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#stagelarp 終演。本当にありがとうございました!!

1/16、Stage LARPの幕が降りました。
怪我や事故なく終われて、ほっと一息ついているところです。

ご来場いただいた方、配信で観てくださった方、クラウドファンディングでご支援頂いた方、画面の向こうから応援してくださった方。
本当に本当にありがとうございます。

今回、初めて会社として舞台を行って、出演者・スタッフ・お客様にご迷惑をかけたかと思います。
舞台裏内でも反省会を行い、今後の舞台や活動ではそのようなことがないようにいたします。

さて!今回のStage LARPって一体どんなんだったん?というのを私目線で書いていこうと思います。 #舞台裏の裏 って感じです。
アフタートーク的にお楽しみください。

始まりは2020年の「演カツ!」

MATH-GAMEさんとの出会いは、演カツという劇団と俳優が出会うための場所でした。

私は卒制が終わり、今も一緒に活動しているサイトウの卒制である「Prologue」(対話から自分を見つめ直す企画)を引っ提げて参加しました。Prologueは演劇サロンで1年間やらせてもらったり、実は今でもやりたいと思っているのですがこれはまた別の機会に。

そのPrologueに、MATH-GAMEさんが興味を持ってくださいました。終わった後の交流会で(当時はまだ普通の生活だった)声をかけられ、そこでLARPを知りました。正直その場ではピンと来なかったのだけれど、「LARPを舞台でやりたいんです!」というMATH-GAMEさんのお言葉がすごく心に残ったんです。

私自身、体験型というものには興味がありましたし、それを演劇でやりたいという言葉がすごく嬉しかったのです。
「よし、卒業したらやるか!!」と思ったところ、新型コロナウイルスの蔓延により動き出せなくなってしましました。

その間もMATH-GAMEさんのTwitterを覗いていたり、他のLARPerの方々もひっそり調べたりしていました。(フォローまでは勇気が出なかった)

2021年、痺れを切らしちゃった!

そんなこんなで会社作ったりワークショップやったりしたけど、あっという間に月日は流れ、2021年3月頃に再び「LARPを舞台化しよう!」という話が持ち上がってきました。

弊社の戦略的にも、役者を使ってお客様にも能動的に楽しんでもらうコンテンツには意義がありました。
改めてMATH-GAMEさんと連絡を取り、舞台化の検討を開始。
そこから「LARPって興味あるなー!」みたいな白々しい(けれど認知してもらうために必要だった)ツイートをしつつ、多くのLARP団体さんやLARPerさんと出会いました。

MATH -GAMEさん以外のLARP団体さんも何団体も直接ご連絡を頂いて、このStage LARPを作るときも助言を頂いたり、個人的な話をして泣き崩れたりしながら「Stage LARP」の原型を作っていきました。本当にご連絡くださった皆様、ありがとうございます。この御恩は忘れません。

MATH-GAMEさんとシナリオの打ち合わせをしたり、舞台裏内で「前例のない舞台に必要なものは???」みたいな会議を重ねていきました。

シナリオ3本、全部やっちゃおう!

MATH-GAMEさんが、初期の段階で3本のシナリオを上げてくれました。
結果的に(私の強引な意志の元)全て上演することにしました。
最初はこんなに大変になるとは思っていなかったんだ……。

そこから、インプロ団体さんへのお声がけが始まります。弊社にはおかもとという、今回出演して頂いたINNERSPACEに所属する社員がいました。当然、インプロのことはよくわかっています。

実は劇場撤収時に「どうして普通の役者さんを使わなかったのですか?」と出演者さんに聞かれました。
理由は簡単、LARPには「予定調和を壊す力」が必要だと感じたから。

企画時、正直数回TRPGをやったことがあるだけの人間が何を言うんだと思うのですが、「これは舞台で見せた時、その場で作ってその場で壊していくことで面白くなるのではないか」という予感がしたのです。
この辺りは演出の鈴木美波さんがとても良くしてくださいました。美波さんに数年間世界中飛び回れるくらいの資金をあげたい。

そんなこんなで、演劇をかじっている人しかいない舞台裏は満場一致で「インプロバイザーに出演をお願いしよう」となりました。

シナリオ3本あるから、3チーム出演してくれると嬉しいななんて思いながらオファーをしたところ、お声がけしたほぼ全ての団体に快諾をいただきました。お断り頂いた団体も、近くに公演が決定していたからというもので、企画が面白そう!というお声を頂いて舞台裏ほっと一安心。

実はこの時に書いた企画書がパンフレットに一部載っています。オンライン販売しているから、気になる方は読んでみてね!(突然のステマ)

まさか5団体7チームに参加していただくとは思ってもおらず「これは想定していたより大きな規模の公演になりそうだぞ……?」という予感がし始めました。実際、当初の想定の5倍くらいの規模になっています。すごい。

それぞれのシナリオの雰囲気から、どの団体さんには何をやってもらおうかというのを舞台裏内で検討。過去に出演団体さんの公演を見たことがあったり、おかもとからの共有からシナリオを決定していきました。

9月、NPC・GMオーディション

どの団体が何の台本をやるのかおおよそ決定した段階で、NPC・GMオーディションを行いました。この段階で、ハイロフォビアを3回やるか終局世界物語を3回やるかで迷っていた気がします。

小劇場のオーディションって、実は定員まで応募が来ることが少ないんです。私たちも「7ステ分も出演者が集まるのだろうか……」と不安になりながらオンラインオーディションを開催。

締め切り直前まで人数が結構少なく「こりゃ内部から声かけ始めなきゃな」と思っていました。
しかし!!!締め切った後に人数確認したら、なんだこの応募者数は!!!!応募倍率3〜4倍(役によって変動)。これ、結構注目されているんじゃない……???ってかみんな前日に応募殺到しないでよ!!ビビっちゃうでしょう!!!

