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今日はお花見日和なのでお弁当持って花見に行きました!ー高岡古城公園&氷見ふれあいの森&朝日山公園

今日は家のあれこれを済まそうと思っていたのだけれど、あまりのいいお天気で、Facebook仲間の、「古城公園の桜は今日で終わり・・・。」との花見予想があり、母がデイ・サービスに行っている間に花見のお弁当を作って、まずは古城公園に花見に行こうと思い立った。
そぼろの三食弁当にしようと思い、何年も前にタッパーウェアで購入した、なぜかバレンタインデー使用のサンドイッチケースに詰めようと思い立った。
この五つ購入した容器はあまり人気がなく、あまり出番がなかったけど、サンドイッチにバッチリなケースなのに、今日の三食弁当にピッタリだわ!と思い、キッチンの吊戸棚にしまってあったのをよいしょ(そんな重みではないけど?)取り出し、お弁当を作り出した。
自分で言うのもなんだけど、思い切りおおらかなお弁当である。
切り方もおうど(富山弁で言うところの、いい加減?怠け者?大雑把かな?)、味付けは手を抜かない主義であるが、それでも今日は適当。とにかく用意すれば母は喜んでくれるのであるから、ついでにマイタケとネギのおつゆも作り、母が返ってくる頃には、家のことはあまりできていないのに、出掛ける準備は万端だった。

とはいえ、あまりに薄いケース故、上と下を気を付けなければ入れ方を間違うだろうと思っていて、しっかり注意したつもりが、一つのはやっぱり間違えて、上下逆に詰めるというなんとも言えない間抜けさである。

ともあれ、母が帰ってきたときに、準備してある旨を伝えると、母は子どものように喜んだ。
それも、Facebook友達の言っていたように、今日の古城公園の桜は、とんでもなく美しかった。


写真があまり上手に撮れていないのが残念!でも、今まで見たなかで一番美しかった。

先日も思ったけれど、結構お一人で花見を楽しんでいらっしゃる方もたくさんおられて、どうも世の中は一人歩きが楽しい人が多くなったような気がする。私など昔から変わり者のようであったけれど、かつて母と妹と出掛けたステーキハウスで、高齢のご婦人が、窓のそばでモリモリステーキを召し上がっていたのを見たときの、羨ましさを思い出した。自立した女性の姿で、とても楽しそうだった。でもあの当時だと、なんやかやいう人もいたかもしれない。
私の友人も、1人でさらっとあちこち出掛ける。
でも、出会った頃は、1人でお食事するのが嫌だったらしく、一緒に出掛けてお食事しては、私が誰とでも話してあちこちに知り合いがいるのを見て、

あなた、さっきのお店だったら、1人でもお食事できるじゃない?

などと言っていたのに、最近では、電車に乗って結構遠くまで出掛けていたりするらしい。
それも富山らしい素敵な電車に乗って、お寺や美術館などにも出掛けている。時には金沢に高速バスで出掛けたなどと言っている。
これって時代の変化だろうか?

外国人の人が多いのも驚いた。
いつの間にか高岡も、たくさんの人が訪れるようになったのだ。

そういえば、何年も前に、職場の近くのコーヒー豆を売っている喫茶店で、入り口でコーヒー豆を買っていたら、どうもアジア人らしい親子連れの旅行客に遭遇した。ランチをここで、と思うあたり、なかなかの通だわ!と思わされる知る人ぞ知る名店である。そこで、中国語で、

あなたは中国の人ですか?

と訊いたら、フィリピンからのご家族だった。
中国語が怪しくなり、英語に替え、それでも怪しくなったので、

バイバーイ!

と最後は手を振って、でも、何気に外国人の人は嬉しそうに去って行かれた。

まあええやん、高岡も楽しかったと思っていただければ。(笑)

今日は誰にも話しかけなかったけど、桜の太ーい幹から、桜の茎が伸び出して、そこに桜が咲いているのを見て、感動していたら、外国の人に、

サクラ、きれいですね!

と目を見てニッコリしながら話し掛けられた。


咲き誇る桜ではなく、なぜか幹からニョッキリ出ていた
茎に咲いていたサクラに感動していたときのことだった。生命力に感動!


あの人、何人やろか?

