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パニック障害について step2 解説

※step1 ストーリーを読んでからこちらの記事をお読みください。

さて、大手電気メーカーで働く35歳独身の鈴木さんだが、最後倒れてしまった

ここではパニック障害とはどうゆうものかを解説していく。

パニック障害におけるパニック発作を起こしてしまう人は10人に1人の割合である
また、一生に一度は発作を起こしてしまう可能性が高いという統計がある
(遠藤由香)

つまり、

誰しもが起きるかもしれない症状である


ストーリーを読み返してみよう。
鈴木さんは大手で働いており、彼女もいるいたって充実しているに見えると思う

しかしその中身を開いてみると彼のストレスメーターはエラーを引き起こしている
ことがストーリーを見ていてわかるはずだ。

まず最初に出てきた上司の後藤。
ゴミクズ!などと言った暴言をはいているが、
この上司からのパワハラが鈴木のストレスポイント1と考えてほしい。

そして次に気になるポイントが

誰に対しても断れない性格であること

断ったら嫌われるのではないか?
断ったら怒られるのでは?

そんな不安からなんでもOKを出してしまう
ここが鈴木のストレスポイント2である。

その断れない結果、残業は当たり前になってくる
ここがストレスポイント3である

残業が多い結果、彼女との時間も少なくなってくる。
すると関係性も悪化してくる。
ここがストレスポイント4である。
今回のストーリーでは接待に断れず、彼女との記念日旅行をキャンセルしてしまい
彼女に別れを告げられてしまった。

このようにパニック障害は多くのストレスが重なることによって引き起こされる
可能性が高い。

それが続けば、ストレスメーターの限界値があるとして、
どんどんその値が下がってきてしまい、
ちょっとしたストレスを感じただけで、
パニック障害の症状を引き起こしてしまうのだ

さて次にパニック障害の症状に入る。

パニック障害の症状、いわゆる発作は
主に動悸、息切れ、眠れない、奇声が上げられる

今回のストーリーでも動悸や息切れ、ああああと言った無意識に奇声をあげてしまう
と言った症状があった。

これらの要因として「恐怖心」というものがついてくる。

ストーリーの睡眠のシーンでは

寝るのが怖い!

と言っているシーンがある。

これはもし寝て死んでしまったらどうしようという恐怖心からさらに
動悸や息切れを併発していることがわかる。

もちろん動悸以外にも吐き気や発汗など色々な症状がある。
これらも「恐怖心」が必ずついてくる。


このように多くのパニック障害を抱えている人は

人に頼ることが出来ず無理をしてしまいストレスを多大に抱えているのである。


そして、どんな物事に対しても不安になったり(過度的な)恐怖心を生んでしまい発作が起きる。

そしてパニック障害は他の症状の併発も考えられる。
全般性不安障害、適応障害、鬱など併発してしまい、
更に苦しくなってしまうことがしばしばある。

では今現在パニック障害になっている人ができることは、

今現在進行形で何にストレスを感じているのかを振り返り、
人に相談をしてみることが大切である。


もしストレスを抱えている様子なのであれば、そのストレスの要因になっている問題をどうやったら解決することができるのか考えてみるのも良い。

そして自分自身の思考を少し変えてみることも大事だ
これを私は思考の変化(チェンジング)と呼んでいる。

今までの考えていた思考を真逆に考えるということだ。
例えば、睡眠で死ぬんじゃないかというストーリーについて

パニック障害の発作で死ぬことはないんだ、寝ることは怖くないし、
自分の疲れを癒すために睡眠を取るんだ。
と、普段寝たら死んでしまうと考えたことをチェンジし、死なないという風に頭に入れる

また、発作が起きそうな時は自分の好きな味のガムや飴を常備し口に入れたり、
自分にとって心が落ち着く香水や匂いが出るものを常備し嗅ぐくとも
有効だ。

これらを続けていくと、徐々に気分が落ち着き発作の回数、頻度も減ってくるだろう

パニック障害は誰しもが起こしてしまう可能性がある。

今一度、自分自身が過度にストレスを溜めていないか、
ストレスポイントがたくさんないかを確認し、

自分に無理をさせないことが大事だ。

カウンセリングルームHimmel
心理士 鈴木 直弥 著


また、発作がすでに出てしまっている人に関しては、

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