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書き上げるまで

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何者でもない人が35万字の物語を書き上げるためにやった全ての努力。書き上げたあと、さらに書き続けるための全ての試行錯誤。
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#ストーリーテリング

ダイアローグは最後に悩む

ロバート・マッキー『DIALOGUE』で物語に磨きをかける さあいよいよ第三稿で物語に磨きをかけ…

火水イリイ
3か月前
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限界を知って更新する

テーマ設定の方法 第二作目を作るにあたり、一作目の方法論を踏襲している。書き上げること…

火水イリイ
3か月前
11

第三稿。テーマやオマージュとのすり合わせ

テーマをどう設定するか 35万文字の物語を作り終えて、2作目に取り組み始めている。次は10万…

火水イリイ
3か月前
9

なぜ、物語で主人公を成長させなければいけないのか

成長物語とストーリーの関係 「主人公と成長」というテーマで記事を書いてみようと思い立っ…

火水イリイ
3か月前
14

タイプした原稿は紙に印刷するか

デジタルシフト vs プロトタイピング 以前の職場はほぼペーパーレスになっていた。会議から…

火水イリイ
3か月前
5

推敲で発揮される創造性

 私が師と仰ぐある牧師がいる。高齢だがご存命である。私は今でこそ北海道に帰ってきたが、…

火水イリイ
3か月前
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自分の中心にある物語

職業が一語という威力 「作家」と名乗るための方法論は広がっているように見えて、スタンダードは紙で商業出版されたかどうか、ほぼ一択なのではないだろうか。  少なくともリアルの本屋に、他人の資本の力で、自分の文章が収められた本が並ぶというのは、作家にとっての一つのマイルストーンのような気がする。  名刺に書いてあった時に、肩書きは短いほどいいという不文律がある。以前記者の方と名刺交換したとき、肩書きにただ 記者  と書いてあって潔いしかっこいいしで、頼もしく感じたことがあ

第二稿。「これが何か」をすぐに知ることができても、「何でないか」には文脈の理解が…

多いようで多くない 「火水イリイ」アカウントでnote投稿を開始する前にも、漫画投稿用アカ…

火水イリイ
3か月前
9

物語制作中の進捗管理に近道はないが、ご褒美作業の要素もある

子供の頃からブレない夢を持った自分でいたかったか もっと早く、できるなら十代のうちから…

火水イリイ
3か月前
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「未来にくるはずの不安」に、今どう対応するか

 物語制作を始めて4ヶ月目の私に、決断の時が訪れる。  物語に手応えを感じていたので、…

火水イリイ
3か月前
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冒険ファンタジーでも戦闘シーン、軍事作戦は回避したい

物語で描きにくいシーンをどう書くか 前の記事で「スランプ」は何種類かあると書いて、一度…

火水イリイ
3か月前
4

物語を作る上で、スランプをどう利用するか

スランプだ。当然のことながら 創作第四の月では、とにかく踠いてた記憶がある。それは創作…

火水イリイ
3か月前
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物語は3分の1も書き進んでないのに、ラストの一文だけがいきなり来た

 物語制作第四の月に突入する。  作業内容の詳細記事は次回とする。  この月の特筆するべ…

火水イリイ
3か月前
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物語のバックストーリーはどう考え、また削ぎ落とすか

 創作第三の月後半。それまで出したアイデアに全体的に肉付けが行われた。その結果最終的には「この物語はなんなのか」の全体像が見えてきた。 アニメ『鋼の錬金術士』を分析 ストーリーテリングの勉強をしていると、他の作品鑑賞についても視点が変わり、着眼点が増える。私は「作品」ならばどんな媒体でも共感の扉がガバガバになり、感情が動かされすぎること自体が辛くなってしまう、面倒臭いところがある。「物語制作」を体系的に学び始めてから、冷静に分析的に見る能力が育まれて鑑賞できる作品の幅が広が