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経営者が金儲け目的だった放デイの職員でした。 (6)

 問題を多く抱えながらも申請が下りて予定よりも1か月遅れでオープン。
正社員登用の問題、準備費用実費の問題とすでに問題は多くありました。

 放課後等デイサービスで多く利用されているのは「送迎」なのですが、車両を借り上げ制度で、職員の車両を送迎時に使用するというものがありました。これ自体は他の施設も同様にしているところはあるのですが、借り上げ制度として出される金額は月額1万円。ガソリン代はその中に含むというものでした。
 また、車両事故等の保険料は現状自己負担しているものを利用するとのことで、保険内容の確認をしたいと言ってきました。ということは、事故が起こった場合に会社の責任を負わないという意味に近いのではと思ったのです。
 本来であれば任意自動車保険を家庭用から業務用に切替えてもらい、その差額分は会社にて補てんということが可能です。また、メンテナンスや維持費を考えると月額ガソリン代を含めて1万円というのは少なすぎるでしょう。他の施設であれば走行距離を記録・提出し翌月に支払ってもらうというのが一般的です。

 当時は法律もガイドラインも明確になかったため、送迎時の日付・走行時間・職員名・利用時名・走行目的を記録する必要を呼びかけられていませんでした。放デイも今ほど多くないため、どこへ相談するべきかもわからないというものでした。

 コンサルの人は信用できないと思いつつも、念のため他施設がどのように契約・誓約しているか尋ねました。すると、自分たちの施設が明らかに金額を少なくされていたのです。

 これを機に、児童発達管理責任者は辞めることを決意してしまいました。


お掃除係の実習を体験した保育士さん、きちんとした指導・教育を受けられずも頑張る支援者さん…など現場に困り感を持っている方へサポートすることで、子どもたちに還元されるものがあるのではと信じています。よろしくお願いします。