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【超ショートショート】(5)~Hurry up~作詞作曲 飛鳥涼~光GENJI

宿題があると息子が相談してきた。

「どんな宿題なの?」
「パパとママのなれそめ!」
「えぇー・・・あなた~!」
「・・・知らんがな!(苦笑)」

授業参観日

「源(みなもと)ハリーさん!
では、宿題を発表してください。」
「はい!」

『Hurry up!』3年2組 源 ハリー

ぼくのパパとママは、
小学生からずっと一緒だった。
でも、クラスが違うから、友だちではなかった。
高校生になると、電車で学校に行った。
ママは今も早起きだけど、
パパはいつまでも朝は寝ている。
日曜日の朝は、
ぼくが「遊んで!」とお願いしても、
「まだ眠い!」って言って怒るんだ!
そんなパパがママと
初めて同じクラスになったのは高校一年生。
パパとママのどちらが先に
相手を好きになったのか、聞いたけど、
ケンカになって教えてくれなかった。
けど、ぼくは、たぶん、
同時に好きになったんだと思う。
こういうのは、ひとめぼれと言うみたい。
パパとママが乗っていた電車は、緑の電車だった。
ぼくが好きな電車の色はドクターイエローだ。
パパとママが
初めてチューしたのは電車の中だった。
ぼくは恥ずかしくて、
あまり聞きたくなかったけど、
ママが勝手にしゃべるから、「書け!」って。
だから書くけど、
電車が急に急ブレーキをかけたら、
唇がぶつかったって言うんだ。
それでぼくが出来たんだって!
ぼくはパパとママが好きです。
でも、ケンカはしないでほしいです。
もうすぐクリスマスがあるけど、
ママが「プレゼントは何がいい?」って聞くから、
「弟か妹がほしい!」って言ったら、
パパとママが真っ赤な顔して笑ってた。
ぼくは変なことを言ったのかな?
おわり。

(制作日 2021.6.9(水))

今日は、
ASKAさんが楽曲提供していた光GENJIの楽曲
『Hurry up』をヒントに書きました。

いろいろ書いてみると、
ショートショート小説なのか?
散文詩なのか?
など、自分で混乱しているときがあります。

でも、作品として創作して、
「否定しない」
「楽しく書く」
その事を大切に、
今は思い付くまま、
内容がつじつまが合わなくても、
書く訓練をしています。

今日のお話は、
「パパとママのなれそめ」って、
楽曲『Hurry up』のようなものではないかと。
誰もが人を好きになる瞬間や、
片想いのときのあわてぶり、
本人は冷静なつもりでも、
可笑しなことをやってしまうとき、
好きな人のために、
やけにムキになるときとか、
いろんな経験を経ながら、
未来の今、一緒に人生を歩む人たちもいる。

まぁ、純愛を貫けるのは、
とてもうらやましいことだと思います。

すべての作品において共通しているのは、
お話はフィクションであるということです。

『Hurry up』については、
子どもの立場で書いてみました。
やっぱり家族の始まりの夫婦は、
例え装ったとしても、仲良しの証であっても、
子どもの前では、
ケンカはしないでほしいものです。

(ニックネーム)
ねね&杏寿
(旧ひまわり&洋ちゃん)
(Instagram)
https://www.instagram.com/himawariyangchiyan/

~~~~~~~

超ショートショートに登場する楽曲は、
光GENJI
『Hurry up』(1988年)
作詞作曲 飛鳥涼 編曲 佐藤準
https://m.youtube.com/watch?v=oT7SmGk-9fc

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