entwine TOHOKUのフライヤーのこと
フライヤーは小さなツールではありますが、バイヤーさんや顧客へ送付したり、お店でフリー配布するなど、ターゲット層にダイレクトに届く広報物ですし、イベントのイメージを作るうえで重要なツールになります。
フライヤーのデザインコンセプト
entwineでは、衣・食・住さまざまなジャンルの、良いもの・丁寧に作られたものが集まります。
なので、デザインのコンセプトは、直球に、「おしゃれで、良いものがありそう」というイメージを持ってもらうこと。
近寄り難いハイセンスさではなく、ほどよい親近感と、盛岡市という土地が持つ、カルチャーも感じるものを目指しています。
コンセプトが安易では?と思う方もいるかもしれませんが、デザインコンセプトは、単純で良いと思っています。いろいろ作業し続けていると、わからなくなる時というのが、実は、時々あります。そうゆうときにコンセプトに立ち戻る必要が出てくるのですが、単純だと頭が整理されやすい。デザインは〈初めてそれを見た誰か〉が「そう感じるか」という、視点が大切だと思います。コンセプトは、複雑にせず、単純な言葉で表せるくらいでいいと思っています。(多数が関わる場合は、明確にする必要があると思います)
建物の特徴を生かしたデザイン
entwineの会場は、赤い屋根、ツタ、窓が特徴的な歴史的建造物の旧石井県令邸。デザインもそれを生かしました。
▲ 1st flyer
初回なので、開催場所をすぐに認知してもらえるよう具体的な表現に。
▲ entwine MARKET IN SENDAI flyer
仙台で行われたエントワインマーケットのフライヤー。ショッパーに見立てたデザインに。
▲ 2nd flyer
畳まれた状態から、どんどん広がっていくワクワクを感じるものに。
▲ 3rd flyer
連続で貼っても繋がるデザインに。特色のゴールドと赤を使用。マゼンタ寄りの赤を使用し、洋を感じるカラーに。3は窓を思わせる形に。
▲ 4th flyer
真上から見た屋根がモチーフ。4も意識した縞模様は、抽象画やバウハウスを連想させるようなデザインに。
▲ 5th flyer
5回目という節目なので、印象付けてきた赤から離れて別の雰囲気で。6回目へ向けて新たな展開を思わせるデザインに。
イメージをつくる大切な要素
フライヤーやweb、イベントに関連する広報物は、たとえ小さなものであっても、そのイベントのイメージをつくる大切な要素になります。
これは、イベントに限らず、企業や商品などでも同じです。
どんな風に見られたいか?どんな印象をもってほしいか?
コンセプトを立て、ヴィジュアルで表現し、
イメージを構築・統一していくのが、
グラフィックデザインの役割のひとつだと考えています。
前回もお話しましたが、作ったものの横にコンセプトシートはくっつけてあげられません。言葉で説明しつくせないからこそ、カタチで表現する。
これからもentwineが長く続く良いイベントになるように、グラフィックデザインで力になれればと思っています。
entwine:entwine-tohoku.com