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石川直樹さんの展示

日比谷図書文化館っで行われている石川直樹さんの展示を観に行ってきました。

閉館間際に滑り込みで入ったため、あまりゆっくりと鑑賞できませんでした。映像とか、もっとゆっくり観たかったなあ。

石川直樹さんの作品は本や何かの展示で拝見したことがありました。あの雪山の中、カメラを持ちながら撮影して来るだなんていつもすごいなあといつも思います。

私は山や登山に関しては知識がほぼゼロなので、すごいなあという感想と共に雪山とその周辺の風景を観ては綺麗だなあなんて思ってしまうのですが、登っている側のコンディションの事を想像するととてつもなく過酷な時間なのではないかと、思います。

その事を考えるとこの展示を観ている時、他人の気持ちに立ってみる、という事を考えていたかもしれません。

動画から伝わってくる風景、その中を進みにくそうに歩く感じ、雪焼けした肌、そしてそれらを撮影しながら進むという事、私のなけなしの今までの経験から考えてみる、、

こうして展示を観にくるとは自分が今まで知らなかった事を考えるきっかけになるだけではなくて、相手の考えている事を自分も考えてみて、新たに感覚を拡げていくことでもあるのだなあと再認識しました。


また、作品を作る上で本人の経験値なしには深みというか、説得力の様なものもついてこないとも思いました。ただ、その経験を重ねるのは良いのだけれどもそれをいかに表現するか、きっと作家でも作家でなくても十人十色で日々色んな経験を積み重ねているけれどそれを表現しているか、という経験と表現の二つの段階があるのではないかと思いました。


にしても山というのは何なのだろう。

どうにもならない存在のような、神様みたいな存在のような、決して自分ではコントロールできない自然の最高峰。そしてその頂上に向かうとは。

東京のど真ん中で山を思って、帰り道には高層ビルに囲まれながら帰宅した。


最近ひっきりなしに自分はどう生きて行きたいのか、という事を考えていました。そんな時、全く違う人生を送っている方のその一部を垣間見て自分にとっても人生のプライオリティーとは?と考える機会にもなりました。

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