学ぶことは楽しいと気がついた

 私は某企業で働くビジネスマンです。ビジネスキャリアの終盤を迎え、健康である限りは働き続けたいと思う一方で、一度しかない人生のセカンドライフの過ごし方を真面目に考えるようなりました。それまで全てを仕事中心に考えてきた私は、そんなことを考えるようなって以来、仕事をしながらでいいので、子どもの頃から好きだった古代史の勉強をしたいと考えるに至り、それを実践するようになってからは、ワーク:ライフ=90:10だった人生が今や60:40、いや逆だ、40:60くらいになってきたのです。人生のその時の状況によってワークとライフのバランスを主体的に変える、これぞまさにワークライフバランス。

 そんなことで古代史の勉強を始めたのですが、最初はまず何から手をつけようか、と悩んでしまいました。目標を設定して計画を立てて、なんてことを考えていたのですが、好きなことを始めるのだから気の赴くままにやればいい、仕事と違うんだ、と考えるようになってからはどんどんのめり込んでいったのです。

 最初は邪馬台国を解き明かしたいと思って本を読み漁り、ネットで調べまくって自分の考えをまとめてみました。さらに、古代の日本はどのようなプロセスを経てできあがってきたのか、ということについても自分なりの仮説をまとめることができました。本を読む、ネットで調べる、という手段に加えて、大学の公開講座に出る、遺跡や神社へ行って五感で感じる、博物館で遺物などの資料を確認する、ということを繰り返すことで学ぶことがより楽しくなっていったのです。

 これまでに訪ねた遺跡や神社は200カ所以上、歴史博物館は60カ所以上となりました。博物館では学芸員の方に説明をお願いすることもあるので、そういうところから学芸員という仕事に興味を持ち始め、資格を取ろうと思うようになりました。このあと、その学芸員の資格を取得するに至った経過を紹介していこうと思っていますが、そういうことを紹介することも含めて、社会人として生涯学習を実践することの楽しさ、そのことを通じて味わえる人生の充実感なども伝えていきたいです。さらには、生涯学習に取り組もうとする人、あるいはこれから古代史を学びたいと思っている人に、私の経験や経験から得られた秘訣などをお伝えできればとも思っています。


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