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知の要塞とダイダラボッチ

所澤神明社を参拝後は、同じく埼玉県所沢市にあるところざわサクラタウンへ向かいました。ところざわサクラタウンはKADOKAWAによる日本最大級のポップカルチャー発信拠点。ショップやレストラン、ミュージアム、公園などがある複合施設です。

お隣には、所沢市の観光情報物産館YOT-TOKOがあり、食品やお土産が売られています。この日は近隣の駐車場が満車だったので、少し離れた場所に止めることになりました。


𑁍 角川武蔵野ミュージアム

こちらの石造りの角張った大きな建物・・・。実はミュージアムなんです!近未来的でもあるし、要塞のようでもあるし。結構離れないと全体像が見えない。迫力は満点。角川だからやっぱり角張ってるのかな。
このデザインは、所沢らしさをどう表現するかを考えて作られたそうです。所沢らしさ・・・?所沢は“台地の力を強く感じる場所”。角川武蔵野ミュージアムは、博物館、図書館、美術館を備え、カフェもある複合施設。内部は複雑な機能が迷路のように混ざり合ったものに。それに合わせて中の部屋を当てはめていったら自動的に外観も複雑な形になったそうです。

𑁍 角川武蔵野ミュージアム 公式サイト

人間と自然が折り合ってきた悠久の大地、武蔵野の地にオープンするまったく新しいコンセプトの文化複合施設。KADOKAWAが展開する「ところざわサクラタウン」のランドマークとして位置づけ。アート、文学、博物のジャンルを超え、あらゆる知を再編成した、世界で他に類を見ないミュージアム。

角川武蔵野ミュージアム 公式サイトより

KADOKAWAと言えば、出版、映像、ゲーム等の総合エンターテインメント企業大手。創業当時からの出版事業に加え、動画サイト企業のドワンゴと統合以降は電子書籍、アニメ等のコンテンツ事業にも注力。ゲームや映像事業も手掛ける。
昔は本よりもアニメが好きだったわたしは、どちらかと言うとKADOKAWAにはそっちのイメージの方が強かった。昨今のアニメにはほとんど魅力を感じなくなってしまったので、あまり熱心に見ることもなくなったけど。KADOKAWAの会社のロゴがフェニックスであることも氣になっていた。

今回はスタンダードチケットで入館しました。ここはチケットの種類がいっぱいあってわかりずらいんだよねー。スタンダードでは見られる範囲が限られています。特別展が見たい方は専用のチケットを購入する必要があります。

𑁍 本棚劇場

ここが角川武蔵野ミュージアムのメイン展示ともいえる本棚劇場です。「本と遊び、本と交わる」がコンセプトとなっている当館。天井を見上げても、360度見回しても、本!本!本の山!!本の数は約20000冊!!!
一般的な本屋や図書館にはなさそうなマニアックでお値段が高そうなものもあって、ありとあらゆるジャンルの本がびっしり並べられています。表紙が美しくて、そこに置いてあるだけで絵になるような本もたくさん。まるで『美女と野獣』のワンシーンの様じゃないですか〜♡ 本は見るだけじゃなく、開いて読むことも出来ますよ。

タイミングよくプロジェクションマッピングが始まりました!本の壁に映し出すなんて、なんか魔法みたい〜。そのうち、本が浮いて動き出したりするんじゃ(笑)。

わたし、電子書籍って嫌いです。本はアナログがいい。電子書籍だと読んだ氣にならないというか、読む氣にもなれないというか、内容がちゃんと入って来ない感じがして。
自分が読んだ証を形として残したいし、手元にあればいつでもまた氣になった時に本を開いて見返すことが出来るから。読んだ本を綺麗に並べて置いておく(飾る?)のも好きだし。多少のコレクション癖もあるのかもしれません。

今、子ども達の学校の授業でも教材のタブレット化が進んでいるけど、たくさんの重たい教科書を持ち歩かなくていい、ペーパーロスを抑えられるという利点はあると思うけど、個人的にはそれ以上でもそれ以下でもないかなと思っている。わたしのようにタブレットだと頭に入りずらいというタイプもいると思うし、電磁波を浴びながら勉強してるのかと思うとなんか嫌だし。あ、スマホもそうですが充電中は特に電磁波が強くなるので注意ですよっ!枕元に置いて寝ないこと。

ミュージアムで氣になる本はたくさんあったのですが、こんな本も見つけました。山はねぇ〜、登拝するだけでなく、やはりその歴史や背景を紐解くと非常に面白いです。是非、読んでみたい一冊!!ネットで調べてみたら、販売価格が約4000円でしたっ・・・!