2回の動画審査を経て、出演者が全員決定しました。ちなみにオーディション審査時間はかなりかかりました。いい人が多かったんじゃ……。

そして、気づいていた方もいらっしゃると思いますが、舞台の最後に流れていた曲はこのオーディションで出会った七凰ろまんさんが書き下ろしてくださいました!!!舞台裏から全然宣伝が出来ず申し訳ない……。
デモ音源を舞台裏の会議で聴いた時から一発で覚えてしまう曲と世界観。近々ストリーミングサイトで配信されるようなので、要チェックですよ!!!マジでStage LARPの歌だから!!みんなカラオケで歌おうね!!


クラウドファンディング開始

出演者が全員決定し、クラウドファンディングを開始。
初めてのクラファン、もうゴタゴタで当時のことはよく覚えていません。

返礼品の決定、そのための承諾と準備、文章や画像の制作、なぜか予約したのに消えるページ……。
遅れに遅れたクラファンに、100名以上の方がご支援してくれて、終わった瞬間泣いていたのを覚えています。本当にありがとうございます。

この時くらいから、ほぼ休みなく働いていて記憶が朧げ&稽古はお任せしてしまったので、私が語るべきことはあんまりないのですが……。

2022/1/8 客席数半減の決定

今回公演を行った萬劇場さんは、感染対策を徹底してくださっている劇場です。ご来場者にマスクを付け替えてもらったのですが、あれは萬劇場さんがご用意してくださったもの。

そのほかにもシュー!って散布するタイプのアルコール消毒とか、使い捨ての布巾とか、必要な消毒グッズをご用意いただいたり一緒に消毒してくださったりしました。俳優やスタッフが通る裏導線は、靴を履き替える徹底ぶり。私たちが安心して公演を行えたのも、萬劇場さんが細かいところまで気を配ってくださったからです。

しかし、1月に入りオミクロン株が感染を広げていました。1月頭の時点では、これがどんな影響を与える株なのか今よりもよくわかっていない。
私たちの公演実施の基準が「実行再生数1.2以下で有観客」というものでした。

1/8時点で、これを大きく上回る数字が出ていました。
舞台裏内で、公演を配信のみにするという案も出ましたが、萬劇場さんの感染対策の徹底ぶりから、客席を半減して公演を行うという判断にしました。

この決断により、私たちのウン百万の赤字が決定。しかし、エンターテイメントを守るためにも絶対に感染者を出さないように、しかし舞台も楽しんでもらえるようにという決断でした。

ついに本番!!

ようやく迎えた本番。仕込みという舞台を作っていく日程が2日あったのですが、小屋入り前日深夜1時くらいまでクラファンの発送をしていたのと休みなく働き続けていた過労によりぶっ倒れました。その節は本当に申し訳ありません。熱はないし咳もないし、明らかに過労。PCRも陰性でした。

この辺は私が語らなくてもたくさんの関係者が話してくれているので割愛します。もしよかったら配信動画を見てくれ。出演者・スタッフがめちゃくちゃ素敵な舞台を作ってくれています。感無量だよ……みんなにロト7の一等当たれ……。

PCR検査も全員陰性。怪我なく事故なく終わることが出来ました。
これで2週間、感染者が出なければ本当の意味でStage LARPは終演します。

今後の展望について

今回、殺人鬼もびっくりの赤字であることは確かです。
終局が来てこの赤字がチャラになったらなとか、自分の大切なものを賭けて願いを叶えられたらなと思っちゃう笑
しかし、Twitterでの反響やアンケートなどから、「続けてほしい」という声を多くいただきました。

なので、何年後になるかわからないけれど第2回もやりたいと思っています!!!

そして、MATH-GAMEさん以外のLARP団体さんや、今回関わっていないけれどもやりたいと言ってくださる方々と、さらに多角的な展開ができたらいいな、と。(もちろん今回の方々とも一緒にやれたら泣いて喜ぶ)

こんなに反響があったんだもの、どっか大きな会社さん、一緒にコンテンツ創りませんか!?!?!?!?投資も大歓迎ですよ!!!!!!!!!!早い者勝ちだよーー!!!!!(特大の大声)

というわけで、LARPを作れない会社の社員が続々とLARP沼に落ちていっているので、後処理が終わったら、3月くらいに参加できるものを探します。

Stage LARPを応援してくださった皆様、また一緒に作ってくださった皆様、本当にありがとうございました!!

またいつか、素敵な物語の中で出会えると信じて。

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香西姫乃|合同会社舞台裏代表
いただいたお金は!!!全て舞台裏のためのお金にします!!!!殺人鬼もびっくり☆真っ赤っかな帳簿からの脱却を目指して……!!!