間は埋もれてしまう。
喧騒の中で、本来の目的を見失い、そして目的を思い出せてもスイッチが入らない。
こんな人は多いのではないだろうか?
物語も、主人公が挫折して立ち直るまでの間の時の流れは異常に早い。
「気付いたら○年の時が立っていた」
「あれから、どれ程の月日が経過しただろう」
「それから、〇〇は冬を迎えていた」
みたいな表現でいつの間にか、主人公が良い大人になっているパターンも少なくない。
勿論、主人公の思考や気持ちが事細かに文にされているのだからそんな事はあまり気にならないのだけど。
きっと、現実の人もそうだ。
そこで、主人公の様に再び立ち上がることが出来なければ生涯「登場人物A」として終わってしまう。
それとも、名前が載るだけ良い?
映画で言う、エキストラか?
いやだ、終わりたくない。
そう思えた事が大切だ。
東京に居ようがいまいが関係ない。
どんな場所だって主人公は主人公。
必ず何かを成し遂げる。
立ち上がれる力があるのならの話だが。
これを君の物語にするのかどうかは君次第。
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