「雨が降れば傘をさす」「雪が降れば積もる」
「雨が降れば傘をさす」
という言葉は、松下幸之助さんの有名な言葉です。
「好況よし、不況またよし」と言い、
世の中の好不況に左右されずにしっかりとした商売をすること、そして、雨が降れば傘をさすように当たり前のことを当たり前に続けていくことこそが経営の要諦だ
と言っています。
ちょっと話が変わりますが、
数年前、東京で大雪が降りました。
当然ながら今朝は道路が雪で埋まっており、溶けた部分が凍って大変危険な状態でした。
早朝から転んでケガをしないよう慎重に歩いて、顧問先に行ったのですが、曲がり角を曲がった瞬間に
「おはようございます!」
の元気な声と、女性社員も含めて全員がスコップやほうきなどをもって道路の雪かきをしている光景が目に飛び込んできました。
会社の前だけでなく、曲がり角からずっと1ブロック分の歩道の雪が片付いていました。
周囲の他の会社の前を見ると、まだ雪が積もったままです。
きっと社長が雪かきの号令をかけたのかと思って聞いてみると、
社員が自主的に早く来てやっている
とのことでした。
「雪が降れば積もる」
今日一晩中雪が降っていれば、明日起きたら会社は雪で埋まっているはずだ・・・。
誰でもわかることです。
しかし、この誰でもわかることを見越して、
実際に翌朝早く社員が自主的に来て雪かき作業をする会社がどれだけあるでしょうか?
「雪の影響で電車が遅れて遅刻するとイヤだからちょっと早めに行こう」、くらいのことを考える社員は多いと思いますが、
誰よりも先に来てみんなのために雪を片づけておこうと思う社員があなたの会社にはどのくらいいるでしょうか?
この会社の強さを垣間見た瞬間でした。
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