見出し画像

国際遠距離恋愛の始まり

七夕の日

私の中で大切な人になりつつある彼はアメリカへ旅立って行った。

実はこの前にアメリカの独立記念日があり、そのタイミングでゆっくり一緒に過ごすことが出来た。

彼とは不思議と、何をしていても楽だった。居心地が良いし、何をしていても緊張することもそうなかった。

彼と会う時はいつもすごく幸せだった。私に気づいて微笑んでいる彼の笑顔が、いつの間にか大好きになっていた。

そんなデートの最中に、彼は私にこんなことを言った。

「こんなこと言うと、冷たい感じに聞こえるかもしれないんだけど、僕は悲しいとか思わないんだよ。だって僕らはまた会えるし、その日はそんなに遠くもないって、分かってるから。

むしろ、君にアメリカを案内できる日のことが楽しみなんだよ」

笑顔で私にこう言ったのである。このことは私の心の中に今も鮮明に残っている。

私が彼のことをすぐに好きになったのは、彼がこうやって何事に対しても前向きでいてくれるからなのである。

ひとつも後ろ向きなことを言わず、「僕のことを信じてくれるなら、君は絶対大丈夫だからね。すぐ会えるよ。心配しないで。」

Don’t let your brain think about crazy stuff. You’re gonna be okay. We will see each other soon.

頭の中で、変な妄想して不安になったりするなよと、私の悪い癖までしっかり理解している彼は私にこれまた笑顔で言った。

彼が軍人であることとか、アメリカとの距離のこととか、心配なことはないわけではないけれど、「彼こそは、これまでの男とは違うのかもしれない。本気で上手くいくかもしれない」と思う自分もいた。

と言うわけで、2018年の七夕に、彼はアメリカへと旅だって言った。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?