【超ショートショート】(170)～僕らの役目～☆ASKA『歌になりたい』☆

僕らは
まだ命になる前に
少しだけ旅をする

その旅は
僕らが誰なのかを
決める旅

僕らが
その旅の乗り物を決めることは
できない

いつも
誰かが決め
その頼りない乗り物のチケットを
渡される

やっと
僕らが誰かが決まるのは
そのチケットに書かれた乗り物に乗ったとき

ここで
僕らに命が宿るのだ

そして
僕らが命を抱えた人に生まれると
この地上の一員になる

僕らは
誰にも決められていない
この地上の旅を
自分で決めて歩かなければならなくなる

それは
生まれてすぐのときや
もう少し大人になってからのときもある

僕らは
幼い頃
何でもしたい！できるんだ！
そう信じて挑戦して失敗して泣いてきた

本当は
そんな失敗から
少しずつ何かができるようになっているというのに
これ以上にできることなんてないと
落ち込むことがある

成長は
スタートは失敗を繰り返し
なかなか先へ進まない
だけど
知らず知らずに失敗が減り
成長スピードが加速する
でも
そのスピードはいつまでも続かない
この先にあるのは
成長よりも応用や発展という
次のステップが待っている

もし、
成長から応用や発展しなければ
宇宙のどこかの星のように
衰退や消滅を
僕らもするのかもしれない

自分の成長なんて
どんな高さなんかわからない

ただ思うんだ

僕らはこの地上の愛に導かれて
ここにいること

この地上そのものが命だとすれば
ほんの小さな命の僕らの成長なんか
考えたって
ただ寂しくなるだけ

たとえるなら
ご飯茶碗一杯の米粒1粒1粒が僕ら

米粒1粒に一体何ができるというんだ

僕らが
この地上を1人で満たそうなんて
畏れ多いいこと

米粒のように
この地上の命1人1人が
この地上の命の中を
ともに生きれたならば
この地上に栄養を与えることができる

それはまるで
親が赤ん坊にミルクを与えるように
僕らにも
この地上に栄養という愛を与えることができる

そして
この地上は絶えず
僕らからの愛を求めている
僕らがこの地上に愛を求めるように

(制作日 2021.11.20(土))
※この物語はフィクションです。

今日は
2019年11月20日発売 シングル
ASKA『歌になりたい』
発売から今日で「2周年」。

今日は、
この曲を参考に書いてみました。
物語というより散文詩になりました。

とても壮大な曲なので、
ぜひMVでも見ながら、
いろんな感想や気づきに
出会ってほしいと思います。

 (ニックネーム)
ねね&杏寿
(旧ひまわり&洋ちゃん)
(Instagram)
https://www.instagram.com/himawariyangchiyan/

～～～～～

参考にした曲
ASKA
『歌になりたい』
作詞作曲 飛鳥涼
(2019.11.20発売)
YouTube
【ASKA Official Channel】
『歌になりたい』Music Video
https://m.youtube.com/watch?v=D1C1mJarC2E