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モラハラする人って、意外に多い。ー目的は自分の思い通りにしたということ?

本当にお恥ずかしい話だけれど、私はこの数年、モラハラの餌食になっていたのだということに数か月前に気付いた。
自分が経験してみて、ああ、これって、この理不尽さって、やられなければわからないのだということが分かった。

言ってみれば、単純に、

塾の生徒が、大学に行きたくて、でもまっとうな受講料が払えそうにないので、私の自己肯定感を下げるような表現をたくさんして、自分の思い通りになるようにした。

と言うだけの話である。
都会に住んでいたころには、まあ、

いろんな人おるしなあ・・・。

で済んだだろうし、また、

そういう人もあるわなあ。経営してたらいろんな人が来るやろし。

と思えただろう。

地方にいると、まあ、素朴な分だけ、巧妙さがなくなるように思えて、びっくりするようになる。
この地の出身で、都会に出られて、お決まりコースの東大法学部から官僚になった人のご講義を受講した際、

○○に帰ってきたら、なんて平和なんだろうと思います。

とおっしゃった。
でも、一方私にとっては、おかしなことが起こるのは田舎のほうである。
というか結婚生活をしてきたのが、むしろ地方だから、そう思ってしまうのかもしれない。

例えば、都会に住んで、知っている誰かと誰かが不倫をしていても、

エッ!?そうやったん!?

で終わるだろうと思う。

かつて札幌に住み、おかしな事件に巻き込まれたときは、相当堪えた。
事件と言っても、精神的な不快感であり、考えられない価値観であり、その時には簡単に5~6キロ痩せてしまった。まだ若かった私にとっては、幽霊でも見て、とり憑かれて死にそうになったような話だった。ストーカーのような、ちょっと精神的な怖さ。
そのころまでは、結構勉強する、つまりは学歴というものを幾分信じていたが、それ以降、むしろ私は高学歴の人を疑ってしまうようになった。特に特定の職種について。

その時に思った。
これが大阪で起こったのなら信じられるだろうな。
ほどほどに地方にいると、世の中が平和だという気がして、逆におかしくなる。

そんな地方で、こともあろうに若い人がおかしなことをやっている。
私がとっくに見限ってしまった、高学歴、いや高学歴になるのか?いや大学に行くことを目指して、相当におかしなことをやっている。

おそらくは大学に行けば解決だと思っているのだろう。
ほかのルートもあり、相談を受けていた経済的な面で、相当な無理をしてそこまでしなくてもと、客観的に思える。
塾の講師は、たいてい、もっと高みを目指してみたら?と思ってしまうが、この案件は違う。
親御さんの大変さを思い、お子さんの負担を思い、やめておいた方がよくはないかな?と思ってきた。
余計なおせっかいだが、特に国公立の場合、学費が半額免除、全額免除になる条件が当てはまれば、相当に楽に通えるし、通学生なら結構条件良く通えるのも知っている。
誰あろう、それを教えたのは私である。
でも、それにしても、それ以外の負担が大きすぎる。

学生時代に結婚するとかならまだいい。あっという間に全額免除も目指せる。
相当しんどい思いをして進学しても・・・、と思ってしまう。
それに大学は4年かかる。専門学校なら3年で済むし、何なら後から編入ということもできる。

彼女は巧みである。
そんなの先生が許さなければいいんだ・・・、と思われるであろうが、面接がある前に、当然面接指導は先生のご厚意でやってもらおうと思っていた様子。
彼女の態度によってはそれもあった。
でも、当然と思っている節があり、上手に不安そうな顔をする。
筆記試験の合格のために私がしたことについて、何も見返りを求めているわけではないが、お礼の一つも言わない。
呆れた。
これは受講料に容赦はしないことに決めた。
彼女との信頼関係もなければ、私からの彼女への愛情はもっとない。
合格実績をうたうタイプの塾でもない。

結構長い間教師業をしてきたが、ここまで思える生徒さんは初めてだった。

私は高校教諭を経て、あちこちで指導もし、予備校にもいたので、大学受験では結構専門家だと思っている。
絶対に結果を出す先生と言われていたのも知っている。
もちろん、生徒たちにとってはおかんな一面ももっている。
でも、怒らせたら相当に怖いということを自分でも自覚している。

それなりの態度を見せて(別におべんちゃらを使えだとか、ごまをすれなどとは思っていない。単純に普通の態度ならよいのである。)、それなりに相手を思いやる気持ちがあればいい。

彼女の場合は、相手にやる気にさせるようなことをしないで、自分の思い通りにしているのである。つまりはごり押し。

親御さんなりご本人なりが、ちゃんと真正面からストレートに、

先生すみません。うちの事情で、この子をどうしても大学にやらないと(掛かり子にしようという思惑のときには、もしかしたら、行ってもらわなければ、になるのかもしれないが。)、どうしようもないんです。でも、受講料が払えないので、アルバイトさせてもらうか、後でお支払いしますので、とにかく、今指導をしていただけませんでしょうか?