という母に、

おそらくコロンビア辺りの方ではないかしらん?

と答えると、

なんでコロンビア?

と言われて、

何となく・・・、コロンビアの人の感じ。

実際は、どっちかと言うと、バナナの産地で有名な、エクアドルな感じもしたけど、国名的にコロンビアな感じがした。
母は、ついでに、

夫婦かなあ?

というので、

いや、あれはカップルやと思うけど・・・。

とどこにも根拠のないことを、でも確信めいて話していた。
横で、

綺麗やなあ・・・。
今日、こんなお花見さしてもらえるなんて思てなかったわあ・・・。

と、超絶大阪弁で喜んでいる。

綺麗な本丸広場。
道行く人もどこかしあわせな感じがする。

しばらくすると、私よりもずっと年配の白人の女性が勇ましくお一人で自転車とともに歩いておられた。ママチャリなんかではなくて、マウンテンバイクでもなくて、どこかのレンタルバイクだろうか?

そのいでたちも含めて、本当にナイスな初老の知的な方だった。
まさか高岡に移住ではないだろうな・・・。

さくらを愛でていればいいのに、私はあれこれ考えてしまう。
それに、古城公園は子育ての思い出いっぱいの場所である。
第一、子どもたちは、高岡時代、古城公園でラジオ体操をしていたという思いきり贅沢な思い出がある。
家族で夏の夜やって来て、セミが脱皮するのをその場で見たこともあるし、習い事の帰りに子どもたちを拾って、ママ友と遊具のある公園(今は遊具は撤去されている。)に連れて行き、子どもたちを遊ばせながら、ぼんぼりの下で、結構大人の楽しい話をしていたものだった。

あるいは、万葉集朗誦の会に、幼稚園から出場した息子の、

おぶね~、って言うんだよ・・・。

とニヤリと笑って説明する様子と、当日ママ友たちがたくさん集まって一緒に写真を撮っていた風景なども思い出す。

母に、あのマンションに住んでいて、それで・・・。

と話せば長い長い話になる。
母はまだイマイチ土地勘がない。

○○先生と歩いたのもこの辺・・・。

などと話は尽きないのである。

お弁当を食べ、桜を愛で、さて次は、整形外科の受診となり、そちらに出掛けた。
実は母の股関節を見てくださる先生は一年に一回だとは言うものの、とっても面白い先生で、最初、病院にあるお写真を拝見した時には、対面した時に私が笑い出したらどうしよう・・・?と思わせるような風情の方だった。
昨年初めて、母の主治医の先生が、

昔の人はとんでもない仕事をするんだなあ・・・。
一度股関節の先生にも診てもらっておきましょうか・・・?

ということで出会った先生である。
最初、レントゲン写真とご覧になって、幾分関西弁で、

失礼ですけど、どちらで手術されたんですか?

とお訊ねになった。そしたら、母が手術を受けた病院にはとんでもない名医の先生がいらっしゃるということをおっしゃり、それこそが母の手術をしてくださった先生で、その先生に、母はよく揶揄われて、エイプリル・フールにはとんでもない嘘をついて、担がれてしまったという話を聞いてた、その先生は、

ノーベル賞とってもいいくらいの先生でね。僕も先生に教えてもらいに行ったことあるんですけどね・・・。

とおっしゃっていた。
ああ、笑い出さなくて済んだ・・・、とホッとするとともに、こんなお話をお聞きできるなんて、なんだかふるさと大阪を褒めていただいたようで嬉しかった。

今日も待合で、先生のお写真を拝見しながら、

笑い出したりしないで済みますように・・・。

と心底神様にお願いしていた。
何の手違いか、先週の受診で、今日のためのレントゲン撮影は終わっていたので、

早く終わったら、またどこかに遊びに行こう!

