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一番大切なのは、わたし。

3人きょうだい(兄・私・弟)の中間子育ちの私。1970年代当時は珍しくない3人きょうだいも、その後、合計特殊出生率は1.26ショック(2005年)から一向に回復の兆しはなく、2017年データでは1.43。

妊娠や出産はいろいろな事情が重なる、とてもプライベートなことです。さあ、目標の1.8に、2.0以上に!なんて簡単には成せません。そもそも、卵子と精子の受精から、十月十日もお腹にいて、最終的には、一人の人間がこの世に生み出されるという【神秘】としかいいようのない出来事。医療技術や諸環境の進化や整備もあり、妊娠や出産をある程度はコントロール出来るようになっても、最後の最後まで何が起こるか分からない。

それ以上に、子どもを産んで育てるという(大げさに言うならば)相当なる重責を、この私が?この時代に?この社会で?出来るのかと、めまぐるしく変化する社会を感じては、ふと頭をよぎります。

人生は当然、山あり谷ありだし、だからいいのだけど(!)、でも【幸せだなあ】と思える瞬間はたくさんあって欲しい。なのに、オギャアと船出したかと思ったら、、、例えば、いじめ件数、不登校者数は、毎年毎年「過去最多」と報じられているし、DVや虐待の報告は増加の一途、殺人事件の約6割は家族間で起きていて、性被害は家族内(親子間、きょうだい間)でも起こっている!ある書籍によると「3人に1人が親へ大きな不満を抱いている」。

「わたし」を守るものは、家族に違いないのに、でも、家族とは限らないのだ、とも覚悟しておく必要が、ある。・・・何というか、丹田にグッと力を込めて【自分】を生きていく、という感じか。

家族に頼るけど、いや、頼らない!

家族メンバーは、何の因果か、誰の悪戯か、仕組まれたメンバー。何かしらの意味はあるけれど(そう、絶対に、ある)、それ以上でもそれ以下でもない。だから、家族という小さな社会で、まず、一番に大切にすべきは「わたし」。

子どもたちに、「母さんは、何があってもあなたたちを守るけれど、まず、自分で自分をまず守ること、自分を大切にして」ということを、事あるごとに言い続けています。他人に合わせなくていい。イヤな人(環境)から逃げていい。あなたはあなたのままでいい。

自分を犠牲にして、無理をして、誰かを何かを幸せにすることなんて絶対に出来ないのだから、まず、あなたが最高に幸せになる必要がある、ということも。

三男坊(現2歳)が産まれた時、次男坊(現小2)が「座を奪われた」駄々があったのは、実は、今も時々あり、つい、何でも出来る中間子を悪気なく、放ってしまう、否、頼ってしまうことが、あります。子育てにもちょっぴり慣れてきた親心もあって、つい。私もある意味で放っておかれた中間子で、それは子ども心にずっと不満でもあったので、次男坊の子育てを通して、自分の育ち直しをしています。

子らが、「僕は、私は、唯一無二の尊い存在だ」と、全身にインストールするために、日常の些細な、何気ないお喋りも(口に思わず出るフレーズを)意識して選んでいます。

3人がベタベタとくっついてきて、時に真剣に「お母ちゃんが一番スキなのは誰?」とコソコソと聞いてくることもありました。「母さんが一番スキなのは母さんだよ、一番に大事だよ、ダントツにね。2番目にスキなのは父さんに決まってるでしょう?」

家族に頼り、頼らず、自分の足で立つ礎。



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