𑁍 企画展『魚っとこ水族館〜金魚日和〜』

金魚好きがきっかけで、その後、世界的な博物画のコレクターにまでなった荒俣宏さんが、ありとあらゆる金魚を集めたという特別展もありました。

𑁍 ダイダラボッチ

館内には大きなダイダラボッチと思われる絵が展示されていました。埼玉県とダイダラボッチって、何か関係があるのか?氣になって調べてみると、武蔵野はダイダラボッチの聖地であるらしい!

ダイダラボッチといえば、ジブリ映画『もののけ姫』に登場するシシ神様の夜の姿を思い浮かべる人も多いと思います。最後はドロンドロンになっちゃうやつね(笑)。
こちらの絵に描かれているのは、シシ神様とは違って、ゴツゴツした岩を寄せ集めたような巨人です。背景には綺麗な三角形をした山が見え、その前には朱色の鳥居があります。山を引っ張って崩しているように見える。

ダイダラボッチの伝承は日本各地に残されています。例えば、富士山や筑波山、赤城山、琵琶湖に榛名湖・・・そこで巨人は山を作ったり運んだり、山に腰をかけて休んだり、足あとが湖になったりとお話の内容は様々です。
都内でいうと世田谷区の代田が有名かな。駅名の由来となっている玉川上水の『旧代田橋』は、ダイダラボッチが架けたと伝わっているそうな。
実際にわたしが訪れた場所でダイダラボッチの伝承が残る場所はいくつかありますが、ダイダラボッチに関する立て札があったというので記憶に残っているのが栃木県宇都宮にある羽黒山です。
登山途中に『だいだら坊の岩』と名付けられた大岩を見つけました。何でもその羽黒山というのは、あの出羽三山の一つ同じ名前である羽黒山の土から出来ているというのです。その土をここまで運んで来たのが雲をつくような大男 ダイダラボッチでした。

ところで、武蔵野のダイダラボッチはどこなのか?調べてみると、東大和市の多摩湖の近くにありました。多摩湖には行ったことがあるけど、ダイダラボッチと関わりがあるとは知りませんでした。ダイダラボッチの像や井戸もあるみたいなので、機会があれば行ってみようかなと思います。

𑁍 武蔵利休

高品質な狭山茶を生産する『新井園本店』の和カフェ。抹茶ゼリーソフトをいただきました!寒かったけど、美味しかった〜♡
正直、これが食べたくてここに来たようなもの(笑)。女の子って、ある一定の年齢を過ぎると抹茶が好きになる。なんでだろうね?

𑁍 最後に

今回はほぼ本棚劇場しかご紹介しませんでしたけど、公園の方にはチームラボによる光のアートがあったり、アマテラスとスサノオの二柱を言霊大神として祀る武蔵坐令和神社があったり、他にも見所はたくさんあります。冬の間(来年の二月頃)までライトアップもされるみたい。

本ってただの“物”ではないじゃないですか。
知識であり、想像であり、言葉であり、思念であり、芸術であり、歴史であり、誰かの人生そのものだったりする。そういうものを形にして長く後世に残すことが出来る。たった一冊で読者の人生を変えてしまうほどのエネルギーを持っている本だってあると思います。そんな本がたくさん集まる空間というのは、まさに魔法のような強い力で溢れていると思うのです。
わたしは、今でもこの世界のどこかに・・・
いつかの過去生で自分が執筆した古書が眠っているのではないか、今世で運命的にその本に再会することが出来たなら、きっと大きな大きな謎が解けるのではないかと、そんなロマンチックなことを密かに考えています(笑)。


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