と母に言っていた。
そしたら、ものの三十分で終わった。
とんでもなくめずらしい・・・。
そこで薬局にあるちょっと高価なおいしいあられを買って、二人でバリバリやりながら、ドライブ。

本当にこれはおいしい・・・。

と感動する。

向かう先は、母がお友達から仕入れてきたという、氷見の川公園?だった。

古城公園はたくさん人がいるから、氷見の川公園に行ってきた。

とお友達が言っていたらしい。

先日から検索していると、どうもニ、三十分で行けそうである。
ナビの言うとおりにしたら、なんと、ふれあいの森というところに着いた。
私の教え子ちゃんが数人通っている高校が近くにある。
制服がとっても素敵な学校である。卒業生にも何人かいる。
高岡から氷見線に乗って、あの世界遺産の雨晴を見ながら通学するなんて、世にも贅沢な高校生たちである。
この景色を見に、日本全国と言わず、世界から来られる人もいらっしゃるというのに!

卒業生のお母さまは、下見に来た際、あまりに坂が険しいので、ワンちゃんを抱っこしながら歩いていき、

○○ちゃん、もう、名前だけ書いて帰っておいで・・・。

と、つまりは、もう、合格しないで、通うのは辞めにして、私立に行ったら?という、とんでもない提案をされたという高台にある学校である。

駐車場からちょっと歩いた崖っぷちからの風景がとんでもなかった。


目の前の木蓮が凛としていて素敵。氷見の街の向こうは、海に浮かぶかのような冠雪をいただいた立山連峰。わかります?雲ではないんです。


ソメイヨシノのぼわーっとかすんだ感じがとってもきれい。


山に向かった感じでの撮影。こんなに素敵なところがあるって、今まで誰にも聞いたことがなかった。みんなに知ったかぶりして教えてあげよう!(笑)

富山県に来て三十数年。誰にもこんな素敵なところがあることを教えてもらったことなどなかったので、より嬉しい。
だいたい富山県には素敵なところがたくさんあり過ぎて、母など連れて行くところ連れて行くところ、感動の嵐であるが、その大半は、私も長年知らなかった、というところが多い。
恥じらいのある、慎み深い富山県民は、どうも人様に、

こんな素晴らしいところがあって・・・。

などとはおっしゃらないのである。

私のような単純な人間は、

あそこに○○があって、ほんっと凄かった!

などと言って回るのであるが・・・。
高岡からこんなに近いというのに、どうして知らないで来たのだろうか?
これはみんなに知ったかぶりして、また、

あんた、よう知っとるね!確かよそから来たはずながに・・・。

と言われて、ご満悦といきたいところ。(笑)

ちょうど標識に、朝日山公園とあったので、またまた車を走らせる。ちょっとだけ、の距離にあった。

ここは、件の高校の本当に隣。
展望台があり、公園があり、その公園のベンチにはその高校のカップルが座っている。

いいなあ。デートに・・・。
いや待て。あんなところに座っていては生活指導上、どうなる?

その昔、男女交際を取り締まっていた立場だった私は、余計なことを考え出した。

それはともあれ、母が大きな声を出して喜ぶ、喜ぶ。

結構町やんなあ・・・。

と、こちらでちょっと開けているところを、町、と表現することは学んだらしい。

すんなり使っているところが非常に面白い。


これは能登半島を望む高台から。氷見市街が見える。母は、夜来たら夜景がきれいかな?というけれど、真面目な富山県ですので・・・。さてどうでしょうか?



写真からはあまり伝わらないけれど、のんびりした雰囲気で風のさわやかさが素敵。


最近、あちこちに母を連れ出している。
美味しいものをたくさん食べて、素敵なものをたくさん見てほしいなと思っている。
父が一緒にいたら、きっと母にしてやりたかっただろうことを父に尋ねるようにして、あちこち連れて行っている。
最近はお友達のお家にお茶に行ってみたり、一人で出掛けたり楽しそうである。

そうそう決め台詞は、

もう老い先短いねんから・・・。

ととんでもない言葉である。
でも、この言葉、結構効く。

そやなあ・・・。
老い先短いねんから楽しんどかななあ・・・。

と乗ってくれる。

ごめんなさい。
引っ込み思案な母を連れ出すにはこういう不謹慎な言葉を使わなくてはならないなんて。でも、そこは互いに大阪人。
許してもらうということにして・・・。


帰りは雨晴の海岸線を帰って来た。昨日も通ったけれど、昨日はどんよりしていたのに、今日は快晴。海の色が違う、まるで人の心のよう。

受験期が終わり、生徒たちが学校に行き出したこの時期、ちょっと時間ができる。さてさて親孝行をすることにいたしましょう!

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