見出し画像

何かを失った悲しみは、前に進むためにあるんだ、と信じたい。【劇団Яeality卒業公演】

noteの更新は一ヶ月ぶりくらいです。

現在、私が私が主宰を務める劇団Яealityの卒業公演(解散公演)に向けて稽古をしています。
4年間続いているこの団体も、メインの学年が卒業するのと同時に今の団員は解散になります。
私だけは劇団に残って、新しい劇団Яealityを作るつもりなのですが、やはり長い間(児童劇団の時期も入れると15年近く)一緒にやっている人と別れる、というのは、なかなか心に来るものがあります。

宣伝記事、と言えばそれまでなのですが
嬉しいことにチケットが全公演合わせて残り少なくなってきているため販促という訳ではないです。
しかし、今の台本で思うところがたくさんあるので、独り言として読んでもらえれば幸いです。

「失う悲しみ」は、自分を呪うことになる

今回のお話は、登場人物全員が何かを失っています。
白(しら・柴田茉莉/雨草樹季)は、かつて自分が治めていた世界に厄災をもたらし、世界ごと滅ぼそうとします。
そこに、姫(色鳥トヲカ)が現れ、白は「厄災をもたらした裏切り者の元神」として忌嫌われます。

そんな白を巡った物語。
登場人物のなかには、家族を失っていたり信仰を失っている人々が出てきます。
その人が、もう一度歩き出すための物語。

この物語のなかに、「迫害」という描写が出てきます。

迫害って言葉の響き、結構嫌ですよね。
けど、迫害って自分の身の回りで起きていることだと思うのです。

私は、私自身の選択を間違えたことで大きな後悔をしています。
大切なものを失って、その時の自分を許せないでいるのです。
あの日から、12年の月日が流れました。

きっと多くの人が同じ苦しみを抱えていると思うのです。
自分で自分を迫害してしまっている人々。

失ったことでかかってしまう自殺にも似た呪い。
それを解くことができるのは、紛れもない自分以外の誰でもないのです。

主人公晃希(こうき・中村拓海)は、学校でいじめを受けています。

いじめと迫害は似ている。
そんないじめられっ子と迫害の神が、今の神を殺しに行く、そんな物語を、私はどう受け取れば良いのか。

自分自身を呪ってしまっている人が、この物語を観て救われて欲しい。
そんな願いがあります。

いや、もしかしたら
私にかかっている呪いを解くために、私が前に進もうとしているのではないか、とも思います。

多くの方に、というよりかは
12年前の私に観て欲しいという思いが強いです。

けれど、デザインもそうだけど、誰か一人に向けた強烈なメッセージは多くの人の心に残るものだ、と考えています。

自分のなかの後悔を乗り越えられていない方に、是非観てほしい。
そのために、私は毎晩泣いてでも稽古をしたい。

私の苦しみが誰かをほんの少しでも助けて、過去の私も救われるなら。
役者共々、苦しんで行こうと思います。
(道連れにしてごめんね)

誰しもが、何らかの呪いにかかっている、と、脚本家と話した気がします。

その呪いを解くために、この物語をあと一週間丁寧に紡いで行こうと思います。

ご予約はこちらから!


いただいたお金は!!!全て舞台裏のためのお金にします!!!!殺人鬼もびっくり☆真っ赤っかな帳簿からの脱却を目指して……!!!