とでもしっかり言ってくだされば、考えもするだろう。

それに彼女は、普通受験生の年になれば、そのほかの習い事などしている時間もなければ、人のよっては経済的余裕もないだろうに、そんなこともやっている。9月にはステージに立つという。
おかしい。
全力で受験勉強しなければならないときにおかしい。

一昨日、無理をして時間を作った彼女の面接指導のときに、彼女は前日やっておくように言っておいたことをしていないのか、それとも本当に忘れたのか、前日の指導でやったことも、そのノートを忘れてきていた。
やる気がないと思われても仕方がない。

彼女にも弁明の余地はある。
期末考査のさなかで、ほかの勉強をしていました。
たくさんのプリントがある中で、整理ができていなくて、持ってくるのを忘れました。

でも、一方、彼女は、私が叱ったことについて、

お時間を取っていただいて、感謝しています。

と送ってきていた。
が、そのお時間を取った、主旨についてのやるべきことをやっていない。

誠実そうで、まじめに見える彼女であるが、私には相当厳しかった。
○○ができていない・・・。
それ以外に、私の言動をいわゆるディする。
生意気で仕方がなかったし、いろいろ考えて指導してきた。
親御さんに話しても、どうもピンと来ていない。
おまけに、退塾を勧めても、逆に、

最初の頃、塾に行くのが嫌で仕方がなかったらしいのですが、最近は・・・。

となる。
要するにはめられるのである。
表現は悪いが、心理的にはめられる。

当然に受講料を正規に払えなければ退塾にしてもいいし、今までの生徒なら、バシッとやれた。
でも、どうもそれができない雰囲気にもっていかれる。
相当に上手である。

というより、私など見えていないのだろうと思う。
夫婦生活で相当にご苦労された母親にとっては、

この子が頼り・・・。

なのだろう。
そして、母子癒着もそうだけれど、彼女は母の操り人形になっているのだろう。
この子に手に職をつけさせて、お給料もよいルートのほうに乗せれば、ご自分が安泰だと思われたのだろうと思う。もちろんこれは憶測の域を出ないが、今までの話を総合するとそうだろうと思う。

私は、大学受験の世界を渡ってきた講師として、相当にプライドを傷つけられている。
でも、相手にとっては、私の値打ちなどどうでもよくて、もっと言うなら関係なくて、いや、値打ちがあるから通ってきていて、受講することをやめられないのだろうが、とりあえず自分の思い通りになればいいのだろう。
相手の気持ちなど構わない。
どれほど私が不快であろうと構わない。

ちょっとした首をかしげるしぐさ。
ご依頼の回数で、日程を入れた後、

じゃあ、次、〇曜日ね・・・。

と言った後の不安そうな顔。

こちらが、つい、

不安だろうから、指導してあげようか・・・?

と言い出すのを待っているのは明々白々。
そして、つい温情に負けそうになる。

でも、彼女は、合格したとしても、お礼など言わない人である。
おなかを突き出して歩き、いつも不遜である。
ちょっと隙を見せると、本当に偉そうな言動になる。
これだけ不快な思いをしていても、私の席の目の前の席に陣取る。

普通の神経ではできないし、おそらく私の仲間の講師も嫌がるタイプだろう。

完璧舐められている。
でも、その生徒が、誰にでもそういうモラハラを仕掛けることは容易に想像できる。
態度を変えるのである。
その時に必要な、乗り越えなければならない過程で、相手の力が必要な時に、巧妙に態度を変える。

彼女のお家の事情を聴いてきた。
祖父母もお父さんも、相当にモラハラ気質らしい。
もしかしたら、DVに当たるのかな?と思ってきた。
そして彼女は、その生活から脱しようとする母の下で、同様のモラハラをやってのけている。
いわゆるこれほどきれいな連鎖になるのか?と実際に見て、またされてみてわかった。

彼女と話していると、絶対にそうではないのに、私が悪く思えてくる。
困っている人を助けない私が悪いかのように思えてくる。
でも違う。
塾は慈善事業でもなければボランティアではない。
厳しい現実であるが、受講料が払えなければ通うことはできないのである。

困った顔をされ、不安そうな顔をされ、受験するお金がない、気になっていることを相談され、ときに、

何とかしなさいよ!

とばかりに身体全体で訴えていた。
でも、これは仕方がないのである。
ご家庭の事情も大学受験には反映する。
一個人的塾の講師がやっていい判断ではないのである。

実際、私は彼女にある種の優遇措置を取るのに、ほかの生徒にも適用せざるを得なくなり、塾全体に影響は及んだ。
当初は、優遇する代わりに、塾のお手伝いをするという約束だった。
何のかんの理由をつけて、それも回避。
彼女のやっていることは、まるでお嬢様である。
周りの友人がアルバイトをしていることも話していた。
でも、彼女はアルバイトもせずに塾に通い、かつ、相当経済的余裕がなければできない習い事を続けている。
そのために他人に迷惑をかけている。

ならば塾長、退塾を言い渡せば?

ということになるが、それをすんなりさせないからこそモラハラである。
経験してみないと分からないし、一度ハマってしまったら、誰しも判断力が麻痺させられるのだなあということを、今回の件で、心底知ることになった。

人の経験を笑うものではない。
私ならそういうことにならない、と客観的に思うのは簡単である。
でも、そういうものではない構造があるのだということを、私は思い知っている。

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